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「権能」の鍛錬

クライオスがアイに鍛練をつけていた、、

空間の結合に成功したアイにクライオスは、、

そして、いよいよ帝国への襲撃を行う、、

今回は「月の称号」を持つ三人とクライオス、アイで別れることにした、、

クライオスがそう判断した理由は帝国に「月の称号」を超えるものがいたからであった、、


「いいねぇ、、お前のその眼は好きだぜ?」


「それで、、次は何をするの?」


「そうだなぁ、、なら、、」


クライオスが上空に手を向ける、、

すると、風が渦を巻き雷鳴を轟かせた、、


「これを防げ。」


「そ、、それ何?」


「ある国では「雷槍」、、ある国では「神雷」、、そう呼ばれる雷魔術の最上位に位置する魔術、、「雷豪集風」、、お前の能力で無傷で生還しろ、、それできなければお前はその程度だったということだ、、」


「いいわ、、来なさい!!」


アイが覚悟を決めクライオスに叫ぶ、、

そうして、クライオスは「雷豪集風」をアイに向かって放つ、、

その威力は、アイに向かって行く中で周囲を焼きながら、風で周囲を吹き飛ばしながら進んでいけるほどの威力、、


「、、っ!?こ、、これは人に撃って魔術じゃないでしょ!?」


「そうだな、、「英雄」「魔術」「月の称号」を持つ者たちでも受け止めきれないだろう、、だがな?「無の称号」「万物の称号」を持つ者たちはそれぞれに「権能」「権限」という者が存在している。「無の称号」には「権能」が「万物の称号」には「権限」がという風にな。」


「そ、、それは何なんですか!?」


「そうだな、、簡単に言おう「権能」とは己が持つ能力の「向上」だ。」


「は!?ただの向上!?」


「違う、、一般的に使われる向上は”身体強化、魔術強化”と言った自分の力を上げるものだ、、だが俺たちの「権能」の”向上”は自分に宿った世界の秩序の根本に近しい能力をさらに近づける、、いうなれば”原点回帰”だ。

お前の「結合」は”世界の固定”だ。故にお前がその気になれば魔術そのものも固定できるはずだ、、やれ!!アイエリス!!」


「、、っ!!あぁ!!もう!!やってやるわよ!!」


アイはクライオスの言葉に感化され自身の能力である「結合」に「権能」を使用し、クライオスの魔術を空中に固定させる、、

しかし、アイの「権能」では力不足、、クライオスの魔術はゆっくりと動いていた、、


「、、っ!!あぁ!!完全には止まらない!!どんだけ魔力込めたんのよ!?」


「ん?大体三割かな?今の魔力で。」


「はぁ!?これで三割!?どんな魔力総量よ!?」


「さぁね?さて、、もういいだろう、、「月曲」、消してやれ。」


「はいはい、、対消魔術「アンチ・マジック ボルト」。」


「月曲」が唱えると、クライオスの「雷豪集風」を消し去った、、


「な、、なんで!?消せるの?「月の称号」でも防げないって、、」


「ん?あぁ、「雷豪集風」はその強大な威力に比例し魔力消費も激しい、、だから「雷豪集風」を放たれた場合は自分たちで消せるぐらいまで攻撃しながら打ち消すの。というか、、私のこと弱いと思ってたの?」


「え、、えぇ、、ただ優しい人で、、誰も傷つけない人だと思ったから、、」


「そう、、「月の称号」を今でも持ち続けるってのは難しいことなのよ?だって「二つ名」や「英雄」「魔女」は人が付けるもの、、だから、人に覚えられる、もしくは歴史に乗ればなくなることはない、、でも「月の称号」や「太陽の称号」「無の称号」は神が付けるもの、、だから、神がふさわしくないと思ったらいくらでもなくせるし、つけれるの。だから、私たちは「称号」にふさわしくあれるように鍛練を続けるの。」


「そうなのね、、それなら私ももっと鍛練しなきゃね、、」


「、、そうね。でも、貴方には今の優しいままでいてほしいわ。」


「、、、、約束しかねるかな。」


「あぁ、、話は終わったか?それじゃ、、明日には帝国に行くからな~。」


「もう二日もたったのですか?」


「あぁ経ったぞ?だから明日襲撃するぞ~。」


「わかりました。」「はいよ~。」「うむ。」


「わかったわ、、でも、その前にあなたの「権能」はどのようになるのですか?私の場合は世界に固定させたっていう事象を対象に付与することだけど、、あなたの「権能」は?」


「俺の「権能」か?」


「えぇ、あなたの、、「無敗」のクライオスの「権能」は何なのですか?」


「、、そうだな、、明日の帝国襲撃でわかるかもな、、」


「どういうこと?」


「帝国襲撃は俺と三人で別行動だ。三人は帝国の三重奏を消せ。」


「えぇそれは分かりましたが、、クライオス様は?」


「俺は、、帝国の最後にして最強の防壁「太陽の獅爪」を殺す。」


「やはり、、いるのですか、、「太陽の称号」を持つものが、、」


「あぁ、だが心配するな、、そいつは俺が殺すって言ったろ?」


「そうでしたね、、ではお願いしますね。」


「任せろ、、それでアイはどうする?三人についていくか?それとも俺についてくるか?」


「そうですね、、あなたの「権能」が気になるのであなたについていきます。」


「そうか、、わかった、、なら明日の帝国はお前たち三人と俺とアイで襲撃するぞ。」


クライオスが作戦を伝え、明日の帝国に備え今日を終えた、、


「、、、ふぅ、、久方ぶりに「無の称号」が現れたと思ったら、、随分と面白い能力だな、、」


「こんなところにいては風邪をひいてしまいますよ?「大光卿」様。」


「ん?お前は、、」


「貴方様のメイド、、リエンです。」


「そうか、、お前生きたいか?」


「えぇ、命は大切と教わったので。」


「なら、今日中に帝国を出ろ、、そして、お前と同じように思っているやつを連れていけ。これは最初で最後の命令だ。」


「それは私の主としてですか?それとも「大光卿」としてですか?」


「どっちもだ。」


「かしこまりました。」

お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。

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