20.裏切り~反攻
寄り合い同好会集団、合同同好研究部。
暇に飽かせて、童謡Who killed Cock Robinの元ネタを検証しているところである。
現在は15、16世紀にリチャード3世の鎮魂を祈るためにできた。という仮説のもと、薔薇戦争の内容を確認している。
現在、エドワード4世の最初の治世が始まった所である。
「百年戦争の終わり頃、中央政治から遠ざけられた貴族の間で枢密院への不信が募って爆発した形でイギリス内戦、薔薇戦争勃発。
中心になったのはリチャード3世のお父さん、ヨーク公リチャード。
王位継承権を獲得したものの、リチャード父さん達は戦死した。
代わりにエドワード兄さんと従兄弟のウォリック伯、リチャード・ネヴィルが奮闘して、王妃様達ランカスター陣営を追い出すことに成功。
王様ヘンリー6世を閉じ込めて無力化し、残党狩りが1462年から数年続く。
1462年時点ではエドワード兄さん、20歳。従兄弟のリチャード・ネヴィル、34歳。ジョージ兄さん、13歳。リチャード3世、10歳」
「リチャード3世は9歳頃に、エドワード兄さんからグロスター公に叙勲されたらしい」
「9歳で!?」
「日本の戦国時代にも10歳ぐらいで何万石もらって領地経営を学んでる人が居るから、割とあるのかも」
「まぁ実質的な統治は別の人がやってたんだろうけど、リチャード3世はかなり長い期間グロスター公だよ。
分かりづらくなるから呼ばないけど、今はリチャード3世っていうよりグロスター公リチャードって呼んだ方が正確」
「……ご先祖のエドワード3世の末っ子、グロスター公じゃなかった? まぎらわしくない?」
「統治してるおおよその地名というか……地位の名前だからな。日本で言うとむしろ守護大名とかに近いかな?
とりあえず9歳からかなり長い間、リチャード3世はグロスター公。あとジョージ兄さんはクラレンス公になってるから。ご先祖様達の何何公の家の名前とはまた別物だと思ってほしい」
「もしかしてイングランドって武家社会?」
「所領と身分がある程度連動してると考えた場合は、朝廷の官位や明治の華族制度より領地を安堵される武家社会の方が馴染みがいいかもね」
「ただ、じゃあどの爵位がどれ?ってなると西洋とは組織構造とか権限とか給与形態とかが全然違うから、わけ分かんないことになると思う。あまり変わった話をしないなら明治の五爵の方がいいと思うよ。
明治の華族は欧州の制度にある程度似せようとしてたはずだし」
「ローマ帝国をはじめとして、古代の言葉や制度の影響で欧州各国に似た名前の爵位がござる。
しかし同じ名前の爵位でも国によって意味が若干違ったり、同じ身分でも呼び名が違ったりするんでござる。
県と市の字が同じでも、日本語と中国語で表す範囲が違うようなもんでござるな」
「そういうのもあってか異世界ファンタジーでガチガチの宮廷闘争ものを書いてた人は独自の身分制度設定を作ってましたな。ただし別の異世界冒険ものでは五爵使ってましたぞ」
「そもそも明治の公侯伯子男の五爵は歴史書に載ってる古代中国の爵位が元ネタのはず。その辺を厳密にしようと思ったら歴代ヨーロッパ各国と歴代中華王朝の角に頭をぶつけて死ぬ。
架空の話なんてどれだけ不要な説明を省略して話を始めるかにかかってるんだから、そりゃ日本語で書かれてたら必要に応じて五爵もハンバーグもジャガイモも出てくるよ」
「つーか架空の世界を語源や植生から書き出して許されるのトールキンの御大ぐらいだろ」
「薔薇戦争に話を戻すと、この頃は一時平穏で、リチャード3世はジョージ兄さんと一緒に母方の親戚であるネヴィル家と一緒に暮らしていたとされる。
従兄弟のリチャード・ネヴィルの娘達。1歳年上のイザベル・ネヴィルと4歳年下のアン・ネヴィル。
えーと……従兄弟姪……でいいのかな? 要するに親戚の幼馴染が居た。
この時代だと従兄弟のリチャード・ネヴィルは王弟の外戚のポジションを狙ってたって説もある。そうなると娘達は幼馴染というより許嫁みたいなもんだったのかもしれないと言われている」
「記録が無いんでリチャード3世達と従兄弟の娘達、どれくらい面識があったかは不明だけどな」
「へー……でも一時平穏って事はまた何かあるの?」
「この頃、ヨーク陣営は王妃様達に味方するスコットランドやフランスと和平交渉してたんだ。王妃様達への援助を止めさせるために。
その交渉を担当してたのが今リチャード3世がお世話になってる従兄弟のリチャード・ネヴィル、ウォリック伯。
それで従兄弟はフランスの王様に、エドワード兄さんが王妃様を欲しいって言ってるって交渉した」
