戦いの後
帝国との戦いが終わった、、
クライオスは「月曲」と「無情」に話を振る、、
「月曲」は自身の相手と戦いの信条を、、
「無情」は「無敗」の戦いについて、、
そうして、クライオスたちの前に現れたのは、、
帝国での戦いからはや二日が経った、、
この戦いでクライオス側で生き残ったのは「月曲」「無情」のみ、、
帝国側で生き残ったもの、、捕虜になったのは「命闇」、、
クライオスたちは帝国との戦いには勝利したもののその傷は深く残った、、
「、、あぁ~、そのお前ら帝国戦はお疲れ様。」
「なんですか?いきなり。」
「いやぁ~、、その、、「琥珀」と「鬼霧」はこの戦いで命を落としてしまったし、「月曲」は自分の親であり師であるものを殺したわけだし、、さぁ、、」
「、、確かにそうですが、、それでも”戦い”というのはこういうものです。敵がたとえ親であって師であっても、、親友であっても、、恋人であっても、、私の敵になったのであれば殺す、、そこに私情も、大義も、正義もありませんよ。」
「、、そうか、、それでどうだった?「無情」。」
「え?ど、、どうだったって?」
「俺と「獅爪」の戦いを見て。」
「、、とても人間の戦いだとは思えませんでした。あれが頂点の戦い、、とても届くとは思えません。でも、、「無敗」、、あなたは本気だしないですよね?どこか余裕があるように思えました。」
「無情」の言葉にクライオスは少し言葉を詰まらせた、、
しかし、クライオスは笑いながら言葉を出す、、
「、、、あはは!!そんなわけないでしょ?「獅爪」は世界五指に入るぐらいの実力者だよ?そんな奴相手に余裕なんて、、」
「貴方にとっての「古代魔術」はあくまで「扱いが少し難しい魔術」なのでしょ?」
「、、君は随分と観察力があるんだね、、そうだよ、俺にとって「古代魔術」は決して難しい魔術じゃない、、何だったら君や「月曲」が使う魔術の方が俺にとって難しい魔術だ、、本当に、、長く生きてもいいことなんてないよ。でもね、勘違いしないでね?「獅爪」に使った「終輪忘却」は俺でも発動させて当てるには五分五分、、だから、「獅爪」に手を抜いたわけじゃないよ。」
「そうですか、、じゃあ、、本気は?」
「、、出してたよ。今の体で出せる全力をね。」
「、、そう、、なら、あなたの今の体はどこまであなたの力に耐えられるのですか?」
「、、、まぁ、頑張って五割かな?「無敗」の権能を使って八割かな?まぁ、、それでも本気には少し足りないかな、、」
「そうですか。それでは「世界樹」に行くってのは本当なのですか?」
「うん、行くよ、、行って「世界樹」を、世界の柱を壊して”あいつ”を引っ張り出す、、”あいつ”だけは本当に殺す、、」
「、、?”あいつ”って誰です?」
「、、気にしなくていいよ。「無情」。君には関係ないことだし。」
「関係ないではないでしょう?レジィ?」
そう問いかけてきたのは「魔女」、、「欲心の魔女」、、クライオスが「七絶」を全滅させるために使ったものであった、、
その問いを聞き、数秒後クライオスは距離をとるために後方に飛ぶ、、
「どうしてお前がここにいる、、」
「ひどいなぁ、、レジィ、、私はあなたのために「七絶」の攻撃を好みで受けたのに、、どうして避けるの?」
「、、お前が化けて出てきたんだったら避けなかった、、だがな、お前が生きて俺の前に立っていることに驚いてんだよ。」
「、、そういうこと、、じゃあ、、改めて、「七絶 嫉妬」にして「欲心の魔女」リリスアムリット。」
「、、お前、、「七絶」になったのか、、ってことは、、」
クライオスが周囲を警戒する、、
その警戒を感じ取った残りの者たちが現れる、、
現れたのは「暴食」と「色欲」であった、、
「そうか、、丁度いい!!「世界樹」に行く前にお前らを殺してやる!!」
「、、お前はここで殺して、、食らってやる!!」
そうして、「世界樹」に向かう前にクライオスと「七絶」との最後の戦いが何の前兆も始まった、、
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