それは幻?
貴方たちは、『ドッペルゲンガー』という言葉を知っているか?
『二重の歩く者』、『ダブル』…など様々な呼び方がある。
古くから語られている『ドッペルゲンガー』は、神話や伝説などで"肉体から霊魂が分離・実体化したもの"とされている。
かの有名な著名人、芥川龍之介なども経験している。
では一体、『ドッペルゲンガー』とはなんなのだろうか?
ドッペルゲンガーの特徴として、"本人に関係のある場所に現れる"、"本人が見ると死ぬ"などが取り上げられる。
『同じ人物が同時に複数の場所に姿を現す現象』という意味ではバイロケーションと同じようなところがあるが…そちらは"自分の意思でそれをする"という方が強い。ドッペルゲンガーでは本人の意思とは"無関係"におきている。
医学では『自己像幻視』と言われている。これは純粋に視覚にだけ現れる現象である。しかし、たいていは短時間で消えるものである。これで現れる自己像は、自分の姿勢や動きを真似する鏡像なので、独自の意図は持つことはない。ただ、稀にホートスコピー(heautoscopy)と呼ばれる自身の行動を真似しない自己像が見えたり、自己像と交流する症例が見られる。しかしこのホートスコピーは友好的なものは少なく、敵対的なことが多いと言われている。
だがこれでは"第三者によって目撃されるドッペルゲンガー"では説明ができない。
まあつまり、だ。結局は分からないものなのだ。
ではなぜ、ここでこの話をしたのかというと、この物語は"ドッペルゲンガー"がテーマなのだから。
新小説ですー
更新頻度は適当です(苦笑)