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逆張りウィッチ

逆張りウィッチは振りがち

作者: 寿義務じゅぎり

わたしは透明になれない。透明になれないので小学校に通っている。

 もし、透明になれるなら、学校になんか通わない。「学校に通っている」ということは、つまりそいつは透明でないと言っていい。

 もし、クラスの中で浮いていて、無視されていて、まるで居場所がないと思っている奴がいたとしたら言ってやりたい。お前は透明ではない。

 本当にお前が透明だとしたら学校に通ってなんかいないだろうと。


 ……なんて、わたしはわりとそんな感じなんだよな。別にぼっちでもいいんだけど。



 わたし、安藤きらはは魔法使いだ。前も説明したが、火を出したり、食べ物を出したり、怪我を治したり、分身を作ったりそれはもう色んな魔法を使えちゃう。

 それから、あくまと契約していてー「特別運がよい」。


 先月、ヤクザの下っ端、通称ツボ振りくんを助けるために、あくまと2度目の契約をして、透明になれる魔法スケルトーンを手放してしまった。

 そんなわけで、再三いっているようにわたしは透明になれなくなった。


 とはいえ、これといって問題はない。わたしの趣味は透明になって平日の路地裏を散歩して社会の裏的なものを覗き見てヒーロー気取りをすること、だったのだが、改めて考えると本質は散歩であった。

 散歩さえできればそれでいい。透明で不干渉を決め込んでいるのなら映画をみているほうが良いということに気がつき、普通に通学路を遠回りするようになった。


 透明ということはつまり、映画の世界を観客の視点から鑑賞ということに似ているかもしれない。まぁ、こないだ鑑賞にあきたらず干渉したせいで痛い目にあったのだが。あっはっはっはっ。


……えーっと。

 今までは分身の魔法ダブルーナと透明の魔法スケルトーンを併用して登校して(本体は登校しないで散歩とかして)いたわけだ。

 しかし、スケルトーンが使えなくなってしまったいま、本体すなわち私自身が行くしかない。

 正味、わたしが引きこもりだったなら、別に分身だけ行かせて家にいれば問題ないのだが、散歩するとなると困る。職質とかされたら、怖いじゃん?

(された。)



 運がいいのか悪いのか。職質される小学生なんて、あんまりいないよな。

しかも、下校中だよ?寄り道してないんだよ?過度に露出の高い服とか着てないし、髪も染めてないよ?魔法を使ってズルもしてないんだよ?

 クラスの中でも数人しか声かけられてなくて、そいつは翌日の教室ではヒーローみたいになってたけど、わたしはその輪の中にいないから、単純に時間の無駄だよ!全く…


 「きのうさあ!そういえばさ、安藤さんも、警察の人に職質されてたよね!」

 「あっ。え?あっ…うん。された。」


 声かけられた。わたしは透明ではないから、教室の机で突っ伏してれば、声かけられることくらいあるだろうが、びっくりした。

 「何聞かれたの?」

 「放課後何してるかとか、住所とか…」

 「あーやっぱりー、怖いよね!なんでそんなこと聞くんだろうね」

 「そ、そうだよねー」

 「あれさ、最近万引きや空き巣が多発してるらしいよ」

 「…あ、そうなの?」

 「なんか、親が言ってた。」


 ほう小学生のネットワークはなかなか発達してるんだなぁ、なんで警察はそれを言わなかったんだろう。

 あれ言ってたかな?途中から分身に任せたから聞き流したっけ?


 「まるで透明人間みたいにカメラにも映らないし、痕跡も残さないんだって。」

ポツポツと空が曇り始めた。



 今年の梅雨は遅れ気味だった。

 6月は天気予報外れまくりで、7月になっても殆ど降っていない。


「お帰りなさいませ、きらは様。」

「ちょっと!雨降ってるんだからお風呂の用意しなさいよ!全くもう!」

「え?あ、申し訳ありませんすぐに用意を」

「出かけるから入らないわ!」

「最近優しかったのに…どうかされたんですか?学校で何か?」

「乱数調整!」


ピカッッ!!!…ゴロゴロゴロゴロ


  さてと、お手伝いさんに怒鳴ってみたらすごいゲリラ豪雨だ。わかるか?読者諸君。わたしは本当は優しいので、前回「優しくするのが珍しいから雨が降る」みたいな表現があったかもしれないが、あれはうそだ。わたしは本当はすごく良い子なのだ。

 というか、まあ、実際「本腰入れて探す日に限って雨が降るなんて、運がいい」ということだろうな。


 …くそが。本当に全部都合が良くなるみたいな運の良さだったなら。こんな形で探したくはなかったよ。



 雨合羽をまとい、長靴を履く。

 傘ではなく箒を持って、玄関からまた外に駆け出した。




 街は大雨の影響で、騒々しい。雨足の音がうるさく、風の切る音がうるさく、流れる側溝の音がうるさく、人の声が聞こえない。壊れた傘、波立つ自転車、煙を照らすヘッドライト。皆んなが避難するように建物に入り、鞄の傘を抱え目を伏せるなか、わたしは空を飛ぶ。


