表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/51

13.新たなステータス

第二章〜封印と少女〜



薄暗い洞窟に散りばめられた光る石。

見たことのない場所だが、

ダンジョンであるのは間違いないだろう。

ただ、先までいたダンジョンに比べると

一層暗い雰囲気が漂っており、

そこら中に突起している石のおかげで

道と呼べるような道はほとんどない。


「……どうやら、死んではいないようだ。」


凛太郎が覚えているのは

ここに落とされる直前のことまでだ。

杉森と共に扉に向かって走り、

だがあと一歩というところで

死神モンスターの魔法に追いつかれた。

このままでは二人共が暗闇に

飲み込まれてしまうと思った瞬間、

凛太郎は杉森の背中を思い切り押して

杉森を暗闇の外に放り出した。

その反動によって凛太郎は

逃げることができなったが、

まさか暗闇に落ちた先がダンジョンとは。

てっきり死ぬと思っていたので、

命が残っていて良かった。


「装備は…無事か。良かった。」


光源が乏しいのでよく見えないが、

ここに落とされる前の武器や

装備は失われていなかった。

欠けた短剣と僅かな食料、

火を起こす魔石、回復薬。

死神の攻撃でバラバラになったはずだが、

柑凪のスキルは装備さえ復活させるらしい。

仲間と離れ離れになってしまった以上、

アイテムがあるのは非常に助かる。


「とりあえず探索するか。

食料が調達できれば言うことなし、

外へ出られれば万々歳だ。」


杉森や柑凪たちのことも気になるが、

柑凪のユニークスキルがあるし

浦野も大量の食料を抱えている。

再び死神モンスターのような

ボスに遭遇でもしない限りは大丈夫だろう。

今はまず自分の命を確保することだ。


「早速モンスターか…。」


少し歩くと広い空間があり、

そこで一匹のモンスターが眠っていた。

大型の蛇のようなモンスターで、

全身が赤い鱗に覆われている。

相当に硬そうな鱗に見えるが、

凛太郎のスキルのおかげで

まだこちらには気がついていない。

戦うなら眠っている今がチャンスだ。

それに、蛇というのは食べられるらしい。


「背中側は硬い。狙うなら腹だ。」


岩を突いただけで刃こぼれする短剣だ。

馬鹿正直に背中から攻撃したところで、

杉森の大剣がそうなったように

木っ端微塵になってしまうだろう。

だから狙うのは蛇の腹だ。

凛太郎は近くを見渡して

いい感じに重みのある石を持つと、

それを蛇の尻尾に落ちるように投げた。

蛇が尻尾を潰されて驚くと同時に

首を高く持ち上げると、

その首を狙って凛太郎は一閃する。


「よし、上手くいったな。」


蛇の首を見事に切り落とすことができた。

狙ってやったことではあるが、

こんなにも上手くいくと思っておらず

凛太郎は自分の腕に驚いた。

ただ、ある違和感に凛太郎は思い至る。

ダンジョンで初めて

モンスターと対峙した時よりも、

死神モンスターと必死に戦っていた時よりも、

自分の動きが明らかに速くなっている。

それに、蛇の首の切り口を見ても

背中側の鱗まで綺麗に切り裂いていた。

しかも短剣は傷を負っていない。


「そういえば、ステータスを見ていなかったな。

モンスターもそれなりに倒したし、

レベルは上がっているだろうか。」


ステータスの存在を思い出して、

凛太郎は自分のステータスを確認する。

王宮で初めてステータスを見てから

今の今まで確認していなかったのだ。

凛太郎は指を振り下ろして

自分のステータス画面を開いた。


――――――――――――――――――――


【木瀬凛太郎 Lv.6x 暗殺者】


攻撃 2240  魔法攻撃 900

防御 1760  魔法防御 1760

敏捷 3900  魔力   900


魔法 飛び鎌(ブラッドサイズ) 遠距離への斬撃魔法


スキル なし


ユニークスキル 無存在ゼロオーラ

他者からの認識を阻害し、認知されない。


SP 残り4444


――――――――――――――――――――


「なんだよこれ…。」


とんでもないことになっていた。

本当にこれは自分のステータスなのかと

疑いたくなってしまう程だ。

レベルの表示もおかしなことになっているし、

基礎ステータスの上がり幅も普通ではない。

得た覚えのない魔法だってあり、

SP4444に至ってはバグの域だ。

いやむしろこれはバグだろう。

きっと死神の暗闇に落ちた影響で

ステータス画面に異常が起きたのだ。

こんなことになるなんて

アイズの話には出てこなかった。


「……もし、これがバグでないなら…?」


SPの使い方としては、

基礎ステータスに振り分けるか

新たな魔法もしくはスキルを修得するかだ。

凛太郎の中に生まれる発想。

もしこのステータス画面が本物で

何の間違いでもバグでもないなら、

SPを使って新たな力を修得できるはずだ。


「魔法の修得方法はここを押すんだったな。」


ステータス画面を指で押すと、

その者が今修得できる魔法やスキルが

候補になって表示される。

多少は職種やステータスによって

表示される内容も変わるようだが、

剣士でも神官でも暗殺者でも

修得可能な魔法やスキルは充実しており、

その一覧は目を見張る物であった。


回復ヒール自己強化グレードアップ火弾ファイアボムまであるのか。

この辺はSPもお手軽だな。」


回復や自己強化などの魔法は必要なSPも低く

基本的に誰でも修得できるが、

その精度や程度はそれぞれであり、

特に回復系の魔法は効果の差が激しい。

しかし、どの程度であっても無いよりは

マシだろうと判断した凛太郎は、

回復を初めとしたいくつかの基本魔法や

暗殺者専用のスキルを色々と修得してみた。

それが以下の通りである。


――――――――――――――――――――


【木瀬凛太郎 Lv.6x 暗殺者】


攻撃 2240  魔法攻撃 1000

防御 1760  魔法防御 1760

敏捷 3900  魔力   1000


魔法 飛び鎌(ブラッドサイズ) 遠距離への斬撃魔法

   回復ヒール 基礎的な回復魔法

   自己強化グレードアップ 自身を強化する魔法

   火弾ファイアボム 炎の初級攻撃魔法

   道灯り(ライト) 追尾型の光魔法

   無限収納アイテムボックス 別次元へ道具を収納する魔法

   糸生成 丈夫な糸を生成する魔法

   神速 敏捷を一時的に強化する魔法

   属性付与エンチャント 武器や自身の体に属性を付与する魔法


スキル 超体術 体術、剣術、投擲術などが強化される

    罠看破 罠を見つけ、無効化できる

    気配察知 周囲にいる存在の気配を知覚できる

    超耐性 デバフや幻術に耐性がつく

    影移動 影に潜み、移動できる


ユニークスキル 無存在(ゼロオーラ)

他者からの認識を阻害し、認知されない。


SP 残り1029


――――――――――――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