「またフランスから王妃様が?」
「フランスの王様のお妃様の妹、フランス王の義妹がお嫁入りするって事で話が進んだらしい。そして1464年。エドワード兄さん22歳。従兄弟がエドワード兄さんに結婚を勧めたら、もう結婚してるから無理って」
「??? どうしてそうなった?」
「多分一番聞きたかったのは従兄弟のリチャード・ネヴィルだったと思うぞ」
「エリザベス・ウッドヴィルっていう未亡人の人と秘密結婚してたんだってさ。リチャード3世に突然の義姉が居たことになるな」
「このエリザベス・ウッドヴィルの家はランカスター派。赤薔薇。王様王妃様達側。この人のお父さんはエドワード兄さん達がサンドイッチの造船所を襲撃した時に、そこを防衛してた人のはずだ」
「え? えー……敵側?」
「そう。エドワード兄さんが王位に就いてから、ヨーク陣営はランカスター派の所領などを没収して回ってたんだ。
エリザベス・ウッドヴィルは子供を抱えて夫は戦死、所領まで没収されて困っていた。近所に来たエドワード兄さんに所領の返還を直訴したらしい。それがきっかけで付き合いが始まって、1464年の5月に結婚」
「割と近い時期だったんだな、従兄弟が言い出すのがもう少し早かったら、フランスの人と結婚成立してたんじゃないの?」
「それがちょっと分からないんだよな……エドワード4世、エドワード兄さんのこの結婚が衝動的なものだったのか、計算尽のものだったのかは若干見解が分かれている」
「ウッドヴィル家は大勢の家族が生存していた。身分の低いウッドヴィル家を取り立てれば、自分の味方をしてくれる。何かと幅を利かそうとするネヴィル家に対抗しようとしたんじゃないかって説がある」
「しかしエドワード兄さんの結婚が秘密結婚だったのが後で大問題になる」
「現状も割と大問題になってるように見えるけど」
「西洋の結婚式って神父さんとかが何か色々言うでしょ」
「健やかなる時も病める時もみたいなやつ?」
「それと「この結婚に異議のあるものは、今、名乗り出よ。さもなくば永久に平穏を守るべしSpeak now, or forever hold your peace」。
この文言自体は16世紀の祈祷書にあるものらしいけど、これは結婚式の場で親族や友人知人一同が瑕疵の無い結婚の証人になることを意味したらしいんだ。
秘密結婚ではそれはできない。
たとえ片方が既婚者とかでも指摘できないわけだ。
だからトラブルの元として、教会は秘密結婚を否定的に見ていたらしい」
「シェイクスピアのロミオとジュリエットでも、これが悲劇の元になるからな」
「………ん? もしかしてリチャード3世が簒奪に利用した不備って……」
「この秘密結婚が原因だ」
「うわー」
「この時リチャード3世、12歳。何か画策できる歳じゃないな」
「フランスの王様と話を進めてた従兄弟のウォリック伯はすごい困ったらしいけど、とりあえずこの話はそれで済んだ。
でもエドワード兄さんが、このエリザベス義姉さんの実家の人達を優遇するたびに亀裂がだんだんと大きくなる。
フランスと外交を進める従兄弟。
ブルゴーニュと同盟を目指すエドワード兄さんとエリザベス義姉さんの実家、ウッドヴィル家」
「とにかくイングランドのエドワード4世治世下では外交の相手にフランスか、ブルゴーニュか、っていうので方針が分かれたのが一つ。
もうひとつはエドワード4世があからさまに親戚のネヴィル家よりも王妃の実家のウッドヴィル家を優遇する人事を見せた。
というよりネヴィル家を追い出し始めたらしい。大司教である従兄弟から国璽Great Sealを取り上げる………要するに宰相職から外したりしているらしい」
「え? 従兄弟って大司教なの?」
「解任した宰相の大司教は従兄弟の弟の方。一緒に戦ってくれてたウォリック伯リチャード・ネヴィルの弟、ジョージ・ネヴィル」
「あとエドワード4世は自分の弟のクラレンス公ジョージとネヴィル家のイザベルの結婚も認めなかった」
「さっき出てきた許嫁っぽい従兄弟のウォリック伯の娘、ジョージ兄さんが結婚しようとしたらエドワード兄さんが蹴ったって事」
「なるほど」
「一方でエドワード兄さんは妹であるマーガレット姉さんをブルゴーニュ公と結婚させる。
従兄弟はエドワード兄さんの結婚が使えなくなったから、マーガレット姉さんをフランスに嫁がせようとしてたとされている。
これが1468年のこと。リチャード3世、16歳」
「エドワード兄さんがとにかく従兄弟に反対してるのか」
