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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 12月
983/1001

槙野智章 大感謝祭

挿絵(By みてみん)


 「1日限りのワッショイ劇場」と名付けられた元日本代表で最後はヴィッセルに在籍していた槙野智章さんの引退試合に行って来ました。


 いや、引退試合ってか、まさに引退祭りで、すごく面白かったです。最初は行くかどうか考えていて、もしかしたら翌日日本で引退試合するイニエスタがちょろっと来たりしないかなと、それでチケットを買うことにしたんですが、行って良かった、楽しかったです。ちなみにイニエスタは昨日、今日の試合のために他のメンバーと浅草とかあっちこっち行ってたとの情報が入ってるので、そりゃ神戸に来られんわな。知人の知人が目撃したと写真送ってもらったんですが、あちらの引退試合はまた全く違う感じになるだろうし、それはそれで行ってみたかったなあ。


 と、話は戻しますが、人たらしな槙野らしく、有名な選手、元選手がいっぱい参加して「MAKINO JAPAN」と「KOBE STARS」のチームに分かれ、試合を行いました。「槙野ジャパン」の監督は本田圭佑、選手は香川真司、乾貴士、吉田麻也、他、ヴィッセルの大迫、武藤、酒井と槙野本人の4人がこちらのチームにも入ることになっていました。「神戸スターズ」は前述の4人以外には若手のホープ佐々木、初瀬、他、元ヴィッセルでイニエスタと同時期に在籍していたポドルスキも参加です。


 試合内容は、本気半分おちゃらけ半分で、両方の意味で見応えがありました。前半に、あれはわざとなのかハンドからのPKで槙野がまず一点先取。槙野がいい活躍する度に神戸サポーターから大きなブーイングがあり、それにも槙野がポーズ取って答えるし、見てて本当に笑えました。そしてその後もポドルスキにフリーキック蹴らしたものの入らずヴィッセル劣勢。そうこうしてるうちにやはり今年で引退する興梠のゴールでさらに点差が開きました。


 さて、後半、槙野ジャパンに入っていたヴィッセル選手も本来のユニフォームに着替えて神戸チームに。前半監督やってた本田はスーツにサングラスで監督になって、ヴィジョンに映るたびに笑ってしまったなあ。こんな感じであっちこっちでおふざけ入れながら「おお」と感心するようなプレーを見せてくれているうちに、そろそろ試合も終わりとなった時、またわざとらしく槙野ジャパンにPKが与えられたんですが、ここからが本当に見ものでした。

 槙野ジャパン、選手交代で入った選手が、なんと槙野の奥さんの女優の高梨臨! これは想像しなかった! ちゃんと自分のユニフォームを着て出てきたので大歓声! ゴール前まで歩いていくと、キーパーの前川と握手をして「手加減してね」という感じで蹴ったんですが、見事に前川がこれを受け止めブーイング。そうしたら審判が「今のはボールが動いたからだめ」と、キックの場所をキーパーの真ん前まで移動してそこから蹴り直して3点目!


 大喜びの槙野ジャパンの選手が大騒ぎして、槙野がコーナーフラッグを引っこ抜いて審判から、


「過度な喜び」


 という理由でイエローカードを出されました。


 と、ここでなぜだかビデオ判定。ビジョンに大きく「VAR」と出て判定待ちですが、一体何の判定なんだ?


 実は今回の主審の村上さんは三年前に引退なさってるですが、その最後の試合の挨拶かな、そこで槙野にイエローカードを出すというパフォーマンスをしていたんです。


「その時のイエローカードと今回のカードの累積でレッドカード」

 

 と、槙野は退場となり、ピッチから下がっていきました。いや、よく考えたよそんな演出。その後で今度はフェアプレーに対するグリーンカードを渡すという感動のオチまであって、本当によかった。


 そうして試合は槙野ジャパンの勝利で終わり、その後は槙野から色んな賞の発表がありました。そして一番最初に選ばれた初瀬のお約束になりつつある「ぱーりぃぱーりぃ」というパフォーマンスを、次の吉田麻也だけは「やらんからな!」と拒否したものの、続く他の選手まで流れでやって大盛りあがり。

 

 そしてその後は槙野と仲がいいというNEWSが来て3曲歌ってミニライブと、本当の最後に槙野への言葉をご両親やさっきPKを蹴った奥さんなどが笑いを交えて送り、槙野が、


「これで第一章は終わり、今度は監督として第二章が始まります、唯一無二の監督になります」


 と宣言し、笑いと感動のうちに終わりました。お疲れ様でした、第二章、楽しみに見ています。


 さて、槙野の引退試合はこれで終わったんですが、実はこの後で一つ文句が言いたいことができました。


 スタジアムの外のライトアップの点灯式を槙野やったんですが、観覧エリアの人だけが見られるというのでそこに並んだんですよ私も。だけど、ライトアップがあるエリアはまだ人が帰るのに行き来してるし、さらに並ばずにそこに居座る人もいっぱいいて、結果的に並んだ人より並ばなかった人の方が槙野よく見えるじゃないか、という状況で結局やることになりました。周囲の人も「なんでやねん」と文句言ってたけど、あれはそりゃ文句出るよ。

 ただ、槙野が退場する時には二重に作った柵の間を通って退場するもので、私もなんとかぼけぼけですが写真を撮れて、ハイタッチできたからいいか。でもああいうの、本当にちゃんとやらないと問題だと思います。


 ということで、一日遊んできましたが、何しろ寒かった。始まる前にあっちこっち見て回ってる時はよかったんですが、座席に座ってるとどんどん冷えてくる。ヴィッセルポンチョをひざ掛けにして、カイロも貼ったけど手の先冷え冷えでしたよ。その上に並んでたらそれだから、そりゃみんな怒りますよね。


 まあ、最後に文句一つ出ましたが、まさにお祭り。お祭りって神輿を担いで踊った方がお得です。ってことで、つい今回の槙野グッズ買ってしまったぜ! いらん散在したけど、まあ面白かったからいいか。

※写真の左は点灯式を終えてはける時の槙野、この後で前に来た時にハイタッチしました。


右側は買ってしまったグッズです。巾着の中に槙野のキーホルダーが入ってるのと、お祭りなので提灯マグネットと、槙野の愛犬「ぱんちゃん」のステッカーです。


グッズって「買ってその後どうするねん」と思ってもついつい買ってしまいます。

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