34話 ロボット?!
これ、、ロボットだよね。
なんか二足歩行してるよ。
なんか強そうだよ。
なんか目が光ってるよ。
目からレーザーのようなものが放たれ
俺の頬をカスった。
レーザーが直撃した場所からは大きな爆発とともに
爆風と爆音が同時にやってきた。
おかしいでしょ。この威力。
雑魚がボスクラスじゃない?!
それを見ても脳筋トリオは臆さず突っ込んで行く。
いや、おかしいよね。君達。
普通あれ見て突っ込んでいく?
浩介は無数の拳を当てるが全く効いていない。
美香の斬撃は胸の金属プレートに当たったが、傷一つ付いていない。
これはだめかと思ったが、阿部の攻撃が効いている。
あいつ、機械の装甲剥がしてるよ。
ミシミシと言う音とともに金属のようなプレートが剥がれていく。
内部はどう見ても機械仕掛けだった。
イブが突っ込んでいこうとしたので、一言釘を刺した。
「イブ本気だすなよ。」
「わかりましたわ。」
俺はすごく不安だった。また暴走しないことを祈るばかりだよ。
その内部にイブが拳を食らわす。
そのロボットは内部から爆発が起こり
前衛のメンバーを吹き飛ばした。
俺は爆発の砂のせいで目が開けられなかった。
「おいおい、マジかよ。 倒すと爆発するタイプか。」
前衛は結構ダメージを食らったが優奈の回復で
みんな無事だ。
こいつは大変だな。倒す度にダメージ食らってたら
優奈が保たないよな。
俺は寺田に戦い方について話にいった。
「このままだと、優奈のmp保たないよな。」
「ああ、さっき拾ったプレートに魔法をかけて見たが
魔法耐性があるなこれ。『空間断裂』なら効きそうだけど
、さすがの魔道士でもmpもたないぞ。」
無視するか。けど、囲まれたら厄介だしな。
美香がニヤニヤしながら寺田と俺のところに
やってきた。
「あたしね。いいこと思いついたんだあ。」
美香はこんな時大体ひどい案を出してくるんだよな。
「聞くだけ聞いてやるから言ってみろよ。」
美香は頬を膨らませて怒った顔をしているが、俺は完全に無視した。
「ないなら、あっちいけよ。」
「わかったわよ。あいつらのプレートを使って、あいつらと同じ姿になればいいんじゃない!」
「いや、バレるだろそれ。」
また、フグみたいになっている。
やれやれ。
美香は走り出しプレートを着け始めた。
実際にやるつもりか。無駄なことをするなあ。
着け終わると機械仕掛けのゴーレムに突進していった。
「ほらほら。見て見て攻撃してこないよ!」
嘘だろ。
いや、あのゴーレムばかなのか?!
どう見てもゴーレム仲間には見えないだろ。
俺:「マジか。」
寺田:「マジだな。」
優奈:「美香ちゃん、凄い!」
イブ:「素敵ですわ。」
阿部:「オイシソウ。」
阿部腹減ってるのか?!
まあ、阿部は放置して。
じゃあ仕方ない、美香の案でいくか。
俺達はダメージを受けながらもゴーレムを倒して
人数分のプレートを手に入れた。
阿部とか体デカすぎて、ほとんど体でてるよね!
なんでバレないわけ?!
いやいや、おかしい、おかしい。
もう、真面目に考えるのはやめよう。
真面目考えるだけ損だ。
俺達はプレートをガシャガシャ鳴らしながら無傷で99階層までついた。