プリンを食べたのは誰だ! 4
未来「さて改めて、ここから整理をしていくわけなんですが」
拓 「とりあえずわかっている情報をホワイトボードに書いてみるぞ」
証言をもとに軽く図式
プリン 未来 ○ → 泉 ○ → 霧島+咲 ○ → 小倉 × → 拓 ×
○×は部室に来た時にプリンがあったかどうかである
また第三者の可能性もある
そのプリンが貴重だと知っていた
Yes 未来 泉 咲 小倉
No 拓 霧島
拓 「こんなもんか?こう考えると泉がプリンを食べてたら、
霧島と玉ねぎ頭がプリンを見ているわけないよなぁ」
未来「いえ、泉ちゃんが部室を出た後に梨菜子先輩と咲ちゃんが来たって証言なんですが、
泉ちゃんしか見かけたって言ってないので、確定はできません」
拓 「それは泉のこと疑っているのか?」
泉 「本当にみたのですが・・・」
未来「あくまで可能性の話です、今は人間性とか贔屓とか無しにしてるんで」
小倉「贔屓するとどうなるの?」
未来「もちろん拓先輩が犯人で、死ぬまで私の馬車馬になって働いてもらいます」
拓 「それって、遠まわしなプロポーズだよな」(←無意識に言ってる)
泉霧小「!?」
咲 「・・・ほげ?」
未来「さ、話し戻しますと」
拓 「ネタふったのお前だろうに」
未来「この図は全員が正直に答えた場合ですね。この中に嘘が入ってきたり来なかったりします」
拓 「このままだと、霧島か玉ねぎか小倉かはたまた第三者が犯人ってことになるのか」
未来「そうですね、でも梨菜子先輩と咲ちゃんはセットで考えていいと思いますよ。
二人でいたなら、片方が食べたらもう片方はそれを見てるわけなので面倒なので共犯にしますし」
霧島「物騒な話だな」
拓 「まぁ、犯人をつるしあげれればいいわけだしな」
小倉「でも梨菜が犯人の場合、咲ちゃんは性格上つるしあげられなくない?後輩だっていうのもあるしさ~」
未来「それはそれでいいんじゃないかと(笑)」
咲 「いやいやいやいや、よくないって、しかも何、そのカッコ笑いは!」
拓 「自主性がないのが悪いな」
未来「そうですね」
咲 「何で私が自主性ないみたいな話になっているの!?これまだ推理途中だよね!?」
拓 「じゃ、そういうことで」
小倉「ふんふふ~ん♪わかったことを書き加えてみたよー」
プリン 未来 ○ → 泉 ○ → 霧島+咲 ○ → 小倉 × → 拓 ×
○×は部室に来た時にプリンがあったかどうかである
・霧島が犯人で咲が食べていない場合、咲は自主性がない
咲 「何かってに書き加えてるんですかぁ!!!!」
小倉「いやぁ今後の付き合い方に影響するじゃん?」
咲 「しません!!大体私から進んで梨菜子先輩をかばってるかもしれないじゃないですか!
