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日常

帰って来てわかった事だが、どうやら能力は消えていないらしかった。

見た目は子供だが、筋力も多分この世界の人に負けることは無いだろう。まあ異世界でも俺に勝てるやつはいないだろうが......

そのため、力加減が必要になった訳だが、それは異世界でもう訓練していた為、なんということも無かった。



その日、帰ってきた父さんと妹にも会って、感動の再会を果たした後、事情を話したら、ちゃんと打ち解けることが出来た。

俺を見た時の妹の驚きようは半端無かった。

父さんは俺が戻って来ると信じていたようで、あまり驚いた様子は見せなかったが、それでも心配だったらしい。

絡みが半端じゃなかった。

妹の方は召喚前からブラコンだったが、戻って来た後は不安も募った為か重度のブラコンに進化しており、全然離れてくれなかった。

異世界召喚の事情は説明しようか迷ったが、さすがにこれ以上混乱を招くのを避けるため、誰にも話さないでいた。

何も覚えてなくて、気付いたら公園にいた説明しておいた。

帰ってきた日は日曜日であったため、次の日から学校を行くことにした。

母さんには髪を切るように勧められたが、異世界では顔を晒してろくな目に遭わなかった為、自分の顔は隠すようにした。



次の日、待ちに待った久しぶりの登校の日だ。

楽しみで妹よりも先に出かけてしまった。

みんなにどんな反応されるか楽しみだった。

教科書等は先生が気を配って、学年が変わる度に家まで持ってきてくれていたらしく、用意もそろっていて、また教室も分かっていた。


こうして、緊張しながらの久しぶりの登校を楽しんだ後、教室に入ると先生含めみんな揃っていた。

何事かと思ったが、どうやら先生の策略のようだ。

みんなに歓迎された後、昔の友達から質問攻めされた。

もちろん覚えてないと答えたが......

無垢とは怖いものであることを知った。



そのあとはまあ何事もなく順調に進んでいき、小学六年生になった頃には俺が行方不明から帰ってきたという印象も薄れていった。



中学校に入ると、他の子達となんら変わりない立ち位置を築いた。



高校生にもなると、心にゆとりが産まれ、ちょっと変わり者扱いはされたが、上手く立ち回り、友達もまあできた。

困っている子が入れば助けたが、助けたらすぐに立ち去った。

厄介事には巻き込まれたくないからな。

でも妹のブラコンは治らず、今でもベタついてくるというのは言うまでもない。


だが、この時の俺は知らなかった。

また忙しい日々が再来するとは.....

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