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60話 すれ違い

〈美香視点〉

みんな何処に行ったのかなあ。

霧のせいで全然見えないよ。


霧がかかると森って何だか気味が悪くてやだなあ。

「みんな聞こえる?!」


うーん。返事が返ってこないなあ。


カサカサ


茂みから音がする。

おっ、みんなかな?


私は音のする方向に歩き出していた。

「誰か、そこにいる?」


そこにいた人物は私が思っていた人物と違っていた。

忍者のような黒い服を着て、マスクをしていて顔はよく分からないなあ。

胸のあたりが少し膨らんでいるのと、体の曲線からして女性だと思うけど。


「お初にお目にかかります。わたくしは、暗部十本柱が一人『才禍』と申します。』

「あっ、ご丁寧にどうも。私は……」

「存じ上げております。美香殿。」


えっ、何処かで会ったかな?


「あの。何処で会いました?」

「いえ。初めてですよ。あなた方は我が国では有名ですからね。」

「えっ。そうなんですか? なんか有名人みたいで照れるなあ。」


「はぁ。情報通りの方のようですね。」


何、何? 情報通りって。

私ってどんなイメージなの?

綺麗とか、可愛いとか?


「何だか恥ずかしいなあ。」

「……。それでは本題に入りましょうか。美香様、わたくし達の国に来ませんか?」

「ん? ルーン王国に? うーん。あまりいい印象ないんだよねー。」

「もし、あなたが来ていただけるのなら、新ドルイドから貰った屋敷の三倍の広さ、それに不自由のない財産を保証致しましょう。」


わあ。あの屋敷より大きいの?!

更にお金も無制限?!

ちょっと、ちょっと。凄くない?

これ、受けるべきだよね!


えっと。なら前に出てちゃんと返事をしないとね。


私は右足を前に出して歩こうとしたら、そこに

ゴキブリみたいな虫が……。

「キャア!」


『桜華旋風』

『桜華旋風』

『桜華旋風』


「はぁはぁ。もういないよね。絶対無理無理無理!」

穴の空いた地面にあいつは居なくなっていた。


「それがあなたの答えですか。わかりました。なら、あなたには此処で死んでもらいましょう。」


えっ。どういう事? あたし、Gっぽいのを倒してたんだけど。

あれ? 屋敷は? お金は?


いきなり私の方に才禍はクナイを投げてきたので、

私はクナイを刀で叩き落とした。


「危ないじゃない。何するのよ! で、屋敷は? お金は?」


更にクナイを投げてきた。

んも! 頭きた。


本気で倒しちゃうんだからね!

わたしは刀からもう一本の刀を取り出し

両手に刀を持った。


「もう泣いても許さないからね!」


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