王国の崩落
クライオスが夜の合図を出した、、
その合図を聞いた三人は「月の称号」の本領を発揮する、、
「鬼霧」は「刀月鬼」を名乗りサムラルドの首をとる、、
「琥珀」は「操葬月」を名乗り死体を操るものの首をとる、、
そうして、王国三大守護がすべて壊れたことにより国王の首に手が届いた、、
クライオスが三人に夜の知らせをする、、
それを聞き、最初に反応したのは「鬼霧」であった、、
「そうか、、もう夜なのか、、わしはまだお前とやりたかった。」
「何言ってんだ?夜になるからってどうなるんだよ。」
「わしら「月の称号」を持つものは夜になると己の力を向上させることができる、、それが「神に認められた者たち」の特権だからだ、、」
「鬼霧」がサムラルドに言った瞬間、、
サムラルドの腕を切り飛ばした、、
「、、っ?、、、っ!?あ、、あぁ!!腕が!!いてぇ!!」
「すまんな、、改めて「鬼霧」、、もとい「刀月鬼」、、カルサルド・アーサーリーだ。」
「そうか、、ふぅ、、俺は「王国近衛騎士団長」サムラルド・カエルサル、、騎士団長の名においてお前を殺す!!」
「そうか、、ならば追えよ?」
「刀月鬼」の速度はサムラルドの眼が負えないほどの速度で動いた、、
それはサムラルドの最後であった、、
「、、そうか、、これが剣の頂、、こんなに遠かったのか、、」
「そうだな。お主ももっと鍛練しておればわしに届いたかもな。」
「は、、ははは、、俺の周りに俺と同じくらい強かった奴がいたら、、俺も頑張ったかもな、、」
「、、おぬしは才に恵まれたが、人には恵まれなかった、、だが、それが鍛練を怠る理由にはならない。」
「、、、そうだな、、そうだ、、ったな、、、」
サムラルドの最後は「刀月鬼」の戒めの言葉に対しての相槌であった、、
サムラルドの敗北は鍛練不足、、いわば才能にあぐらをかき、努力を怠ったこと、、才だけで生き残れるほど剣の道は優しくない、、
「、、終わらしたみたいだね、、「刀月鬼」、、」
「、、、、、」
「こっちは無口な相手なのにな~、、ねぇ、何か喋ってよ?」
「、、、、、、」
「ひっどいなぁ、、もう少しおしゃべりになってもいいんじゃないの?ねぇ?「死霊魔術師」さん?」
「すみませんね。死霊というのは無口なものですよ?「琥珀」さん?」
「そうだね、、それでね僕もそうなんだよ。」
「え?ど、、どういうことです?」
「だから、、僕も「死霊魔術師」だって言ってんの。」
「琥珀」がそう言うと手を大きく広げた、、
それを合図に「琥珀」の周りにいた死体が動き出す、、
「、、っ!?そ、、そんな数の死体を操るなんて、、あ、、あなたは、、」
「俺は「琥珀」、、そして「操葬月」、、自身で葬ったものを操ることができるのさ!!」
「あ、、あなたも「月の称号」を、、」
「あぁ、、それとお前が今操っているのは「拳断」だろ?「月の称号」確実と呼ばれた者だ、、だが、ある日を境に姿を消した、、まさか、お前によって殺されていたとはな。」
「殺したのは俺じゃない、、「拳断」を殺したのはこの王国の騎士団だ。騎士団は「英雄」と「月の称号」、、どちらも得られるかもしれない「拳断」を恐れた、、だから、竜弓騎士団が「拳断」を追い詰め、人目のつかない場所で近衛騎士団が「拳断」を始末した、、だから!!俺は!!」
「、、関係ない、、お前が殺していようが、殺してなかろうが、、お前は「拳断」の遺体を操っている、、お前も有罪だろ?操るなら自分の手で、相手を忘れず、相手に恐怖を与えずだ。それをお前は分かっていない、、だからお前は死ね。」
「操葬月」が言っている時の眼はひどく冷たい軽蔑の眼を向けていた、、
そして、話し終えると「操葬月」は死体を操り「拳断」ごと相手を押しつぶした、、
「、、っ!!う、、うわぁ!!ま、、待って!!待ってく、、、」
「命乞いなど、、「死霊魔術師」だったら死は受け入れないとね~、、じゃあね、、「拳断」、、生きてるときに会いたかったな~。」
三人は王国を守っていた三大守護をすべて壊した、、
そして、クライオスは国王のもとへ現れる、、
「初めまして、あなたがこの王国の国王 サエス・ガスレット王かな?」
「ひ、、ひぃ!!た、、助け、、助けて、、」
「おいおい、、王であるあんたが王国を捨ててどうすんだよ、、」
「お、、王位は、、王位は捨てる!!だ、、だから!!だから助けて!!」
「はぁ、、もうどうでもいいわ、、」
クライオスがそう言うと国王の首をとった、、
そうして、王国の長い歴史は幕を閉じた、、
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