デスダンジョン９９（ナインナイン）～生き残りたちが挑む死の地下迷宮からの脱出～

ゼタ・ルオは四十路の元遊撃兵。かつて迷宮の探索者として最前線にいたが、引退して迷宮の新人探索者相手に案内人をしていた。そんな彼に新進気鋭の若手有力パーティーから指名があった──。

そこは何十階層にもおよぶ広大な地下迷宮。内部は地下水路や廃墟、果ては森林まである不思議な巨大建造物だ。
それらが階段や昇降機、そして転送陣で繋がっている複雑な構造で、更には様々な怪物たちが跋扈している。
全容を把握している者はおらず、未だ最下層へと到達した者は居ないと言われ、全部で何階層あるのかも分かっていない。
しかし、金塊よりも価値があるとされる古代遺物が眠るこの場所には一攫千金を求める探索者が後を絶たない。
そんな地下迷宮はその理由の如何に関わらず、立ち入る者を平等に公平に呑み込み喰らう。

故に"深き死の地下迷宮（デスダンジョン）"と呼ばれていた──。



※「カクヨム」にも掲載しています。