「そんな中、ランカスター派の蜂起はあちこちで発生していた。ウォリック伯はこれを利用する事にしたらしい。エドワード兄さんもヘンリー6世同様に閉じ込めて、自分が実権を握る。
で、1469年7月26日エッジコートムーアの戦い。
あまりはっきりした記録が残っていないらしいんだけど、計画は成功し、首尾よくエドワード兄さんを捕まえてウッドヴィル家の重臣を処刑した。
だけど、国政が大混乱、エドワード兄さんを釈放せざるを得なくなった」
「この時は兄さんと従兄弟、和解した。
しかし、その後ウォリック伯は再び北の蜂起を利用してエドワード兄さんを排除しようとした。これは失敗してウォリック伯の家族とジョージ兄さんはフランスに逃げた」
「え、従兄弟の家族とジョージ兄さんって………」
「実は1469年7月の最初の頃、エドワード兄さんに結婚を反対されたにもかかわらず、ジョージ兄さんと従兄弟の娘、イザベルは結婚していた。わざわざカレーに行って結婚式あげたらしい。
ウォリック伯の方針としては、娘のイザベルとジョージ兄さんを結婚させて、ジョージ兄さんと結託して王位を奪取する。という事を画策していたみたいなんだ」
「リチャード3世より先にジョージ兄さんが裏切って、ちょっとびっくりしている」
「伏せてたつもりは無かったんだけど、中途半端にネタバレされてた副部長の感想が新鮮でおもしろい」
「そして従兄弟とジョージ兄さん達はフランスに亡命してたランカスター派、王妃様王子様と手を組んだ。フランス王の仲裁があったという説もある」
「えー……従兄弟取り込まれちゃったんじゃないの?」
「もしかしたらエドワード兄さん、これ警戒してたのかもね。
そうだとしたら警戒して冷遇した結果裏切られたっていうのも皮肉だけど」
「従兄弟は自分の娘、アン・ネヴィルとヘンリー6世の息子のエドワード王子を結婚させて、ランカスター派と関係強化を図る」
「……なるほど政略結婚………………従兄弟の娘……ってリチャード3世の幼馴染?」
「合ってる」
「親戚同士で争うことになっちゃったのか………」
「薔薇戦争は敵味方ほぼ全員親戚だ」
「そういえばそう」
「二度目に従兄弟達が仕掛けた蜂起は成功し、包囲されたエドワード兄さんとリチャード3世はブルゴーニュに逃げた。
これが1470年10月から11月。リチャード3世、18歳。エドワード兄さん28歳」
「リチャード3世、追い出されたエドワード兄さんに付いてブルゴーニュに行ってるの?」
「そう」
「リチャード3世、劇と違って全然裏切らないな」
「実はシェイクスピアのリチャード3世も、ぎりぎりまで外面は取り繕っている。
シェイクスピアの『ヘンリー6世』でウォリック伯が裏切った場面では、エドワード兄さんの国外脱出を手伝ったのはリチャード3世達だったはず」
「エドワード兄さんの奥さん、エリザベス義姉さんはウェストミンスター寺院に逃げ込んで、そこでエドワード兄さんの長男を生んだ。リチャード3世の甥だな」
「捕まって殺されちゃったりしないの? ウェストミンスターってイギリス国内だよね?」
「ウェストミンスター寺院はウェストミンスター宮殿のお隣だな。
ウェストミンスター宮殿はロンドンのテムズ川ほとりの、当時はおそらく王様の居城で国会議事堂、寺院はその隣」
「近!」
「聖域sanctuaryっていって、中世の教会内は法律から守られるんだってさ。
そして時の権力者も、教会内に軍隊突入させて政治犯とっ捕まえた、とかだと世間の印象が激悪って認識してたらしい」
「それでもエリザベス義姉さん、胆力強すぎじゃない?」
「そしてエドワード兄さんを追い出した従兄弟のリチャード・ネヴィル、ウォリック伯はランカスターを支援してヘンリー6世を復位し、副官に就いた。
でもそもそも殺し合いした敵同士だし、ジョージ兄さんと娘を結婚させてたんで、そのうちジョージ兄さんを担ぎ上げて王位を狙わせるんじゃないかとか、ずっとランカスター派から警戒されていた様だ」
「針の筵」
「ウォリック伯の思惑で王様が入れ替わる。ついたあだ名がキングメーカー」
「待って、キングメーカーってそんな不名誉な感じだったの? 何か切れ者の参謀とかそういう印象なんだけど」
「意味合いは時代や使い所によって変化すると思うけど、大元はリチャード3世の従兄弟のウォリック伯、リチャード・ネヴィルのはず」
「一方のエドワード兄さんとリチャード3世は翌年の1471年にマーガレット姉さんの旦那さん、ブルゴーニュ公の支援で再軍備を整え、イングランドに戻って来る。
