粛清の始まり
「嫉妬」を殺したクライオスはある国にいた、、
その国はかつてクライオスが過ごした地、、王国「ガスレット」であった、、
クライオスが王国を訪れた理由は、、、
そして、クライオスが王国にはなった粛清者は、、
クライオスは自身を失意の底に落とした場所、、
王国「ガスレット」に来ていた、、
「、、、懐かしいな、、この空気、、嫌いだったな、、」
「今も嫌いか?」
「いや?もう百年も前のことだし、、それよりいいのか?かつては守った存在でしょ?」
「よいのだ、、もう、わしは亡者、、それに不甲斐ない騎士は一度死をもってその脆弱性に気づいてもらわねばな、、」
「そう、、なら始めるよ。」
「あぁ、、」
クライオスが言った瞬間、、
王国中にクライオスの声が響き渡る、、
「初めまして、、諸君ら、これより始まるわ。粛清、、腐りに腐った王国を壊すための粛清です、、」
クライオスが宣言した、、
それを合図に三人の粛清者が王国を駆け回る、、
「、、っ!?う、、うわぁ!!」
「た、、助けて!!こ、、殺される!!」
国民が逃げ回っていると王国の騎士たちが立ち向かう、、
「、、っ!!騎士たちよ!!民を守れ!!」
騎士団長が指示をした、、
しかし、そこに首はなかった、、
「、、なんと脆弱な、、これほどまでに弱っていたとは、、」
「あ、、あなたは!!初代王国近衛騎士団長!!「鬼霧」カルサルド様!?」
「そのようなどうでもよい知識は勉強しているのだな、、そのようなことを教わる前に剣術を磨け。」
「あはは!!仮にも己が昔に所属していた騎士団にそのようなことを言うのか!!「鬼霧」よ!!」
「黙れ、、そっちは片付いたのか?「琥珀」や。」
「もちろん!!だからこっち来たんだぜ?」
「そうか、、なら民間人は任せる。」
「ん?お前は?」
「わしは騎士団たちを殺し、近衛たちを引っ張り出す。」
「あぁなるほどね、、分かったよ!!」
「鬼霧」が説明をすると「琥珀」は逃げていった国民に向かって行った、、
「、、っ!!決して国民に手を出させ、、!!」
「どこを向いている?お前らの相手はわしだ。」
「鬼霧」が騎士たちを次々と殺していく、、
そして、騎士たちが五十を超えると白銀の甲冑を纏った騎士たちが歩いてくる、、
「これは一体どういうことだ!!」
「も、、申し訳ありません!!近衛騎士団長 サムラルド様!!あ、、相手に、、その、、」
「何を言いごもっている!!きちんと報告をしろ!!」
「、、王直属であり、、全騎士団を束ねる立場である「近衛騎士団長」、、その座は騎士を目指すものならば誰しもが憧れる座、、なのに、、そこに座っているのがこのような幼稚なものか。」
「あぁ!?誰だ!!お前は!!」
「わしは、、お前らのような腐った騎士たちを殺すために蘇った亡者だ。」
「そうか、、ならば俺たちは天敵だな。」
現近衛騎士団長サムラルドが言葉を投げると、、
まるで合図をしたかのように後ろにいた大きな盾を持った二人の近衛騎士が「鬼霧」の前に立つ。
「ほぉ、、わしの相手はその二人で十分だと?ははは。なめられたものだ。」
「鬼霧」が二人の近衛騎士をにらむ、、
その眼光はまさに獲物を狩る猛獣のような目、、
そして、その目に睨まれた近衛騎士は前に踏み出すことができなかった、、
「どうした?その大きな盾で誰を守るのだ?この程度の圧で止まって、、誰を守れると思っているんだ!!」
「鬼霧」の怒号が響く、、
それを聞いた近衛騎士は盾を捨て逃げ出す、、
「おい、、どこ行こうとしてんだよ、、カスどもが。」
サムラルドが冷たく言い放つと二人の近衛騎士の首を斬り飛ばず、、
「はぁ、、お前を殺したら鍛えなおしだな。」
サムラルドはそう言いながら剣を抜き「鬼霧」に向かう、、
そして、「鬼霧」もサムラルドの行動を見て剣を構える、、
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