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この部屋から出たいなら? 人を騙して出るしかない!!!

作者: 七瀬
掲載日:2020/02/16





___僕たちは、ある時小さな部屋に閉じ込められてしまった。



密室の小さな部屋に2人の男と1人の女。








___僕は、自分の家から出てきたところを、黒ずくめの男達に

ワンボックスの黒い車に乗せられて、突然! 拉致されたんだ!



いきなり、僕の頭に黒い布を被せられて、何処に行くのかもわからない!

コイツ達の目的はなんなのか? 僕の両親は、既に亡くなっている。

それと、僕には一人弟がいるけど、、、? 普通のサラリーマンだ!



弟の奥さんになる人とは? 3年前に結婚している。

二人は、小さなワンルームマンションで一緒に暮らしているよ。



___決して! 裕福ではないけど、、、? 

以前、遊びに行った時に弟も奥さんも幸せだと言って。

僕に手を振りながら笑って見送ってくれたよ。





・・・そんな僕は?

いくつも、バイトを重ねて働いている。

毎日、お腹を空かせては知り合いのお店で、タダで料理をご馳走に

なっているんだ!




___これといった! 資格もなく、経験もない僕を雇ってくれるところ

も少なく、当然だけど? 給料も安いんだよ!




・・・働いても働いても、家賃や光熱費、食費やいろんなお金で働いた分の

給料が飛んでいくんだ。



___月末にもなると?

僕の財布の中には、数百円しか残ってない事も、、、。






・・・しかし?

そんな僕をどうして? コイツ達は、拉致したのだろう?

考えても考えても、答えが出ないよ!!!



___ひょっとしたら? 僕と誰かを間違えて拉致したのか!?

僕は、直ぐに確かめる!


『___僕には、お金はないよ! 親も早くに亡くなっている! 

ひょっとして? 僕と誰かを間違えてるなら? 早くココから帰してくれ!

この事は、警察には言わないから!!!』

『___大丈夫だ! 間違ってない! お前の名前は、新井 利史 歳は

39歳だな! 独身でバイト三昧と聞いている。』

『・・・あぁ! その通りだ! でも? なんで僕が、、、!?』

『___うるさい! 少し黙ってろ! もう直ぐ着く!』

『・・・・・・』 




___僕は、びっくりした。

どこで? 僕の事を調べたのか? 僕の名前や年齢を言い当てた!

しかも? 僕にお金もない事を知ってて拉致している?



・・・更に、謎が深まったよ。







___そうやって、僕が考えている間に、、、。

車が、何処かで止まったんだ!



そして、一人の男が僕にこう言ったよ!


『___早く! 降りろ! 急げ!』




・・・僕は、言われるままに、車から降りてその男に腕を引っ張れながら

また、何処かに連れて行かれていたんだ。










【ギーッ】と鉄の扉の音が聞こえたかと思うと僕をその中に入れて

僕の頭に被せていた黒い布を取られると、、、?


左右に知らない男女がいたんだよ!



『___ここが! 今日からお前たちの暮らす場所だ! ココでは好きな物も

食べれるし、したい事をしてもいい! ただし! ココから出る事は断じて!

許さん!!! いいな、もし? 出たいなら? ココの誰かを“ダマす事だ!”』

『___ダマすって? どういう事だよ!』

『___言葉の通りだ! じゃあ、楽しく暮らせよ!』





___突然! 知らない者同士がの共同生活がはじまったんだ。

先ずは、お互いの自己紹介をする事に、、、。



___男の方は? 風間 靖男 歳は55歳で、 バツイチの一人息子が

1人いるらしい。 元奥さんとは? 性格の不一致だったらしい! 気の

キツイ女性だったとか! 浮気をしていないのに、浮気をしたと言われ喧嘩

になり離婚になったとか! 1人息子も奥さんが引き取って育てているらしい。

離婚後、養育費や諸々で奥さんにお金を全部持っていかれたらしく。

一人になったこの男は、ギャンブルや酒を飲み歩き貯金は全然ないと言っている。

 



___女の方は? 竹田 マヤ 歳は23歳、水商売の仕事をしていたらしい。

お人好しのこの女は、男にダマされて水商売で働いて貯めたお金500万円を

全部、好きな男に持ち逃げされたんだとか。元々身寄りのないこの女は、、、?

子供の頃は児童施設に入っていて、18歳からは水商売の仕事をはじめらしい。





___僕たちの、共通点は、、、?

金がない事と身寄りがない事だった。



___誰も心配してくれる人がいないんだ!

だから、選ばれたのかもしれない!








___僕たちを拉致した黒ずくめの奴らは、、、?

僕たちが欲しいというモノを何でも与えてくれたよ!



___大体のモノは、奴らに言えば、、、?

何でも、買ってココに持って来てくれたんだ!





・・・但し、“条件付きだった!”

【自分以外の2人を1日一回ダマす事】 でね!




___はじめのうちは、小さな事でどちらかを騙していたんだけど?

1ヶ月を過ぎる頃から、、、どんどんダマす事が大きな事に変わっていったんだ!




・・・そうしないと?

僕たちが要求するモノを、奴らは買って僕らに渡さなくなったからだ!









___そのうち、僕たちの関係はギクシャクしだしたよ。

先ずは、オッサンと女が喧嘩し合って、、、!




・・・僕は、必死に止めたんだけど、、、?

2人を止めた瞬間に、オッサンの右ポケットからナイフが出てきてさ!

そのまま僕は、オッサンに僕の胸をグサッと刺されてしまったんだ。





___オッサンは、奴らに予め刺しても死なないオモチャのナイフを

渡されていたらしい。全ては、オッサンと女の演技だったはずなのだが、、、!?





・・・どこかで、本物のナイフにすり替えられたのか?

僕は血まみれになって、そこで亡くなってしまった。

それを見た! 女がオッサンのナイフを奪い取ってオッサンを刺して

部屋から飛び出して行ったんだ!








___わざと、奴らは鉄の扉を開けていたんだよ!




・・・そして、僕とオッサンは、死んではいない!!!

本当は、僕とオッサンが、演技をしていたんだよ。




___確かに? オッサンが持っていたナイフはオモチャのナイフ

だったんだ! 僕はそのナイフが刺さったと同時に血塗りをバシャと

服にコッソリ付けたんだよ。



如何にも、死んだように見せるためにね!

オッサンも僕と一緒だよ。




___本当に、“騙されたのは?” 女だけだったんだ!

元々、騙されやすい女だから! 直ぐに引っかかると思っていたよ。






___僕とオッサンは、ミッションをクリアできて。

部屋から出してもらい! 報酬の1億を2人で分けて5000万円を

手に家に帰る事を許されたんだ!


『___本当に楽しかったよ! また良ければ、参加してくれたまえ!』

『___いや? もういいよ! 二度と、参加したくないね!』

『・・・俺もだよ! じゃあな!』

『___あぁ!』





___可哀想に、あの女だけが何も知らないんだよ!

今頃、警察に自主しているんじゃないかな?


【人を殺しましたとね!】




最後までお読みいただきありがとうございます。

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