2/39
朝の日常
変わらない通学路。変わらない日常。
私はそんな日常に、いつしか変わる日が来るのかと楽しみにしている。
「おっはよー、千夏!」
「おはよー!智子!」
朝から元気に私に挨拶をしてくるのは、私のクラスメイトであり、友達でもある相生 智子だ。
「今日もいい話ゲットしたよー!」
「へー」
「やっぱり興味示さないね!?ちょっとは興味持とうよぉ〜!」
「ぐえ…揺らされると…酔うから……やめて……うぷっ…」
「あ、ごめんごめん(笑)」
「…んで、どんな話なの?」
「今回は超!有名な話、"ドッペルゲンガー"よ!」
…また、そんなありきたりな話を…と思った。