 透明じゃないから、人目を気にして、雨に隠れる。屋根を伝って、浸水した地面を探す。


 歪な水の流れがあるはずだ。

 透明の魔法スケルトーンは服も透明にできる。けれど実体を消せるわけじゃない。雨に当たれば空中で水が遮られ、足元の水面に透明な穴ができる。

 しかし、こんな雨のなか、ツボ振りくんは外に出ているのか?もし、見つからなかったら……流石にこの雨の量は過去の降水量の少なさも絡んでくるし、まぁ今日ダメならそれは運が悪かったということになる。


 というわけで見つけた。

 普段から人通りの少ない郊外の屋根のあるバス停の待合室、不自然に濡れているベンチとコンクリートの床を。


 「やぁこんにちはツボふりくん。あくまは一緒かな?」



 大雨が地面と屋根を鳴らしている。誰もいない待合室で、坪倉つぼくら めいは自分の人生の不運を嘆く。

 物心ついた時から、学校にろくに通えず、親に捨てられ、ヤクザに拾われ、そのヤクザにも捨てられた。

 彼は先日丁半博打のツボ振り役で、丁を不自然に連発しまくるという失態をして、大目玉を食らった。端的に言えばイカサマをしたと思われているのだ。裏社会の重鎮が集まる違法賭博の場で。

 その日のことを思い出してみると、ピンゾロを出した瞬間の記憶が飛んでいる。何者かに体を操られたような、何も考えられないような、そんな感覚があって目が覚めた時には、ざわざわと聴衆が騒いでいた。

 しかし、記憶が飛んでいたことを、その時は大して気に留めていなかった。何しろ、普通の賭場の日ではちょくちょくイカサマをすることはあったからだ。

 「今日は上客だからイカサマをするな。」と言われてはいたが、基本的に自分はどこに行っても下っ端で、誰が上の人間かなんてよく分からなかった。どうやらその日来ていた客はニュースを見ていれば誰でも知ってるくらい有名人だったらしいが学も興味もない坪倉には事の重大さが理解できていなかった。

 「ツいてねえなぁ…いやぁ付いてはいるなぁ、あ、憑いてるのかも知れねえなハハッ」

 塗装の剥がれた柱を、透明な、しっかりある、両手五指の感覚を確かめながら下らないことを呟いて虚勢を張って笑っている。

 彼は今の自分の状況が『羅生門』に似ていると想像することも、「つく」三種類書き分けもできない。

 まぁそれは、きらはもできないのだが。

「ん?なんか地の文に馬鹿にされた気がする」



 オレは、透明人間になっていた。あの丁半博打の後から。

鬼の形相の組員から逃げ出して、逃げ出せれて、おかしいと、数時間後に気がついたらーその行動も馬鹿だったが組所に戻っても気が付かれなかった。

「すいやせん!!」と大きな声で叫んだら、「オメエ!!どこに行きやがった!ああ??!」と、自分のことを無視して後ろの方へ走って行った奴の背中を見て、オレは幽霊になったのかと思った。

 でも、腹は減るし、寒いし、思い切っていつも寝てる畳の部屋で布団敷いたら、普通に持てたし、寝れた。

 次の日、「あ?この布団誰のだ?うああ!!!」という声で起こされ、布団は、燃やされお祓いされた。

 その間後ろでオレは菓子を盗み食いをしていた。手に持った瞬間に饅頭が消えてびっくりして置き直したらまた饅頭が現れた。

 手鏡をかっぱらって人気のない場所で自分の姿を見た。あれ?見えてる?何で普通に見えるようになっちまったんだ?と焦っていたら手鏡だけ浮いて自分の体は消えた。

 それで、ああ、これは自在に見えるようになったり見えなくなったりできる透明人間になったんだと完全にわかった。

 これは良いと思ったものの、すでにオレに帰る場所はなかった。次の日も「坪倉は見つかったか?」「見つけたら殺せ」「土下座させてケジメつけさせろ」とぐちぐち言っていやがる。

 まいった。ろくに学校にもいっていない、ヤクザにまともな仕事はない、ヤクザとしてやっていけなきゃどう生きれば良い?

