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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 12月
980/1001

有害鳥獣駆除実施中

 この冬、あっちこっちでクマが出たイノシシが出た鹿がいると野生動物の話題を目や耳にすることがなんだか多くなった気がします。


 この夏、がんばれば歩いていける距離にあるうちのお墓のある墓苑にも、イノシシが出たとの張り紙をしてあり、実際に見ることはないものの、地域のニュースに明るい人に聞いてみると、やはりちょこちょこと見かけられているそうな。私はさすがイノシシは見たことがないんですが、実家の前にあるため池ではヌートリア、実家の少し坂を下ったところではアライグマは見たことがあります。鳥はコウノトリやらバンやら色々と飛んできてますが、歩いて来るので見たことがあるのはそのぐらいですか。


 テレビでよく見るのはクマの話題で、少し前にも青森だったかのスーパーに立てこもっているとかで騒ぎになり、捕獲した後で処分するのはひどいという抗議がいっぱいあったというのもニュースになっていました。

 確かにクマに悪意があったわけではなく、処分はかわいそうという気持ちも分からないではないですが、じゃあ山に帰してまた戻ってきてまた被害が出た時にあなたは責任が取れますかと言われたら、取ります取れますと言う人もいないでしょう。抗議するなら受け入れ先まできちんと確保した上でしないと、それはやっぱり無責任という気がします。


 今のところ、うちの近くで最強の野生動物はイノシシではないのかと思いますが、それも墓苑や山で見かけたと言うだけで、町中までは来ていないようです。もっと東の六甲山の麓あたりまで行くと、野犬レベルで気をつけているようですが、それもニュースなんかで見るぐらいです。


 そんな感じでお墓参りの時に気をつけるぐらいで関係ない、てな感じだったんですが、今朝、いきなりびっくりするような物を見てしまいました。

 

 信号で停まっていたら前の軽トラックに、


「有害鳥獣駆除実施中」


 の張り紙がしてあり、その荷台に乗っけてあるかごから、


「ああっ、イノシシの足が見えてる!」


 という状態でびっくりしました。


 よく果物を収穫して入れるようなプラスチックのカゴがありますよね、そのカゴが見えていて、そこから2本ずつ縛った蹄のある明らかにイノシシのものと思われる足が2組出っ張ってました。つまり一頭の足ですな。ある猟友会の車のようで、本当にいるんだと実感として感じました。うーん、一気に身近になってしまった。


 そして気になるのは、


「あのイノシシどうするのかな」


 です。


 肉にして食べるのかな? 野生のはなかなか処理が難しいと聞きますが、どうせ取ったのならおいしく食べてもらいたいものだと思いました。


 口でかわいそうとだけ言うのは簡単ですが、そうじゃなくて、どうやって共生していけるかを考えながら、その中で食べた上で一定数をキープするという道をつけてもいいんじゃないのかなあ。

 それからもちろん、そういう野生の方たちが人のところに来なくていいように、山もきちんと整えていく。そうしたら、そのうちかわいそうって言う事件は減っていくんじゃないでしょうか。現実的に考えて動いていかないと、感情論だけではなんともならないと思います。


 そして子どもの頃に食べたことがあるだけなので、イノシシも食べたいなあと素直に思いました。最後はどうしても食欲にいってしまってごめんなさい。

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