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無敗の五輪

クライオスと「太陽の獅爪」の戦いが始まった、、

最初に仕掛けたのはクライオス、、

しかし、「太陽の獅爪」は簡単にクライオスの攻撃を弾いた、、

だが、クライオスも「無の称号」を持つもの、、

クライオスは「太陽の獅爪」の熱を吹き飛ばすために風を集める、、

そして、クライオスは「古代魔術」を展開する、、

クライオスが「太陽の獅爪」に攻撃をする、、

だが、「太陽の獅爪」も世界五指に入るほどの実力者、、

その攻撃を軽々受けきった、、


「、、こんなものか?お前の攻撃というのは。」


「さぁね?どうだろうね。でも、、やっぱり、君の「熱」は厄介だね。」


「、、”厄介”程度なのか、、普通なら”必殺”なんだけどな。」


「そう、、なら、、」


クライオスが手を上げ、周囲の風を渦巻くように集め始める、、

それは次第に「太陽の獅爪」の纏う熱ですら揺らぎ始めるほどの風速となっていた、、


「、、俺の「熱の鎧」が揺らいでいる?どれほど風を集めているんだ、、」


「太陽の獅爪」の熱が掻き消えるほどの風速になって、クライオスが口を開く、、、


「、、どうだい?この集風は?」


「どんだけ、、集めるんだよ、、俺が意識して維持しないと掻き消えるような風ってのは、、」


「、、そうかい?僕の時代はこのぐらいが普通だったけどね。まぁ、今の魔術は随分と扱いやすくなったね。」


「そうだな、、百年前なんて水球を作れれば才能があるだったのによ、、今では水球は作れて当たり前、中級魔術でやっと一人前なんて、、随分とぬるくなったものだよ。」


「そうか、、神からの「称号」を得たものは寿命が大幅に伸びるものな。」


「あぁ、、ところでお前は何歳なのだ?百年前と聞いても当たり前かのように知っているし。」


「、、ん?「称号」を持っているなら俺のことは知っているはずだろ?」


「あんたが「無敗」と「知略」の「称号」を持っていることと世界の敵になったことだけは知っていた、、だが、お前がどれくらい生きているかは知らない。」


「そうか、、まぁ、、強いて言うならば、、「無法」よりも先に生まれたな。あぁそれと俺がまだ「知略」って呼ばれていた時は「太陽の巫女」と「月の使徒」が初めての神からの「称号」をもらっていたな。」


「、、は?ほ、、本当に言ってんのか?「太陽の巫女」様も「月の使徒」様も神代の時代の人間だぞ!?その時代で生きていたものは皆、「世界樹」の管理者として生きているはずだ!!なのにお前はどうしてここにいる!!」


「、、あぁ、、面倒くさいねぇ、、その”決まり”を重視する考え、、あのねぇ、、”普遍”が存在しているのは”世界”だけ、、歴史も話も”普遍”ではないあれは”有形”であるため”変化”する、、考えもそうだ、、人の数だけ考え方もある、、だがら、お前のような”決まりは絶対”なんて考え方は、、俺の考え方じゃないだけだ。」


「、、っ!!」


「まぁいいや、、答えてあげるよ、それはね、、つまらなくなったんだよ、、「世界樹」の管理者としてしか生きていけないなんてさ、、折角「無の称号」をもらって、、「太陽の巫女」や「月の使徒」にも負けないぐらい強いのに、、どうして管理者として生きていかなきゃいけないんだ?」


「、、光栄なことじゃないか、、「太陽の巫女」様や「月の使徒」様と一緒に働けて、なおかつ世界の支柱である「世界樹」の管理なんてさ。」


「はぁ、、もういい、、お前に何を言っても意味無いようだな、、これで終わりにしようか、、」


クライオスがそう言い、自身の背後に五輪を展開する、、


「お前は「古代魔術」を知っているか?」


「もちろん、、」


「なら、どんなものか説明はできるな?」


「あぁ、「古代魔術」は神代の時代に存在したとされる”幻の魔術”、、今でも現存している「古代魔術」はあるがどれも個人で発動も使用もできない魔術だろ?」


「まぁ、、半分は正解か、、いいか?「古代魔術」は神代の時代に使われた魔術で個人での発動、使用はできるが魔力消費が激しい魔術だ。今、現存している「古代魔術」はどれも中途半端なものばかり、、故に個人で発動も使用もできないんだよ。」


「そ、、そうなのか、、それでなんで聞いてきた?」


「ん?今の「古代魔術」の確認と俺が展開した「古代魔術 五輪輪廻」を知っているかの確認だが、、その様子じゃ知らないな。」


「あぁ、、知らないな、、そんな魔術が存在していたのか、、」


「だよな、、はぁ、、落ちたものだ、、まぁいい、この「五輪輪廻」は五種の「古代魔術」を順番に発動させられる。だが、この五種は自身で選べるわけではなく、「五輪輪廻」が展開されてからランダムで五種の「古代魔術」が決まる、、だが、この「五輪」を展開させた理由はそこじゃない、、「五輪」で決まった五種を相手に当てることで最後の「古代魔術」を発動させられる、、これは神代の時代でも使えるものは一握りしかいなかった「古代魔術 終輪忘却」だ。」


「、、じゃあ、、その「五輪」のうち一つでも相手に当たらなかった場合は?」


「その場合は「五輪」は砕け、展開させた分の魔力を失うだけだ。」


「なるほど、、つまり、「相手に確実に当てるだけの技量と力量をもって初めて武器となる」魔術ってことだね。」


「まぁ、簡単に言えばそういうことだ。さて、話も終わったな、、それじゃ、、」


クライオスは「五輪」を発動させ、「太陽の獅爪」を襲う、、

しかし、「太陽の獅爪」は冷静に対処をしていく、、


「、、つまり、、お前の攻撃を受けないようにすればいいのだろ!?ならば簡単だ!!俺の熱は陽炎を作り出せる!!」


「なるほど、、陽炎で自身の姿をうやむやにするんだな、、確かに「古代魔術」は術者自身が操るものが多いからな、、だが、、お前、忘れてないか?俺が「無敗」だってこと?」


クライオスが「称号」の名前を出し瞬間、「太陽の獅爪」に最初の「古代魔術」が当たる、、


「、、っ!?ど、、どういうことだ!?どうして俺に当たった!?」


「俺は「無敗」、、その権能は「世界の普遍」だ。普遍とは絶対に変わらないもの、、重力、自然、光、熱etc、、、俺はその普遍に干渉できる。そして、これが「無敗」と呼ばれる所以、、俺の勝ちは決して揺るがない、、それがたとえ霧でも陽炎でもな、、」


そう言ったクライオスは次の「古代魔術」を「太陽の獅爪」へと向かわせた、、

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。

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