 グ~と透明な腹を鳴らしながら、歩いていると、ガキの頃を思い出した。初めて警察のお世話になった日のことを。

 あーあーあの時はすぐ見つかって捕まっちまったんだよな……。



 「ん。あくまはいないんだね。ツボ振りくん改め坪倉銘くん?メイさん?オメエ?」」

 安藤きらはは坪倉銘の心を読んでいた。魔法使いとしての能力で、或いは、透明魔法の元持ち主として通じ合うところがあったのだろう。

 坪倉もただならぬ気配を感じていた。自分の、見えない筈の膝と、ずぶ濡れの雨合羽を着た女児を交互に二度見する。

 雨の音でかき消されているが心臓の鼓動と冷や汗を感じる。……何で透明のオレが見えてるんだ??と、あの日以来の恐怖を感じている。


 女児は雨音の中でもゆっくりはっきり聞こえるように、語りかける。

 「オメエってあだ名は組の人達が呼んでたから嫌かな?」

 「なっ…だ別に…テメっあん?!」

 「組織に雇われた暗殺者とかではないよ?」

 「じゃっ!誰だテメェ!」

 少女は雨合羽のフードを脱ぎ、わざとらしく隠していた箒を見せつけ、キメ顔でこう言った。

 「安藤きらは。魔法使いよ!」



 「よろしく。」いや、ここは夜露死苦かな?あぁそれはヤンキーか。いや、くっそ恥ずかしいな。

 わたしは羞恥心を覚える。箒を構えて魔法使いです宣言をして決めポーズするというのは殆どない経験だ。そもそも男性どころか同級生の女子とすらあんまり会話しないのに。

 しかし、それでも、やるしかない。透明魔法の先輩として、身体を操って迷惑をかけた贖罪として、こいつを救わなきゃいけない。


 坪倉は観念してひとまず会話することに決め、姿を現した。ああ、確かにあの時のツボ振りくんの顔だ。黒いウインドブレーカーとジーパンの若いお兄ちゃんだがひどくやつれて震えている。


 「……じゃあ…お嬢ちゃん?も透明になれるのか?」

 「わたしは透明になれない。今は。あなたにあげたから」

 「はあ?!何で?」

 「それは…まず、あなたの身体を操ってピンゾロ3連発かましたのはわたしで」

 「何だって?」

 「あなたがこれから指切られるかなーって時にわたし透明で見てたんだけど」

 「???」

 「色々あってまぁ、あなたを透明にしたら、あなたは逃げられるかなぁと思って、あげたの。」

 


 「…ああ?よく分かんねえけど、この透明の魔法って、触ったもの透明に出来るだろ?」

 「うん?まず操ったことに怒らなくていいの?」

 正直意外だ。わたしの心配をしているらしい。


 「あー…現実感が無さすぎて。…でもまぁ操られる人生だったしなぁ。今までイカサマでピンゾロ出すのは簡単にやってきたしなぁ。そのやり方は組で習ったんだけどな。」

 「ちなみにわたしのはイカサマじゃなくて運だよ。」

 「はっどうせそれも魔法なんだろ?…んで、なんでオレに魔法を渡したんだ?」

 「…スケルトーンが透明に出来るのは」

 『ちょっと待ってふっスケルトーン?」

 なに笑ってんだ。ダサくないわ。ころすぞ。

 「スケルトーンが!透明に出来るのは術者と、術者の持ち物だけなの。」

 「つまり…」

 「他人は透明にできないの。人間は所有物にならないから。だからあなたに魔法ごとあげたの。」

 あくまのくだりは余計ややこしくするので言わなくていいだろう。


 「透明になれなくなったお嬢ちゃんはどうやってあの場所から逃げたんだ?」

 「運がいいもんで」

 「運ね…」

 坪倉はここでちょっとイラっときたようだ。

 「オレ、運が悪いんだよ。もし運が良かったらさ、たとえば、宝くじで一等当たったらってんじゃなくてもさ、親がまともで、行政がまともで教師がまともで、ヤクザに拾われなかったら真っ当に生きて来れたんじゃないかと思うんだ。」

 わたしは宝くじ当たる程度に運はいいが、親がいなくて学校で喋らなくて戸籍も書類だけ知らない人に養子縁組やってもらって行政と関わらないようにしている。似てるかな。いや、わたしがそういう生活であることを告げたら羨ましがるだろう。だけど、わたしはわたしを棚に上げて言う。


