ステータス
「「「「「「「「ステータスオープン」」」」」」」」
“ステータスオープン”とはその名の通り、ステータスを表示させる魔法だ。更に、“ステータスオープンオール”と唱えれば、みんなに見せることが出来る。
そしてこのステータスだが、名前、レベル、種族、職業、魔法属性、HP、MP、攻撃力、魔力、防御力、素早さ、知力、器用さ、運、
スキル、エクストラスキル、そして称号というジャンルだ。
スキルとエクストラスキルの違いというのは、スキルは努力で手に入れられることもあるが、エクストラスキルは基本初めから持っているものしか扱うことが出来ない。つまりは、手に入れられないということだ。スキルは努力で手に入れられるといっても、それが出来るのは天才の所業であり、一般的にはほぼ不可能とされている。スキルは魔力を使う必要のないもの、要は技術も含まれる。
一般人のステータスは、平均的な男性の農民であれば
名前:ーーーーー
種族:ヒト族 (男)
職業:農民 (Lv5)
魔法属性:なし
HP:100/100
MP:50/50
攻撃力:D
魔力:E
防御力:D
素早さ:D
知力:D
器用さ:C
運:D
スキル
農業術:Lv3
EXスキル
なし
称号
なし
といった感じだ。
このように、一般市民は、魔法属性がなく、魔法が使えない人が大半だ。また、魔法属性がある人でも、大半は一つの属性にしか適性がない。二つの属性を持つ人は魔法属性を持っている人の僅か2%だ。いまだに3属性に適性がある人はこの世界に10人しか居ない。二属性の適性を持つ人は、2つの魔法を扱う者と呼ばれる。俺が知る限り、TM達 (twice magicians)はみんな冒険者ギルドに所属している。ほとんどがA級冒険者だろう。また、3属性の適性がある人は、最後の 砦として、活躍している。彼らもS級冒険者として活躍している。
また、攻撃力などはアルファベットで表される。
攻撃力の場合、
Eは女子供の平均程度、
Dは成人男性程度、
Cは岩を拳で割れる程度、
Bは業物の剣を手で折れる程度、ここまでが人間の限界と言われている。
Aは召喚された勇者程度の力だ。この世界では魔王が復活する度に勇者が召喚されている。
そしてSが、前回召喚された勇者のレベルだ。ここまで到達したのは俺だけだろう。まあ程度でいえば、素手でドラゴン討伐ができるレベル以上だろう。
まあステータスのアルファベットはあくまで基準であり、実際はどうか分からない。
このような説明が、みんなが“ステータスオープン”と唱えた後に王様に説明された事だ。
「では次の段階へ行こう。ここに水晶玉があるだろう。一人ずつこれに向かって“ステータスオープン”と唱えたまえ。」
みんなが水晶玉に向かって1列に並ぶ。並び方は適当だった。
「おお、さすが召喚されし勇者としてその仲間だ。だ。ほとんどがステータス平均C以上だ。中には役立たずも居るが、他の奴らは鍛えればBレベル、あるいはAまで行けるかもしれん。特に勇者は凄い。初めからオールBだ。これはオールAも夢ではないぞ。」
オールというのは基本的なステータスの平均の事だ。基本的なステータスとは、攻撃力、魔力、防御力を言う。
勇者に選ばれたのは、誰もが分かっていることだろう。そう、天野勇輝だ。こいつの天職は勇者だ。
名前:天野 勇輝
種族:ヒト族 (男)
職業:勇者 (Lv1)
魔法属性:火 光
HP:2500/2500
MP:600/600
攻撃力:B
魔力:C
防御力:B
素早さ:C
知力:B
器用さ:C
運:A
スキル
剣術Lv3 槍術Lv1 光魔法Lv1 危険察知Lv1
EXスキル
聖剣Lv1 女神の祝福Lv2 自己治癒Lv1 限界突破Lv1
称号
勇者
こんな感じだ。
片岩健介は
名前:片岩健介 (男)
種族:ヒト族
職業:拳闘士 (Lv1)
魔法属性:土
HP:3000/3000
MP:100/100
攻撃力:C
魔力:D
防御力:B
素早さ:D
知力:D
器用さ:E
運:C
スキル
体術Lv3 硬化Lv1 自然治癒速度上昇 (小)
EXスキル
なし
称号
脳筋 猪突猛進