そしたら自主性ありますよね?ね?」
霧島「・・・おいコラ(怖い眼)」
咲 「あ・・・、いや違っ、違うんですよ、これはものの例えで、
決して梨菜子先輩を犯人だって言っているわけじゃ決して、決してないですよ!!」
拓 「・・・霧島、警察・・・行くか?」
霧島「お前も悪ノリするんじゃねぇ!」
霧島必殺の全身のバネと捻りが入ったパンチが拓のボディにさく裂した。
拓はもちろんその場で崩れ落ち、悶絶している。
未来「ま、そんなオチがついたところで、犯人は梨菜子先輩でした、みんなわかったかな?」
霧島「まだ、終わってねぇよ!」
未来にも同様のパンチがさく裂する。
もちろんその場で崩れ落ち悶絶した。
泉 「あー・・・、というわけで、ここからの司会進行は私、森野泉がお送りいたします」
霧島「容疑者が推理するわけにはいかないだろが、空気読めぇえええ!!」
パンチを繰り出そうとした霧島の肩に手がかかる。振り向くと拓が恐ろしいオーラを発している
拓 「・・・まさか、その拳を俺の妹に振り下ろすわけないよな」
咲 「す、すごい、これがシスコンのオーラというものなのか!妹のピンチにどんな状況からも立ち上がり
たとえ屍と化していても復活する。そんな漫画のキャラクターがいた気がするけど思い出せないっ」※
小倉「この収拾付かない空気どうしよう…。とりあえず時間よ、進めっ!」
およそ5分後
未来「ありえなさそうな可能性から一つづつ削っていきましょうか」
泉 「未来ちゃん、そんなのあるの?」
未来「ええ、たとえば四人全員が犯人の場合とか」
拓 「なるほどな、実はみんな共犯で口裏合わせてるって可能性もあるのか」
未来「ま、何パターンか考えられるので、おっきいとことから順に行きましょう」
拓 「全員が犯人の場合か・・・」
未来「はい、そしたら誰かが疑われるのも良しとしないので、第三者を犯人に仕立て上げたいでしょう?」
拓 「ふむふむ、そしたら図のプリンを見たってのが全員×で見てないとしたいわけだな」
未来「もし、拓先輩が小倉先輩と会ってしまわなければ全員○でもよかったんですけどね、
もしくはやっぱり小倉先輩が拓先輩に会ってしまったのは仕方ないとしても、
他の三人は部室に今日初めて来たとか」
小倉「それってなんか私がすごいおっちょこちょいで逃げ遅れたみたいじゃない?」
拓 「あってるじゃないか」
小倉「いやいやいやいやいや、こうみえても私喫茶店部のエースですよ?」
拓 「お釣りまちがえたじゃん」
小倉「それを言われると弱いけどさぁ!」
咲 「できた」
プリン 未来 ○ → 泉 ○ → 霧島+咲 ○ → 小倉 × → 拓 ×
○×は部室に来た時にプリンがあったかどうかである
・霧島が犯人で咲が食べていない場合、咲は自主性がない
・小倉先輩が犯人な時おっちょこちょいである、むしろ犯人じゃなくてもおっちょこちょい
小倉「さっきの仕返しのつもりなのかな?咲ちゃん」
咲 「えっへへへへーん」
小倉「今度喫茶店部にきたとき楽しみにしててね」
小倉は満面の笑みを浮かべながら、普段とは違う、闇を含んだような低音の声を発した。
咲 「ひーっ!!」
小倉「私、スペシャルメニューとか考えるの好きなんだよねー」
未来「なかなか進みませんねぇ、こういう関係ない話なかったら、
もうそろそろ解決してたんじゃないでしょうかねぇ」
拓 「いや、お前のせいも大いにあると思うぞ」
未来「んじゃ気を取り直して、
四人が犯人の場合、第三者を犯人と指摘し、逃れたいというような発言をするはずなので、ありえない、と」
拓 「ちょっと待った、例えばさ犯人が正直に言って、様々なパターンを推理させて捜査を混乱させるっていう可能性は?」
未来「それは、犯人と犯人じゃない人がちゃんとこの場にいるときだけ有効だと思うんですよ。
ここにいる全員が犯人だったら、やっぱしだれか疑われてしまうわけですし、
よっぽど仲いいのなら別でしょうけれど、こういうばったりと会った状況でみんなで食べようってなった場合
この中の犯人かもしれないって状況になったときに、私が犯人になすりつけられるのではないか
っていう疑心暗鬼が生まれますよね?だったら最初から知らぬ存ぜずで通しちゃうと思いますよ」
拓 「・・・ぶっちゃけ説明台詞長くてよく分かんなかったが、デメリットが多いってのはわかった」