ウォリック伯は籠城してジョージ兄さん達味方が来るのを待ってたらしいんだけど、エドワード兄さんはリチャード3世にジョージ兄さんを説得に行かせたらしい。
ジョージ兄さんも説得を受けて味方に付いたと言われている。
ウォリック伯がランカスターに味方しちゃったんで、王位を狙えなくなったんで不満があったという説がある」
「そっか、ジョージ兄さん、王位を狙って従兄弟と組んだっぽいもんな」
「エドワード兄さんは籠城する従兄弟のウォリック伯を相手にした攻撃をあきらめて、ロンドンに向かった。
従兄弟はランカスターがロンドンを押さえてるから大丈夫だろうって思って追撃に出たんだけど、ロンドンはエドワード兄さんを迎え入れた。
追ってきた従兄弟のウォリック伯をロンドンの北で迎え撃って戦闘になり、このバーネットの戦いでウォリック伯は戦死した」
「とうとう……」
「真のキングメーカー、ロンドン市民なんじゃねーかって気もする……」
「ていうか戦死なの?」
「夜間に布陣したんだけど、秘密裏に軍を展開するために灯りを使わなかったせいで、両軍の布陣がかなり近かったらしいんだ。
それでウォリック伯の砲撃は頭上を飛び越えて当たらなかった。
早朝、霧が深い中で交戦が始まったらしい」
「それ同士討ちにならない?」
「なった。と言われてる」
「両軍とも相手から少しだけ右にずれたまま前進したらしい。
つまりぶつかった左翼側から戦端が開いて、先にそこから相手の全体を切り崩せた方の勝ちになるわけだ。
で、最初はランカスターが押してて、押しまくった結果、霧の外に出ちゃったらしいんだ。
勝利って浮かれまくる兵士たちをまとめて霧の中に引き返したらしいんだけど、霧の中で軍隊の位置が変わってて、友軍の旗をエドワード兄さんの旗と見間違えて攻撃を開始したらしい。
それで味方に攻撃された形になったんで「裏切りだ!」って声が上がってランカスター陣営に動揺が波及して……っていう話がある」
「ああ……」
「エドワード兄さんは従兄弟達が生きてたら連れてきてって言ったんだけど、ウォリック伯は死んでたらしい。
混乱する戦場から離脱しようとしたところを、味方のランカスター勢に切られちゃったらしいって話もある」
「ウォリック伯達は裸にして曝された後で埋葬された。
どうも当時は戦死した将の生存の噂を消すために曝す、という事が習慣として行われていた様だ。
晒されたのはリチャード3世が特に恨まれてたとかいうわけではないらしい」
「あ、そういう理由なんだ………何で裸? 嫌がらせ? やっぱ怒ってたの?」
「裸で晒す習慣らしい。昔、ウィリアム1世が後継者争いでイングランドに殴り込んだ時、ライバルの有力候補の一人にハロルド2世って人が居た」
「後継者争いでイングランドに殴り込んだウィリアム1世っていうと、矢に刺さったウィリアム2世のお父さん?」
「おい、副部長がウィリアム1世を矢に刺さった王様のお父さんで認識してるぞ」
「ウィリアム1世。ウィリアム征服王ね、庶子王っていう呼び名もある」
「庶子王?」
「お母さんが皮なめし職人の娘っていう一般市民で、ノルマンディー公の庶子なんだってさ」
「そのウィリアム1世と戦ったハロルド2世、この人が戦死した時は戦場で無数の矢に刺されたとか損傷が酷かったとか、他の遺体と一緒に野ざらしになってたとか、とにかく顔が分からなかったと言われている。
妻のエディスって人が戦場で夫を探し歩いて、特徴的な痣で夫の遺体を見つけた。という伝説がある。そういう所から来てんじゃないかな? 調べても見つかんなかったけど」
「つまり理由分かんないんだ」
「例えば赤穂浪士達は討ち入り事件の時に吉良上野介の顔を知らなかった。浅野内匠頭の付けた刀傷で確認したって話がある。
吉良上野介の傷は事件によるものだけど、戦争をやってる時代なら特徴的な古傷の一つや二つあるんじゃないか?」
「リチャード3世は側弯があったって話だから、背中が見えるようになってれば分かるんじゃないかな。当時は写真とか無いから、むしろそういう身体的特徴から身元を判別する事が多かったのかも」
「そっかー………」
「バーネットの戦い。1471年4月14日。
従兄弟のウォリック伯は享年42歳。この年、エドワード兄さん、29歳。ジョージ兄さん、22歳。リチャード3世、19歳」
「多分リチャード3世の初陣、これ」
「右翼側に居たんで敵の側面を攻撃できたらしいんだそうだ」
「濃霧の中で小さい頃からお世話になってた親戚の家の人と戦闘って、いきなりきつい戦場だな」
「一方その頃、フランスに居たランカスターの一隊がイングランドに上陸していた」