最初の殺し
アイエリスは自身が置かれていた状況を理解し、、
世界に復讐をクライオスに願った、、
そうして、クライオスの手を取ったアイエリスは最初に自身の母親を手にかけた、、
クライオスはアイエリスを自身の仲間として帝国襲撃へと準備をし始めた、、
クライオスの手を取ったアイエリスは自身の復讐のために力を欲した。
「ねぇ、クライ、、私に能力はないの?」
「え?それはどういう意味だ?元々の能力か?それとも与えられた能力か?」
「元々の能力も、与えられた能力も、、どっちもよ。」
「そうか、、なら、元の能力はお前の母で試せばいい。」
「、、そうね、、」
アイエリスがその考えに同意し、自身の母に手を向ける、、
「、、っ!!や、、やめて!!エリス!!私はあなたの母親なのよ!?き、、きちんとお腹を痛めて!!あなたに愛も注いだ!!なのに!!」
「、、あなたは私がうけていたことを止めなかった、、そして、あなたの愛は後継者である私の弟、、第二王子にだけ、、なのにどうしてあなたに慈悲をかけなきゃならないの?」
「お、、おねがい、、た、、たすけ、、」
アイエリスの母親が命乞いをするが、、アイエリスはまるで虫を殺すかのように何の表情も表す殺した、、
「、、どうだ?何の能力か分かったか?」
「えぇ、、私の能力、、あなたの役に立つわね、、」
「それでお前の弟はどうする?」
「、、私の弟はまだまだ幼い、、だから、私の叔母に任せるわ。」
「そうか、、お前の叔母は「氷塊の魔女」か、、なら安心だな。」
クライオスはアイエリスの弟をアイエリスの叔母のもとへと転移させた。
「さて、、次は帝国だが、、アイエリスは大丈夫か?自身の母親を殺したとはいえ初めての殺しだ、、少し休むか?」
「、、そうね、、私も自分の能力を把握したいし、、二日ほどでいいわ。」
「そうかい?なら二日後に帝国を襲撃しよう。それじゃ、、他の三人を集めるよ。」
クライオスが帝国襲撃の日時を決め、「月の称号」を持つ三人を集める、、
「終わったのか?」
「あぁ、終わったよ、、「琥珀」。」
「ふ~ん、じゃあ何でこの国の王女様が生きてんだ?」
「彼女はもう俺たちの仲間だよ。」
「そうですか。では彼女の世話は私がしますね。」
「そうだね、、女性の世話は女性に任せる方がいい、、それにこれからはゲロ吐いてでも鍛えるからね。」
「、、それはつまり、、おぬしが鍛え上げるのか?」
「あぁ、俺が鍛え上げて帝国を襲撃する、、襲撃は二日後だ。分かったな?」
「それまでが休息だ、、しっかりと休めよ?」
「二日でどう休めばいいんですか?クライオス先生~。」
「知らん!!各々の休息をとれ!!」
「わかりました。では行きましょうか、、えぇと、、」
「アイエリスだ、、そうだなアイとでも呼んでおけ。」
「わかりました。ではアイ、、行きましょうか。」
「月曲」がアイの手を引く、、
クライオスと「琥珀」、「鬼霧」が話をする、、
「、、いいのか?あんな少女を僕たちの仲間にして。」
「選んだのはあいつだ、、それにこの道を歩くというなら俺たちの仲間だろ?」
「それでもな、、あんな幼子が人殺しなど、、」
「関係あるか。お前は優しいな、、「鬼霧」、、」
「わしは昔の人間だからな、、それに今も昔も子供を戦争に巻き込むのは、、いささか気持ちが引けますな、、」
「そうか、、でもな、、この国を亡ばしたのは俺たち、、なら、復讐をすると決めたあいつに道を示すのも俺たちの役目だ。そして、先人である俺たちの責任でもある。」
「そう、、ですな、、」
「何、、お前たちに罪はない、、あいつを引き入れたのは俺、、あいつに復讐をする理由も力も与えたのは俺だ、、あいつに罪があるとするなら、、俺にも罪がある、、お前らはあいつが道を見失わないようにしてやってくれ。」
クライオスが「琥珀」、「鬼霧」にそう言った、、
その顔は王国襲撃中の中で一番優しい顔であった、、
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