 「坪倉銘。あなたは透明に生きろ。」

 坪倉は半笑いで返す。

 「え?名言ですか?」

 「いや、つまんない正論だけど、あなた中卒の21歳でしょ?交番に行って自首して、罪を償った後、職安に行きなさい。高卒資格を取るのもいい。」

 「…本当に正論だな。でもいやだよ。オレは透明人間になって誰にも気づかれず1人で生きていくんだ」

 「ちがう、あんたは透明人間じゃない。それはクリアじゃない。綺麗じゃないんだよ。」

 「なにそれ」

 「いい?!ずっと透明になっててもいつか見つかるよ!たとえば雨の日は何もない空間に水が垂れる。ほら、透明になってても床に足跡あるでしょ?」

 「あ」坪倉は床を靴裏で擦って足跡を伸ばそうとした。

 「昨日は、小学校の周りで警察官が、透明人間みたいな万引き犯の犯行が頻発してるってパトロールしてたんだよ」

 「へっ?へぇ…」

 わたしは敢えて、語気を強めて彼に近寄る。

 「悪いことは言わない。透明人間として捕まるな。すぐに自首しろ。堂々と姿を現して街を歩け。真っ当に生きろ。透明の魔法はあくまで緊急避難としてだけ使うんだ。」

 「それが!」

 わたしは突き飛ばされた。「それが出来たら苦労しない」というようなことを言いたかったのだろうが「ごめん」とすぐに震えてあやまる声が聞こえた。


 起き上がったら彼は透明になって逃げていた。走ったら足音が聞こえるって事わかんねえのかな。

 ほら。こいつ。ヤクザに向いてないんだよ。


 いつのまにか雨足は弱まり、夜になっていた。


 「雨やんだからって逃げられると思うなよ?」

 わたしはパチンと指を鳴らし、箒を呼び寄せ、ブチンブチンと箒の穂先を千切った。

 穂が半分になった箒はギュムンと膨らんで曲がった後、わたしはを掴んだまま勢いよく飛び上がり、千切ったもう半分の穂を落としながら「スピアーズフォール」と唱えた。勿論。槍の雨を降らせる魔法である。

 バラバラになった穂は槍に姿を変え、地面に降り注ぐ——


 ウィリアム・テルよろしくスレスレで坪倉くんの服を貫く形で槍が10本ほど地面に刺さっている。いや、横向きで倒れているのでヤムチャに似ているかもしれないと思った。

 わたしは突き刺さりまくっている坪倉くんの服に刺さってない方の槍の迷路をよけながら、またそばに寄ってしゃがみ、顔を覗き込んだ。

 「アレ?泣いてる?」

 「泣きもするだろうよ…ひっぐ。」

 「じゃあさ、自首して?」

 「結局は脅すつもりだったんだろう!」

 「そうだけど、魔法の強奪とか抹殺とかじゃないんだから良いでしょ?論理的思考で考えて?自首した方が良いでしょ?」

 「うるせぇ!難しいことを言うな。」


 魔法の槍は消えていく。わたしは仰向けになったツボ振りくんと、箒の残骸に腰掛けながら話した。


 「なんかさぁ、ツボくんって夢とかないの?」

 「夢も希望もねえよ」

 「やまない雨はないって言うよ」

 「槍降らせといて何言ってんだ。それに雨は上がってももう、夜だし」


 「ちょっと言ってみてよ」

 「何を?」


 「星に願いを」


*******


 いつのまにか雨は止み、星降る夜。

 「七夕…?」

 「みずがめ座δ南流星群かな?」

 「魔女って星に詳しいのか、っていうかお前が降らせたのアレ?」

 「いや、運だよ」

 「……運か」

 「うん」


 「…綺麗だなあ。」

 「死にたくないわ。」

 「そーだなぁ…そうだなぁ……」



 「指切りしようか」

 「絶対やだ」

 「げんまんの方だよ?」

 「オレ殴られるの?」

 「約束破ったらね」

 「…じゃあ綺麗に生きるとかで」

 「自首しろよ?」

 「はい」


 「「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーますゆびきった」」



 箒が壊れて帰るのに困っていたが、ちょうど流星群が見えなくなってきた頃に運よく、タクシーが通りかかったのでタクシーで交番まで行った。

 わたしがタクシー代は出した。ツボくんはいつかそのうち返すと言ってたので気長に待つことにする。


 テンション上がりすぎて箒ぶっ壊したの割と後悔してるな。お手伝いさんが普通に掃除に使ってる奴をぶんどるか。


 「ただいま~ねぇ箒ー」


 扉を開けるなりお手伝いさんが飛びついてきて、抱きしめられた。

 「うおっぷ?!どうしたの?」

 「きらは様!こんな大雨の時に限ってなかなか帰って来ないんですから心配してたんですよ!」

 「ああ、ええ?え?だってあなた、わたしが魔法使いってこと知ってるでしょ?」

 「でもまだ11歳の女の子なんですよ」

 「……ごめん。ああ、うん。心配かけて」

 「お風呂が沸いておりますよ。」

 「あっうん。入る。ありがとう」


 ああ、もうすぐ日跨ぐ時間じゃないか。

 あしたも学校。まぁ、もうすぐ夏休みではあるけど。

 そういや宿題やってないな。

 「あーあ…綺麗に生きるかぁ…大変だな」

 わたしは透明になれないから、まだまだ、学校に通う。


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