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親の苦悩
翌日、仕事を休んでくれた亮子と一緒に、隣の市にある免許センターへ向かった。講習まで時間があるので、途中近くのファミレスに寄ってお昼を食べる事にした。
私がスマートフォンのメールをチェックしながらタバコを吸っていると、
「お母さんの事は良いけど、お父さんの事は許してあげて」
亮子は徐に言った。
「・・・・・・」
「お父さん、仕事や兄妹の事で鬱憤が溜まってるから」
「・・・・・・見れば分かるよ。そんな事」
すげない返事をしてしまう。
「家族だから・・・・・・」
「っは?」
今度は食って掛かる声を出してしまった。
「家族だからっていう甘えもあるの。他人には言えない事も、家族だからこそぶつけられる。分かってあげて」
「・・・・・・」
理屈は分かるけど、今の私には政孝の鬱憤を受け止める余裕はない。そう思う私でさえ、亮子にふてぶてしい態度を取っている。これ、甘え以外に何という?
食事を終え、センターへ戻って約三十分間の講習を受けた。私は地元以外では運転しないし、違反もしていないからゴールド免許だ。




