遺志を継ぐ
「憤怒」は死に、「暴食」が姿を現す、、
しかし「暴食」はクライオスに襲い掛からない、、
だが、代わりに襲い掛かったのは、、
そして、クライオスの過去は、、
「暴食」にクライオスが問いかける、、
「次は君かな?「暴食」君?」
「いや?お前の相手は僕じゃないよ、、お前の相手はお前の後ろにいるやつさ、、」
「暴食」がそう言った瞬間、、
クライオスの腹部を貫く剣が目に入る、、
「、、ほぉ、、俺の後ろにいるのは「色欲」だけなんだが、、」
「ふふふ、、悲しくなった?クライオス?」
「そうだな、、お前がもう少し「色欲」のまねごとをしてくれれば悲しくなったかもな、、」
「あら?まるで私が「色欲」じゃないと言いたいようね、、」
「あぁ、そう言ってんだよ。「嫉妬」、、おめぇの魔術は「偽命魔術」、、この魔術は「自身を殺したもの、自身が殺したものの意志、身体を乗っ取る魔術」だろ?」
「あら、、知ってたの?それで「色欲」に私を殺させるなんてね、、あなたも悪いのね。」
「あのな、、お前何か勘違いしてないか?」
「何を勘違いしてるって?実際あなたの腹部を刺してるじゃない?」
「あぁ、、そうだな、、だがお前「色欲」の魔術を知ってるか?」
「いいえ?知らないわよ、、でもあなたを刺せてる時点で攻撃系魔術でしょ?」
「まぁ、、間違ってはないが、、少し違うな、、」
「は?何って、、」
クライオスは「色欲」の首を飛ばす、、
「、、は?あ、、あんた仲間の首、、飛ばすの、、?」
「仲間、、?はっ、、何言ってんだ?「色欲」は仲間でも何でもないわ、、そして「フレイフェス」もな、、」
「な、、何言って、、」
「嫉妬」がそう問いかけるが灰になりかける、、
しかし、「暴食」が「嫉妬」に近づく、、
「そこまでだ。「嫉妬」、、おまえが死ぬと色々とまずい。」
「そう、、なら助けてくれるの?」
「いや?お前に新しい体だ、、」
「暴食」がそういうと「憤怒」体を出し、性別を反転させ「嫉妬」に渡す、、
「あら?いいの?「憤怒」の体を勝手に使って、、」
「当たり前だ。「憤怒」は俺に「自分が死んだら死体はどうにでもしろ」と言われていたからな、、だからこうして使ってるだけだ。」
「そう、、なら遠慮なく、、」
「嫉妬」は「憤怒」の体に入り、手足を動かす、、
「なるほどね、、」
「どうだ?「憤怒」の体は使いやすいか?」
「えぇ、、でも、どういうことかしら?「憤怒」の力が使えない、、」
「そうか、、やはり使えないか、、「憤怒」の力は怒りに呼応してその力を出す、、だが、「憤怒」が死んだことによりその力も失われたようだな、、」
「そう、、でも、、私は「嫉妬」、、何でもうらやましいのよ、、例えば、、「過去に起こった事象を再現する魔術」とかね、、」
「嫉妬」がそう言葉をこぼすと「憤怒」の力が戻った、、
その力は生前の「憤怒」と並ぶほどであった、、
「、、その力、、誰からもらった?」
「え?さぁ?忘れちゃった、、」
「そうか、、その力はある修道女の力だ、、そしてその力は魔力のない修道女が一生をかけて練習と祈りの結果与えられた「神の祝福」、、それがその力だ、、」
「あら?初めて感情を出したわね?」
「当たり前だ、、その修道女は、、俺の知り合いだ、、」
「は?何言ってんの?この力を持っていた修道女は二百年も前の人間よ?今はもう歴史上の人物を、、知り合い?何ってんの?」
「、、知らないで当たり前だ、、俺は皆が嫌う者だかな、、」
「皆が、、嫌う者って、、まさか!?」
「あぁ、、俺は、、」
クライオスは自身の口から自身の過去を語り、「七絶」に現実を押し付けた、、
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。
この作品は不定期です。