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僕の願いを君に捧げる。

作者: 神夜 千拡

「願い」をテーマに書いてみました。

「君は今 何をしているの?」


頭の中は不安だらけ

君に会いたい

何度も思いが込み上げてくる


僕の願いを 君に捧げるよ

今一番苦しい時期かもしれない

君は何度も 悲しい顔をする

僕は思うよ

早く元気になってほしい

だから僕は会いに行く


君に会いたい

好きだと伝えたい


君のお母さんから聞いた

君はずっと 泣いているって

眠る僕を見て 泣いているって


いつになったら 君は解放されるの?


辛くない?

苦しくない?


僕は毎日

心配で心配で眠れないんだ

君への思いは変わらない

どんなことがあっても

君はずっと 僕を信じて

辛くて苦しくて

大変だと僕は思う


君は落ち込んでない?

毎日ちゃんと 眠れているかい?


僕は苦しいよ

君に会いたいのに まだ会えない

どんなに会いたいと願っても

君には会えない


だって君はもう……

この世にはいないんだもの


僕が会いに行けばいい?


それは無理だよ

僕はね ずっと眠ってるから

病院にある個室で寝ているのは

他の誰でもない 僕だった


夢を見ていた

君は泣いていた

あの事故は無かった


君は眠り続ける僕を見て

泣いていた

ずっと そんな夢を見ていた

この夢は君が見せてくれたの?

僕はそう思いたい


君がもう一度笑ってくれるなら

君にもう一度会えるなら

僕は手段を選ばない


だからね

ちゃんとそこで 待っていて

今行くよ 君のもとへ


僕はそのまま 気を失った

気付いた時には

また病院のベッドで寝ていた


そして僕の隣には

事故が起こる前の 元気な君

やっと 君に会えたのに

僕は声が出ない


君を失ったショックから

医者は「失声症」との判断を下した

また君の声が聞こえたとしても

君と話すことは

永遠に無理かもしれない


綺麗な君の声がする

やっと君は解放されるんだね

ありがとう


君に言いたいのはね

ずっと眠っている僕の側にいて

静かに頭を撫でてくれたり

話し掛けてくれて…


僕は目を覚ました


そして君に

もう一度だけ 会えた


だから君に言うよ

「ありがとう」って

君が笑うその姿が大好きだった


まずは ありがとう

僕なんかの彼女になってくれて

そして ごめんね

僕がミスをして事故が起きた

ミスさえしなければ

君はずっと僕の側にいた

なのに僕は 一人だけ助かった


一人だけ……


でも君の笑顔を見て

君の声を思い出して…

僕は生きる決意をしたよ

君がいてくれたから

僕がここにいる


笑ってくれて ありがとう

側にいてくれて ありがとう

生きる希望をくれて ありがとう


そして……


生まれて来てくれて ありがとう


僕は君と会うために

今の人生を

君の分を生き抜いて

顔向けの出来るようにします


君はその時

僕のことを許してくれますか?

もしも許してくれるなら

どうか僕の願いを受け取って


君に恨まれたっていい

ただ僕は君を愛し

君に愛されたい

君は僕を 愛してくれますか?


愛してくれることを僕は願います

これから僕は 沢山の願いを

大好きな君のために

捧げ続けます


君を愛してる ありがとう

「僕の願いを君に捧げる。」


如何でしたか?


夢や願い、事故を犯した罪の思い。


そんな感情がありながらも、彼女のことを一途に思い続ける。


そして彼女への感謝。


失うまで気付かず、わからないことってありませんか?


どんな彼がいたとしても、あなたが思うような人はいないでしょう。


今回は短編と言うことで…


私の友達が抱く理想を描きました。


テーマは「願い」です。


楽しんで頂けたならば、幸いです。

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