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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 11月
958/1001

火野正平さん

 ここ数日、テレビを見るのに忙しい日を送っていた兵庫県人ですが、今日の午後、驚くようなニュースが飛び込んできて、かなりショックを受けています。


 俳優の火野正平さんが亡くなったそうです。


 このエッセイのシリーズに、


「私のしょうへいと言えば大谷さんじゃなく火野さん」


 と書いていた、あの火野正平さんです。


 「まさか」という言葉と「やっぱり」という言葉が同時に浮かびました。


 今年の春に持病の腰痛が出たということで、「にっぽん縦断こころ旅」の春の旅を途中で断念、


「さすがの正平さんももう75歳やもんなあ、腰痛ぐらいあるよなあ」


 と、


「また秋には元気な姿を見せてほしい」


 と、秋の復活を祈って書いたんですが、秋にも戻れないということで、


「無理せずいい感じになってください」


 と、エールを送る意味でもまた書きました。


 ですが、腰を痛めたと言いながら映像一つも出てこないので、そこがかなり不安だったんですよ。火野さんだったらきっと、


「今ね、病院のベッドの上なの、食っちゃ寝してるからちょっと太っちゃった。治ったらまた自転車で走ってダイエットしなくちゃ」


 とか言って、お茶目な笑顔でファンにメッセージを送ってくれそうなのに、それもできないぐらい悪いんだろうかと心配してたんです。


 今出てきている情報では、春から持病の腰痛の治療をしていたが、夏に圧迫骨折をしてから弱ってきてしまったとのことです。何か大きな命に関わるような病気をしたわけではなくても、人間って何かバランスが崩れたらそういうこともあるのかも知れません。


 勝手な私の印象ですが、おそらく「こころ旅」では素の顔を見せてくれてることが多かったと思うんです。愛嬌があって人懐っこくて、そしていつも自然体。坂道がつらい時はつらいと言い、「人生下り坂最高!」と坂道を喜んで下り、苦手な高い橋の上などは「ここは俺無理」と通らなかったり、子どもかと笑ったことが何回もあります。

 決して飛び抜けた男前じゃないし、頭だってつるつる。それなのにセクシーなんですよね。魅力的な方でした。


「この間ある俳優のことを平成の火野正平って言ってたけど、俺まだ生きてるから、平成も俺が火野正平だっちゅうの」


 と笑ってたことを思い出します。あの魅力は平成でも令和でも、なかなか持ってる人はいないと思います。女性にもてるとか、女癖が悪いのが火野正平ではないですから。人として魅力的な方だったと思います。何をしても憎まれない、そんな感じ。


 秋の旅、4人の俳優さんが「正平さんの代わりに走りますよ」とがんばって走ってくれてました。この後の旅は一体どうなるのか分かりませんが、誰が走ろうとその後ろにでもちょこんと乗っかって、「ああ自分でこがないとらくちんだ」と言いながら、笑って一緒に走っている気がします。

「2人の「しょうへい」」は以下から、


https://ncode.syosetu.com/n5848ha/711


「がんばれしょうへい!」は以下から飛べます。


https://ncode.syosetu.com/n5848ha/920

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