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家庭菜園部で行こう!!  作者: ゼリー
本編
78/210

喫茶店部でのひととき モーニング 1


 とある日の放課後、

喫茶店部に一人でお茶をしばきにきた未来は、

ちょうど暇な時間帯であったのか小倉に話しかけられた。


「ねぇねぇ未来ちゃんちょっと聞いてよ」

「なんですか?身長が高くなる秘訣ですか?」


 自分の身長の低さを逆手に取ったブラックジョークである。


「いや、ぶっちゃけ不便ないから今のままでもいいよ、むしろちょっとくらいなら上げようか?」

「くっ」


 冗談勝負でも負けたような気分になった。


 おそらく小倉の身長は160cm手前くらいだと思うので、ほぼ平均身長であろうか。

それに対し未来の身長は140ちょっとなので、かなり差があるのである。頭一個分くらいかな?

10cmもらっても150だから、それでもずいぶん道のりは遠いなとか考えていると、


「それでさ、こないだテレビで見たんだけどさ、愛知県でモーニングっていうのが流行っているらしいの」

「モーニング?モーニングセットとかのことですかね」

「私もそう思っていたんだけど、なんか思っているものと違うみたいでさ、

飲み物を一杯頼むとその値段でトーストとかサラダとか、ゆで卵とか勝手についてくるらしいの!」

「ええ!?」


 どういうことだろうか。飲み物はその値段だから商売が成り立っているのではないのか?

それにそんな食べ物がついてきたら、商売あがったりではないか。


 頭の中で計算する。通常であれば朝ご飯を食べにお店に入ると、

ご飯の金額+飲み物の金額=支払う値段 であるが、そのモーニングとやらだと

ご飯の金額←セットとしておまけで飲み物がついてくる ではなく

飲み物の金額←セットで食べ物がついてくる ・・・だと?


 未来はわーっと叫びそうになった。


「ちょ、ちょっと、バカなんじゃないですか?計算ができないんでしょうか?」

「ちょびっと私もそう思ったよ~ちょびっとね」


 だよね、そう思うよね!


「まぁそこでね、一つ考えたのが、

そこまでするかはともかく、バッファローでも始業前に喫茶を開いたらどうかなって」


 まだバッファロー推しているのか…。

 改めてこの話をしておくと、喫茶店部は、喫茶店部であり、今のところ店名などはないらしい。

そこでこの小倉先輩が勝手に喫茶店部のことを『バッファロー』と呼び始めたらしいのである。

そのせいで私は入学早々、少々恥ずかしい目にあったことがあった。

何故『バッファロー』なのかは聞く機会もなかったため知らないが。

 しかしまぁこの調子でいけば、来年小倉先輩が三年生になり、

部長ともなれば権限で『バッファロー』となる可能性は高そうである。

 未来は店内にバッファローの首が飾られているのを想像した。

うん、校内喫茶には必要ないな!


 話を元に戻すと、そうそう、始業前に喫茶店を開きたいって話だな。

ちなみに現在は、昼休みと放課後だけ開店している。(休み時間も仕込みをしていたりする)

店員も学生なのでそれくらいで限界かと思っていたが…。


「なんか自分で自分の首を絞めているというか、学生の身分としては夜もそこそこ遅いのに、

早起きしてまでこれ以上やるの?っていう感じなんですが…。

さっきの話じゃないですが、小倉先輩も相当計算ができないですよね?」

「わかってる!それは分かってるんだけどさ・・・、でもなんか需要ありそうだって思うと、ちょっと試したくなっちゃってさ!」


 言っている本人が頭を抱えて悶絶している。思いついたらやりたい気持ちもわからないでもない。


 まぁ確かに、家庭菜園部に入ってから深夜の活動が増えて体もなかなか休まらないから、

徹夜の時とか、朝にトーストとジュースでも飲みながらのんびりするのも良いかもしれない。

 バターとジャムを厚切りのパンにタップリ塗ってさ

 ・・・想像しただけでよだれが垂れてきた!


「でさ、一応焔先輩にも言ってみたんだけど」


 焔先輩と言うのは喫茶店部の現部長で主に厨房担当の三年生である。


「概ね、未来ちゃんとおんなじこと言われて。自分はやらないって断られちゃってさ」

「ほう?」


 説教まではともかく、やらないって断言するのは意外だなぁ。

性格から考えてとりあえず試しにやってみましょうか、って言いそうだけれども。


「やりたければ、朝専用のバイトでも確保しろって」

「なるほど~」


 そういうことか、今後を考えると部員が少なすぎて、

どんどん自分で自滅、いやそんな言葉じゃ生ぬるい。破滅に追い込まれるのが目に見えている。だから心配してそういう態度に出たのか。


「だからさ、未来ちゃん朝やらない?」

「えっ!?」


 まさかこちらに矛先が


「バイト代弾むよ!一応メニューも考えていてね、割と簡単に用意できつつも、飽きないように」


 お金を稼げるのは正直のどから手が出そうだけれど、

今でも、朝から学校で授業を受け、放課後に見回りやバイト、家庭菜園部の畑の世話など。

夜、訓練兼見回り。

早朝、喫茶店部バイト←new

そんなことをしていたら死んでしまう。24時間なんて働けません、ブラック学園よ去れ!



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