「プロローグ1」
「リーンリーン」と風鈴のなる音が聞こえた。この音を聞くと3年前の花火大会を思い出す。よく思えばその時から人生が一変した。その頃は16歳で、丁度部活をどこにするか悩んでいた。
~三年前~
「小夜~、もう部活決まった?私はまだまだ悩み中でさ~もうどうしよう~。何て言ったってここの部活って珍しいものばかりな上にイケメンいっぱいいるじゃん?どのイケメンにしようかな~?」「突然なんだけど加奈、そろそろ光君のライブ始まるんじゃなかったっけ?」「あー!!!そっか!アイドルは欠かさず見ないとね!行ってきま~す!」 ここは私が通う国立光明高校。外観も偏差値も普通だが、なぜか有名人が多く集まる高校で、それゆえ倍率の高さは日本一といわれている。そんな光明高校には中でも珍しい3つの部活がある。一つ目は暦部。この部活は日本の古い歴史をもとに色んな事をしており、中でも占いが人気。二つ目の部活は西洋民俗学部。この部活は名前の通り、西洋の民俗学について日々研究しており、月に一度ファンとお茶会をするなどホスト的な人が多い。三つめは心霊現象調査部。この部活は日本の学校の中でも珍しく、テレビなどで取り上げられるほど実践的で多くの事件を解決している。これらの部長は皆が絶賛するほどの美少年という点が何故か悔しい。普通おとなしい子だったりというイメージがあるが、それを見事に覆すとはさすがこの高校だ。私は正直まだ部活は決めていない。希望としては将来役立ちそうな部活に入りたい・・・。
こんなことを考えているうちに日が沈んでしまったと同時にチャイムが聞こえた。「まもなく、6時です。部活をしている生徒は速やかに帰りましょう」私は急いで帰る支度をし、教室から出ようとした。その時、(!!!!!!!!)驚く光景が目の前に広がっていた。
この小説は世界観が3つに分かれます。それぞれの部活での小夜とイケメンの物語になりますので、ご了承ください。ゲーム攻略感覚で楽しんで読んでいただけるとうれしいです。次回も楽しみにしててください!