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熟知していたセフレ

 夕方、ランと散歩に出た。もう老犬だというのに、散歩に行くと分かったらジャンプして喜んでいる。そしてのっけからダッシュ。みーんな長生きなんだね……。


 今日は仲山城に行こうと思い、橋を渡り山道を進む。

 <仲山城跡公園>に着くと、三人の子供が遊具で遊び、その光景を二人の母親が見守っていた。 

 城址碑の後ろに建つ祠の前へ行き、ご先祖様に日頃無事に過ごせている感謝と、長い間帰らなかった事を謝罪し、手を合わせた。

 

 広場に戻り、親子から離れたベンチに座って一旦休憩。

「お座り」

 ランもちょこんと座ったけど、基本落ち着きのない奴。直ぐにうろちょろし始めた。リードを確り握り、景色を眺めながらタバコに火を点けた。

『サッサッサッ』

背後から芝生を踏む靴音。段々と近付いて来る。振り返ってその人と目が合い、驚愕した。


「ここに来るだろうって思ってたよ」

「シオ・・・・・・何でここにいるの!?」

「君を追っ掛けて。っとしか言いようがない」

 シオは悪戯っぽく笑いながら私の隣に座った。

「ワンワンワンッ!!」

 ランが警戒する。

「大丈夫。この人知り合いだから」

 シオが笑顔で「っよ!」と言うと、一応吠えるのを止めたけど、ジーっとシオから目を離さない。


「でも何で分かったの? 初めて来たんでしょ、この町?」

「おれはね。ここの城跡、ワカと縁があるんでしょ?」

「そんな事まで知ってんだ・・・・・・」



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