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自宅の未実装エリアに来てしまった男【1000文字未満】

作者: 平之和移


しまった、未実装エリアだ。自宅で壁抜けするんじゃなかった。


俺は実家にいる。飯が出るまでの間、さてなにをしようかと悩む。自宅になら色んな遊び道具があるのだが。この家には何もない。親父が読書好きであるため小説は置いてある。だが俺は小説は好まない。


なので壁抜けバグの練習を始めた。何となく抜けられそうな床と壁があったので、スライディングとか何とかやっている。足が床をするりと通過。手応えあり。このまま続け、あとは感覚でどうにか。


そしてついに壁抜けした。目指した先は地下なのだ。あまり見たことがないので冒険心がくすぐられる。


だがそこは知らない部屋だった。建付けの悪い、未実装エリアだ。実家にこんなところがあったとは。死んだじいちゃんもいる。


じいちゃんに話しかけようとすると、


「テキストはまだないよ」


と答えられた。どうにか抜け出したいので、辺りに目を配る。メモが散らばっていた。読んでみる。


どうもここは死後の世界として考えられていた場所らしい。しかし、まだ開発中の場所。いずれDLCで見せられるとのこと。


あの世はDLCなのか。地獄の沙汰も金次第とは言うが、これほどとは。しかもスペシャルパックもある。誰がこんなことを考え、作ったのだろう。スタッフロールに目を通した。


DLCの製作者は俺だった。制作資金は俺の総資産。

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