この部屋から出たいなら? 人を騙して出るしかない!!!
___僕たちは、ある時小さな部屋に閉じ込められてしまった。
密室の小さな部屋に2人の男と1人の女。
*
___僕は、自分の家から出てきたところを、黒ずくめの男達に
ワンボックスの黒い車に乗せられて、突然! 拉致されたんだ!
いきなり、僕の頭に黒い布を被せられて、何処に行くのかもわからない!
コイツ達の目的はなんなのか? 僕の両親は、既に亡くなっている。
それと、僕には一人弟がいるけど、、、? 普通のサラリーマンだ!
弟の奥さんになる人とは? 3年前に結婚している。
二人は、小さなワンルームマンションで一緒に暮らしているよ。
___決して! 裕福ではないけど、、、?
以前、遊びに行った時に弟も奥さんも幸せだと言って。
僕に手を振りながら笑って見送ってくれたよ。
・・・そんな僕は?
いくつも、バイトを重ねて働いている。
毎日、お腹を空かせては知り合いのお店で、タダで料理をご馳走に
なっているんだ!
___これといった! 資格もなく、経験もない僕を雇ってくれるところ
も少なく、当然だけど? 給料も安いんだよ!
・・・働いても働いても、家賃や光熱費、食費やいろんなお金で働いた分の
給料が飛んでいくんだ。
___月末にもなると?
僕の財布の中には、数百円しか残ってない事も、、、。
・・・しかし?
そんな僕をどうして? コイツ達は、拉致したのだろう?
考えても考えても、答えが出ないよ!!!
___ひょっとしたら? 僕と誰かを間違えて拉致したのか!?
僕は、直ぐに確かめる!
『___僕には、お金はないよ! 親も早くに亡くなっている!
ひょっとして? 僕と誰かを間違えてるなら? 早くココから帰してくれ!
この事は、警察には言わないから!!!』
『___大丈夫だ! 間違ってない! お前の名前は、新井 利史 歳は
39歳だな! 独身でバイト三昧と聞いている。』
『・・・あぁ! その通りだ! でも? なんで僕が、、、!?』
『___うるさい! 少し黙ってろ! もう直ぐ着く!』
『・・・・・・』
___僕は、びっくりした。
どこで? 僕の事を調べたのか? 僕の名前や年齢を言い当てた!
しかも? 僕にお金もない事を知ってて拉致している?
・・・更に、謎が深まったよ。
▽
___そうやって、僕が考えている間に、、、。
車が、何処かで止まったんだ!
そして、一人の男が僕にこう言ったよ!
『___早く! 降りろ! 急げ!』
・・・僕は、言われるままに、車から降りてその男に腕を引っ張れながら
また、何処かに連れて行かれていたんだ。
*
【ギーッ】と鉄の扉の音が聞こえたかと思うと僕をその中に入れて
僕の頭に被せていた黒い布を取られると、、、?
左右に知らない男女がいたんだよ!
『___ここが! 今日からお前たちの暮らす場所だ! ココでは好きな物も
食べれるし、したい事をしてもいい! ただし! ココから出る事は断じて!
許さん!!! いいな、もし? 出たいなら? ココの誰かを“ダマす事だ!”』
『___ダマすって? どういう事だよ!』
『___言葉の通りだ! じゃあ、楽しく暮らせよ!』
___突然! 知らない者同士がの共同生活がはじまったんだ。
先ずは、お互いの自己紹介をする事に、、、。
___男の方は? 風間 靖男 歳は55歳で、 バツイチの一人息子が
1人いるらしい。 元奥さんとは? 性格の不一致だったらしい! 気の
キツイ女性だったとか! 浮気をしていないのに、浮気をしたと言われ喧嘩
になり離婚になったとか! 1人息子も奥さんが引き取って育てているらしい。
離婚後、養育費や諸々で奥さんにお金を全部持っていかれたらしく。
一人になったこの男は、ギャンブルや酒を飲み歩き貯金は全然ないと言っている。
___女の方は? 竹田 マヤ 歳は23歳、水商売の仕事をしていたらしい。
お人好しのこの女は、男にダマされて水商売で働いて貯めたお金500万円を
全部、好きな男に持ち逃げされたんだとか。元々身寄りのないこの女は、、、?
子供の頃は児童施設に入っていて、18歳からは水商売の仕事をはじめらしい。
___僕たちの、共通点は、、、?
金がない事と身寄りがない事だった。
___誰も心配してくれる人がいないんだ!
だから、選ばれたのかもしれない!
▽
___僕たちを拉致した黒ずくめの奴らは、、、?
僕たちが欲しいというモノを何でも与えてくれたよ!
___大体のモノは、奴らに言えば、、、?
何でも、買ってココに持って来てくれたんだ!
・・・但し、“条件付きだった!”
【自分以外の2人を1日一回ダマす事】 でね!
___はじめのうちは、小さな事でどちらかを騙していたんだけど?
1ヶ月を過ぎる頃から、、、どんどんダマす事が大きな事に変わっていったんだ!
・・・そうしないと?
僕たちが要求するモノを、奴らは買って僕らに渡さなくなったからだ!
*
___そのうち、僕たちの関係はギクシャクしだしたよ。
先ずは、オッサンと女が喧嘩し合って、、、!
・・・僕は、必死に止めたんだけど、、、?
2人を止めた瞬間に、オッサンの右ポケットからナイフが出てきてさ!
そのまま僕は、オッサンに僕の胸をグサッと刺されてしまったんだ。
___オッサンは、奴らに予め刺しても死なないオモチャのナイフを
渡されていたらしい。全ては、オッサンと女の演技だったはずなのだが、、、!?
・・・どこかで、本物のナイフにすり替えられたのか?
僕は血まみれになって、そこで亡くなってしまった。
それを見た! 女がオッサンのナイフを奪い取ってオッサンを刺して
部屋から飛び出して行ったんだ!
*
___わざと、奴らは鉄の扉を開けていたんだよ!
・・・そして、僕とオッサンは、死んではいない!!!
本当は、僕とオッサンが、演技をしていたんだよ。
___確かに? オッサンが持っていたナイフはオモチャのナイフ
だったんだ! 僕はそのナイフが刺さったと同時に血塗りをバシャと
服にコッソリ付けたんだよ。
如何にも、死んだように見せるためにね!
オッサンも僕と一緒だよ。
___本当に、“騙されたのは?” 女だけだったんだ!
元々、騙されやすい女だから! 直ぐに引っかかると思っていたよ。
*
___僕とオッサンは、ミッションをクリアできて。
部屋から出してもらい! 報酬の1億を2人で分けて5000万円を
手に家に帰る事を許されたんだ!
『___本当に楽しかったよ! また良ければ、参加してくれたまえ!』
『___いや? もういいよ! 二度と、参加したくないね!』
『・・・俺もだよ! じゃあな!』
『___あぁ!』
___可哀想に、あの女だけが何も知らないんだよ!
今頃、警察に自主しているんじゃないかな?
【人を殺しましたとね!】
最後までお読みいただきありがとうございます。




