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部活の先輩
「げ…上原先輩……」
「『げ』とはなんだ?またボクと遊びたいのかな?」
「いえ全くそのような気はありませんよ(即答)」
この先輩とはあんまり関わりたくない…物理的にも精神的にも。
真面目に話を聞くときもあるけど…ほとんど真面目に聞いてくれないし…
「そういや私がなんでいきなり"ドッペルゲンガー"の話をし出したのかというとね…」
「最近、見たって人が多いんだ!!」
「…ふーん」
「それはボクもよく聞くよ。」
「だから色んなサイトとかに話を聞きに行ってたんだ!」
「すごいね。そんなに多いの?」
「ボクが聞いたり見たりした時じゃ…先週だけで20人だったかな?」
…多いのか少ないのか分かりづらい人数じゃない…
「多いの?それ…」
「十分多いよ!!」
あっそうなんだ…
「ま、ボクが言えたことじゃないけど、探し物はほどほどにしときなよ!」