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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 12月
981/1001

居候の行方

 昨年の秋、実家のタマスダレや水仙に住み着いた、「ハマオモトヨトウ」という「兵庫県の準絶滅危惧種」のことを何回か書いたんですが、覚えていらっしゃる方あるでしょうか?


 結構大変だったんですよ、この居候たち。何しろすごい食欲でタマスダレや水仙を食う食う。本当なら殺虫剤でもまきたいところだったんですが、何しろ準絶滅危惧種です。そういうこともできないかと見守り続け、どうやら何匹かが根っ子に潜って越冬の態勢に入ったところまで見届けました。


 もしも今年出てきたら、幸いにもたくさん数があるタマスダレのプランターにまとめて移動させ、玄関横にでも移動させてそこで暮らしてもらおうと準備してたんですが、なんでか一匹も見かけません。活動するのは5月から11月ということで、ずっと気にはしてたんですが、全く姿を現しませんでした。


 もしかしたら、今年のあまりの暑さにだめになってしまったのかも知れません。遅くまで暑かったので、今まで様子を見てたんですが、そう思うしかなさそうです。


 もしかしたら2年、3年と次の孵化までにかかるのかなと思ったんですが、調べてみたところどうもそういう感じではないので、絶滅してしまったんでしょうかね。昨年大変だったので、どうやら潜ったらしい場所の水仙とタマスダレは今年も犠牲になってもらうつもりで、植え替えとかもせずにいたんですが、出てこないのは仕方がありません。


 そうなるとちょっとだけさびしいです。いや、本当に大変だったんですよ、どこまでも広がらないように、行ってほしくない場所には柵っぽいのを立てたり、見つけたらお箸でつまんで行ってもいいプランターに移動させたりと。何しろ気がつくとのこのこ歩いて大きい水仙のところとかに行ってるし。


 本当に今年の夏は異常な暑さ、しかも秋にまではみ出てきてずっと暑かったから、負けてしまったのかも知れません。さすがに準絶滅危惧種なだけあるなあ。それだけ弱いんだろうな。


 食い散らかされたりして放置してた水仙やタマスダレ、春になったらちゃんと植え替えてやろう。そして、できればもう来てほしくないんですが、もしも来た時用にプランターを分けておこうと思います。大変なことになるのが嫌なので、もう花壇に自家植えのもプランターに植え替えするんだ。

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