「無情」の誕生
国王の首をとったクライオスは近くにいたものと話をし始める、、
クライオスが話しかけたのはこの王国の王子を名乗るもの、、
しかし、この国は、、
そうして、クライオスは知識を与え、、
世界に「無情」を生んだ、、
王国は長い歴史に幕と閉ざした、、
「はぁ、、三百の歴史を持つ国の王が、、こんなに惨めだとは、、」
「ふ、、ふざけるな!!どうして!!どうしてお父様を殺した!!お父様がお前らに何をした!!」
「、、お前は王子か?」
「あぁ、、そうだ!!サエス・ガスレットの息子が一人!!アイエリス・ガスレットだ!!」
「、、?それはおかしくないか?」
「何を言っている?何がおかしいと言っているのだ!!」
「だって、、王国には「呪い」と称されるほど女児の生まれる率が高いという、、まぁ、、初代ガスレットが女性であったことが関係しているのだとは思うが、、その中で息子?」
「そ、、そうだ!!」
「では、お前は何人目だ?」
クライオスの問いに王子と名乗るものは言葉を発せなかった、、
「当ててやろうか?お前、、一人目だろ?」
「、、っ!?」
「ははは!その反応的に当たりだな、、ということは、、お前!!女だな!?そして、、ふふふ、、王はどうやら抗いたかったようだな。」
「わ、、私が女だと、、どうしてわかった、、そ、、それに抗うとは?」
「ん?お前が女だとわかった理由は、、ガスレット王国では王族の最初の子は女児だと決まっているのだよ、、これは建国当初から続いている王族の証ともいえる、、だが、それだけで王族だというのならたくさんいる、、だがな、王族にはもう一つだけ証拠がある、、それは、、魔力の多い子が生まれた場合、、王は豊かになるが早死にしやすくなる。」
「、、っ!?そ、、そんなこと聞いたことが、、そ、、それに、、私には魔力は!!」
「そうか?なら、、お前が耳に着けているのは?」
「こ、、これはお父様が私が生まれた時にくださった思い出の品だ。」
「いいや?それは魔道具だ。そして、その魔道具の名称は「魔力食い」、、その魔道具は身に着けている者の魔力を強度に変える、、だがな、、その変換効率がゴミでな、、通常の人間がつければ三秒で干からび、竜弓騎士団に所属する魔術使いであっても一分も付けてられないほどの魔力変換効率なんだよ、、」
「、、え?そ、、それって、、」
「そっ!!そんな代物をお前は子供の時からつけてきた、、つまり、お前の魔力量は子供の時から「七絶」に匹敵するほどの魔力量ってことだ。そのことを踏まえると、、」
「王国の最初の子は女児、、魔力の多い子が生まれると即位している王が死ぬ、、、あ、、あぁ、、あぁぁぁぁぁ!!わ、、私の!!私のせいで!!」
「そうわめくな、、それにサエス・ガスレットはお前が生まれなくても早死にしていたぞ?」
「あぁぁぁぁ!!ごめんなさい!!ごめんなさいぃぃぃぃ!!」
「、、、、はぁ、、めんどくせぇな、、」
クライオスが呟くと後ろが月明かりに照らさせる、、
「だめですよ、、クライオス、、魔力が多く、一国の跡継ぎだといってもまだ幼い子、、そんな子にいきなり真実を突き付けては壊れてしまいますよ?
「はぁ、、なら、、おい!!アイエリス・ガスレット!!きけ!!」
「、、っ!!な、、何だよ、、」
「お前は自分の親の仇をとりたいか?」
「当たり前だ!!お前のことを殺せるなら今すぐにでも殺してやる!!だが、、それよりも先に私が死ねば、、」
「おい、、サエス・ガスレットはお前に、、あぁ、、口にも出したくないことをされていたな?」
「そ、、それは、、私に対しての愛情だと、、」
「、、お前は無知なのだ、、故に自身のされていたことを知らなかった、、そして、お前はこれから知識を得る、、」
「ど、、どういう?」
「俺がすべてを教えるからだ、、そして、この先どうしたいかはお前次第だ、、」
クライオスがそう言い、アイエリスの頭に手を当て、アイエリスの年齢に会った知識を頭に入れる、、
そして、知識を手に入れたアイエリスの顔はひどくやつれこけてしまった、、
「こ、、これが、、愛情!?う、、!!うぇぇぇぇえ!!」
「汚いな、、どうだ?それがお前の受けてきたことだ、、さて、質問だ。アイエリス、、お前はどうしたい?お前を腐らせたこの国を復興するか、、それとも、俺たちについてきて世界に喧嘩を売るか?どっちがいい?」
「、、私は、、私を腐らせたこの国が、、この世界が憎らしい、、私も連れてって!!この世界を壊すために!!私に力を頂戴!!」
「ふ、、あはは!!いいぞ、、来いよ。この手を取ればお前はこっち側だ。」
クライオスが手を伸ばす、、
そうして、アイエリスはクライオスの手を取った、、
その瞬間この世界に最悪の「無情」が誕生した、、
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