表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/46

結婚世代

 十月中旬の火曜日。仕事から帰ってポストを開けると、小・中・高校と同じだった中田有里から、結婚式の招待状が届いていた。


 八月に久しぶりに電話が掛かって来て、

『私、十一月に結婚するの』

 と報告された。

「本当!? おめでとう!」

 相手は二つ下の公務員と言っていた。


 私ももう二十八歳。同級生の中には男女関係なく、子供がいる人も増え始めている。電話で祝福していた時も、招待状を目の前にしても、物思いに沈む。私、今のままで良いのかなあ?……。


 自分の可能性を試そうとグラドルデビューを決意した事は、以前、政孝に言われた「向上心を持て」につながると思う。でも、スマに言われた「誇りを持ちなさい」は、二年経っても持てないままだった。


 グラドルがどうこうではなく、私の心根の問題だ。私にとってグラドルは、誇りを持てる職業ではなかったんだ。そう思うんだったら、いつまでも続けていても自分にとってプラスにならないし、誇りを持ってやっている周りの子達に失礼だ。


 私は、そろそろターニングポイントの時期に来ていた。

 翌日、出勤途中に不参加に丸をした招待状を、ポストに投函した。今の私は、人の幸せを祝福する気持ちには、正直なれなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