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57話 新たな武器

洗脳した暗部によると、暗部は暗殺スキルや動きを止めるスキル、幻覚など使う奴らがいるらしい。

脳筋トリオとは相性が悪いな。

パワー型なら負け知らずだが、トリッキーな攻撃をしてくる相手には対応できないからな。

寺田と俺なら対応できるが、イブなんて怒って本気出すかも知れないしな。

俺は色々な場面を想定して指輪にスキルを一つ入れた。

まあ、このスキルならなんでも対応できるだろ。


材料も色々揃ったし、一度装備を整えるか。

お、『鍛冶士』のスキル増えてるじゃん。

クラスメイトの村正のやつレベル上げ真面目にしてるんだな。

『属性付与』『特殊効果付与』

『武器能力限界突破』

『防具能力限界突破』

『伝説級装備作成』


うーん。なんか色々あるなあ。

暗部対策としては特殊効果付与だろうな。

限界突破系は武器の威力を大幅に上げるが装備の寿命が

短くなる。

伝説級装備は材料があればレアな装備を作れるらしい。


お、デュポンの鱗で伝説級装備作れるじゃん。

あとデュポンの骨なんかも使えるのか。


風系の伝説装備が作れそうだな。


「おーい。浩介、俺らここで待っとくから、デュポンの死骸から、鱗と骨と爪持ってきてくれよ。」

「なんで俺が。お前がいけよ。」

「俺mpすぐ切れるし。いいもん作ってやるから頼むわ。優奈からもお願いしてくれよ。」

「えっ。わかったわ。」

優奈は無駄に胸を揺らし浩介に近づく

「浩介くんお願い。みんなのために拾ってきて〜。」

と屈んだ時に見える胸の谷間を浩介は凝視する。

「わかったよ。仕方ねーな。」


よし。作戦通り。

浩介は高速で何度も往復して材料を持ってきてくれた。

こんな時足が速いと便利だなあ。


浩介は何度も遠い距離を往復したおかげで新しいスキルを手に入れていた。

そのスキルの名は

『縮地』

短距離を瞬間移動できるスキルのようだ。

移動系魔法が全然ないこの世界においてこれは使える。

10mくらい瞬間移動ができ、連続使用が可能らしい。

何よりmp消費が少ない。


これは相当使える!


あと専用スキルも覚えたみたいだけど、それはいいや。

攻撃系スキルは山ほどある。


30以上職業があるのに今まで移動系が全くなかった。

それだけレアスキルになるんだろうな。


浩介は『縮地』を使って遊んでいる。

なんか見たことないような動きしてるな。

俺が同じ事やるとmpがすぐ尽きそうだけど、浩介なら余裕なんだろうな。


さて、材料も集まったし伝説級装備作ってみるか。


まずは、優奈からか。

刀はあるから防具だろうな。

重い装備は嫌がるだろうし、軽装なやつだよなあ。

胸当てか。あと小手でも作るか。

あと特殊効果が付けれたなあ。


おっ、小手に攻撃速度上昇付けれるじゃん。

あとは、胸当てに防風壁の効果が付けれるな。

確か、防風壁は遠距離系の攻撃防ぐスキルだよな。

風系装備の特殊効果は速度アップや風による防御が付与されるのかあ。


こんな感じで全員に装備を作ってみるか。


mpを消費しては回復を繰り返して製作するので結構時間がかかったが、みんなに二つくらいは装備を作れた。


パーティーは全体的に速度上昇と遠距離攻撃無効が

追加された。

阿部の小手には何故か『空気投げ』なんて効果が付いたが

効果わからん。

まあいいか。


イブにはひっそりと経験値アップする代わりにステータスダウンする効果の首輪を作製しておいた。

これで暴走しても大丈夫だろう。多分。


寺田の装備には相手の動きが風でわかる『動作感知』を付与しておいた。合気道との相性がいいだろう。


優奈はデュポンの皮でローブを作った。

見た目はモンクだな。近距離耐性を付けたから

殴り合っても大丈夫だろう。

ただ胸あたりの寸法が小さかったせいか胸が強調される装備になってしまった。

これはこれでよし!


浩介は更に速度を磨くために移動速度付与を追加した。

浩介は音速で走る事ができるようになり「ソニックウェーブ」が発動するようになった。


俺は新たな試みで銃を作った。

黒田から作り方を教わっていたので作るのは簡単だった。

黒田が作った銃は魔力を消費して弾丸を撃つもので、魔力の消費が多い事が欠点だった。

龍の鱗には風の力が宿っている。

何の消費もせずに風を起こせるのだ。

俺はこの風の力で弾丸を飛ばす銃を作りだした。

魔力型の銃に比べて威力は劣るが、魔力も込めることができ風と魔力が合わさると相当な威力になる。


何より魔力消費0で使える!


俺が使うと弾丸も作りだす事ができる。

『精密射撃』スキルと組み合わせて使えば

一発で敵を倒せる。


俺の時代がやってきたな。

更に!

火薬付き弾丸を使えば、風と魔力と火薬の

三段加速となる。但し、銃が壊れる可能性がある。

更に魔力消費が激しいから数発しか撃てないだろうけど。


しかし!

模倣スキルと組み合わせて使えばどんな場所や相手でも

戦える。


さて、あとは敵に試すだけだな。


俺達は新しい装備を使おうと敵を探したのだが、いない。

モンスターは何かを察して逃げたようだ。

野生の勘か。


俺達は仕方ないので西の町に向かうことにしたのだが。

森に深い霧が立ち込めて行手を邪魔した。


しばらく、歩いているうちに俺ははぐれてしまった。


「おーい、みんなあー。どこだよー。」

大声で叫んでも返事が返ってこない。


ポン太だけは肩に乗っていたからはぐれる事はなかった。

「ピーピー。」

そうか、心配してるんだな。

「大丈夫だよポン太。」


みんなは見つからない。

そんなに離れていないはずだけどな。

それにしてもこの霧が異常すぎるな。

1m先も見えないくらいに視界を塞いでいるし。

昼間にいきなり霧が現れるなんて事あるのか?


そんな事を考えていると

カサカサ

と草むらの方から物音がした。

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