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それぞれの、バレン・タインデイ ④シャルロッテ

ルカリオとシャルロッテのバレン・タインデイ☆


 今日は、バレン・タインデイ。

 好きな人やお世話になった人、友達にお菓子をあげて、思いを伝える日なんですって。


 私は今日のためにチョコレートを手作りしました。

 ハートの形や星形、いろいろな形のチョコレート。

 ラッピングもとても可愛くできました。


 これをあげる人は決まってるの。


 憧れのあの人。


 強くて、優しくて、好きな人を見つめる優しい瞳。

 彼を見るだけで、胸がドキドキするの。


 でも、この想いは彼に届かないってわかってる。

 そして、彼が誰を好きなのかもわかってる。


 彼の一途な所も大好きだから。

 二人の邪魔をする気はありません。

 でも、私が貴方を思う事は許してくださいね。




 私は図書室の椅子に座り、机の上に本を広げた。

 そして、チョコレートの包みを取り出して、彼の前に差し出した。



「ライオス様、私からの気持ちです。受け取ってくださいね」



 私が一番お気に入りのライオス様の挿絵、主人公のティアナに向けたその笑顔、素敵です。尊い。

 うっとり挿絵を眺めていると、後ろから首元に腕が回された。


「シャル?何をしているのかな?」


「ルカ! 今ね、ライオス様にチョコレートを差し上げていたの。今日はバレン・タインデイで好きな人にお菓子をプレゼントして思いを伝える日だって聞いたから」


「誰に?」


「あのね、ピンクの髪の……よく転ぶ子。似ているけれど、エレナ様ではない(かた)ね」


「それで?他には何て言われたの?」


「ライオス様の事『そんなに好きなら、その人にチョコレートをあげれば?』って言われたの。とても素敵な提案だと思って」


「ふーーん」



 ルカが何だが不機嫌になって、私からルカの腕が離れていきました。

 でも、まだ私の話を聞いてくれるみたいです。



「その後、エレナ様と会って、そのお話をしたの」


「へぇ」


「そうしたら、『ライオス様にあげるのもいいですけど、近くにいる王子様にも渡した方がいいと思いますよ』って言われました。だから、ルカの分もちゃんとあるわ」


「そうか、ありがとう」


「ライオス様のは、恋人のティアナさんの流れ星の加護をイメージした星形で、ルカの分はハートの形にしたの」


「ハートの形?」


「エレナ様がバレンティンのイベントの発案者なんですって。それで、『一番好きな人には、ハートの形のチョコレートをあげるんですよ』って言われたから」


「シャルありがとう! 嬉しいよ。今度エレナ嬢に手土産を持ってお礼をしに行こう」


「そうね、素敵なイベントを考えてくれたお礼と、感謝の気持ちを伝えなくちゃね」




 エレナ様ありがとうございます。

 途中ルカが不機嫌になったけど、エレナ様の言う通りに話したら、とても機嫌が良くなりました。


 ルカが喜んでくれてよかった。

何かルカリオが、一番不憫枠に。

まぁ、ラブコメだからいいかな(笑)


シャルロッテは、

物語の中のライオス王子にルカリオが嫉妬してるなんて思っていないから、彼が何で不機嫌になるのか分からない。

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