未来「ちなみにこの四人は一人一人とかでつながりはあるけど、全員仲好しってわけでないですよ
だから堂々巡りをさせてうやむやにさせちゃおうっていう作戦は使えません」
拓 「なんでそんなこと知ってんだよ」
未来「先輩が部活巡りさせたんでしょうに…」
拓 「お、おぅ」
泉 「あと、思ったんだけどあのプリン、さすがに四人で分けたら少なくなり過ぎちゃわないかな?」
未来「それはありますけど、大人数で分ければ分けるほど罪悪感も減りますからね、可能性ですよ可能性」
拓 「そんじゃ次は三人の場合か?三人だと泉ー霧島ー土屋と霧島ー土屋ー小倉のパターンか」
未来「梨菜子先輩と咲ちゃんは最初からペアにしちゃって、二組として考えちゃいましょう。
すると泉ー霧ペア 泉ー小 霧ペアー小 の三通りってことで」
拓 「泉と霧島ペアの場合も四人同時と同じ考えができるんじゃないか?両方ともプリンを見ているって言ってるけど
今日初めて部室に来たって言ったほうが都合がいいのでは?」
小倉「そしたら私が犯人になすりつけられるんじゃあ・・・」
拓 「霧島が友達だから可哀想ではとか言い出したんじゃん?」
霧島「いや、私が犯人だったらむしろ杏になすりつけるな」
小倉「ひっどい話だなー」
未来「じゃあ次は梨菜子先輩ペアと小倉先輩の三人ですね」
拓 「それだと泉が部室を訪ねて、去った後に霧島ペアがきて、部室で待機中に小倉がやってきたか
もしくは同時に部室にきて小倉だけ逃げ遅れたか」
小倉「やっぱり私そういうポジションなんだ・・・」
未来「あ、そこが犯人だったら泉ちゃんが正直なことを言ってるので、
小倉先輩も一緒に来たと言うはずですよ」
拓 「そうか、確かにな」
咲 「はい、議長」
未来「はいどうぞ土屋咲容疑者」
咲 「容疑者はやだなぁ・・・、その場合やっぱり私たちもプリン見てないって言うと思うんですよ。
全部の場合で言えると思うんですが、仮に関係ない第三者がここの部室に入るのを見てて、
何かの拍子に証言したら今までのウソとか一発でばれちゃうと思うんですよ、
だから見てないって言った方が安全かなと」
拓 「第三者は犯人だけじゃなく監視の目の役割もする可能性があるって話か、
ややこしくなってきたな」
小倉「この部室付近って人通り少ないよね。部室棟からも外れてるしさ」
霧島「そういや窓もこっち側は少ない気がするな」
咲 「なんかわざと隠してるみたいですね!」
拓&未「・・・ギク」
霧島「なんか理由あるのか?」
小倉「去年の年度末に急に設立した部だし、森野君部長だし、部員集めてもいなかったし、
本人がやる気あるのかと思えば未来ちゃんに任せっきりだし」
拓 「よく俺を観察してやがるな、このメダルをやろう」
小倉はメダルを手に入れた
小倉「集めるとなにかいいことあるの?」
拓 「ああ、がんがん集めとけ」
未来「きっとあれですよ、家庭菜園つくる上で植え時って基本的に春とかじゃないですか?
だからその準備を兼ねてちょっと早めに設立したけど、私という有能な部員が入ってきちゃったから
結果的に任せてしまったんじゃないでしょうか?」
咲 「未来ちゃん必死だね」
未来「そういうこと言うと咲ちゃん玉ねぎと一緒に地面に埋めちゃいますよ」
咲 「待って待って!笑顔が怖いから!」
泉 「つまるところそんな人通りの少ないところで誰かに見られていたら、
印象に残ってしまうってことですか?」
小倉「そうそう」
拓 「ま、お前ら有名だしな」
未来「そうですね、霧島先輩人気あるし、小倉先輩は喫茶店部で働いてて有名だし、
咲ちゃん頭が目立つし泉ちゃんもちょっとアレだし」
拓 「そうだな可愛いからな」
未来「シスコンめ」
咲 「なんか私だけ内面の個性がない子みたい」
霧島「元気出せ」
咲 「出ました!」
拓 「ま、アレだ、犯人は見られてたら困るから言動と行動には注意するってこったな」
未来「そうなると複数犯の確率はちょっと落ちますね、少なくとも同時に入ったか、同時に出たってことはなさそうです」
拓 「入るのと出るタイミングが全員ずれてて・・・、もし重なったとしても部室の中だけでってことか」
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※ おそらく土屋咲が見た漫画のキャラクターというのはサザンアイズの无のことであろう。




