活動記録【部室】
ここは、神木総合高校の旧校舎、様々な部活の部室舎として使われている。
旧校舎というだけあってクラスがある新校舎よりもボロく、木造である。
2階に上がって一番奥の部屋に着く。
扉には貼り紙が貼っており、こう書いてある。
『来たれ!!!生物部(同好会)!!!』
そう、ここが俺の所属する部活、生物部(同好会)の部室だ。
何をする部活かと言えば、ここで飼っている生き物の飼育をするという名前通りの部活である。
別に俺はさほど生き物が好きな訳ではない、中学の頃からの友達に誘われて入部した。その程度だ。
だがしかし、放課後の暇な時間をつぶすのにちょうど良いので不満はない。
「おっーす・・・」
扉を開けて短く挨拶したが、返事がない。まだ来てないのかな。そう思ったが部屋の奥に置いてある水槽の前でかがんでいる2人を見つけた。
「見て見てーー!ヴァイヴァリオンの卵がかえったよーー!!」
「マジでっー!?」
なるほど・・・ヴァイヴァリオンの卵がかえったのか。
道理で俺に気がつかない訳だ。
ヴァイヴァリオンとは生物部(同好会)で飼っているメダカの名前だ。
俺は2人に気がつかれないまま部屋の中央にある長机の横に置いてあるパイプ椅子に腰をかけて手に持っているライトノベルを開く。
ライトノベル 通称 ラノベ、ライノベ
ライトノベルと聞くとマイナスなイメージをもつ人も少なくないかもしれない。
オタクっぽいだとかの理由で否定する人もいるかも知れないが、それはいたって偏見である。
日本のアニメ、マンガ、ライトノベルはすごい。それは海外でも認められているほどだ。
もはや立派な日本の文化といって良いだろう。ジャパニーズカルチャーである。
よって俺はライトノベルが嫌いじゃない。
ちなみに俺が今読んでいるのは
『とあるベッド下の禁書目録』
というタイトルだ。
『少年の友達は勉強も出来て、スポーツも出来て、おまけに顔もかっこいい、みんなの憧れである。
ある日、そんな友達の家に遊びに行った。
そしてふと、ベッドの下を覗くとそこにあったのは十万三千冊のエロ本だった・・・!!!
その日から友達の幻想は打ち砕かれた。』
そんなストーリーである。雷撃文庫で発売中だ。
俺が誰にしているかよくわからない宣伝を終えると、いきなり扉が開いた。
「し、しつれいしまーす・・・」
ありがとうございました。
今回は長めです。
え?キャラ紹介がまだない?
しょうがないですねーー!!次回はついにキャラ紹介しましょうかね!!!