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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 11月
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高額紙幣感

 最近は新紙幣も段々と出回るようになってきて、お釣りに柴三郎時々梅子が混ざるようになってきました。栄一はさすがにお釣りには出ないので、そこまでしばしばお目にかかりませんが、出てきてもまだまだ諭吉度も高いです。


 ちょっと1万4千円を支払う必要ができたので、諭吉1人と柴三郎4人でお支払いをしました。ちょうど4柴三郎がいたので、せっかくだから揃っていってらっしゃいというところです。


「初めてトランプみたいに揃って柴三郎使ったなあ」


 と、個人的には満足してたんですが、夜、お風呂にゆっくりつかりながら、ふと、


「あれ、本当に千円札やったよね? まさか、間違えて1諭吉4栄一で5万円払って、なんてことないよね……」


 と、急に気になってしまった。

 

 そんなことはないと思ってはいたんですが、では栄一ってどんな顔だったっけと思いだそうとしても、


「諭吉しか出てこねえ!」


 状態でちょっとばかりドキドキしてきた。


 急いでお風呂から出てネットで栄一の顔を調べて、


「ああ、こんな顔やったわ」


 と、やっとホッとできました。


 ちょこちょこ混ざると言ってもなんだかまだまだ慣れませんね。それに、こんなことを言ってはなんですが、


「柴三郎の高額紙幣感半端ない!」


 のです。


 ネットでも、


「五千円札かと思ったら千円札だった」

 

 みたいなのを見かけたことがありますが、分かる、なんか柴三郎千円じゃないような気がするんですよ。なんとなく千円と一万円、逆でもよかったんじゃないの、みたいに偉そうに見える。


 この先はあくまで個人的見解なので、他の人に怒られるかも知れないの覚悟の上で言いますが、


「諭吉は結構男前だったが栄一はよしもと新喜劇の今別府に似てる」

 

 と、私の中ではなーんかちょっと最高額紙幣の威厳が足りないのです。


 そして五千円札も、


「梅子さんも悪いとは言わないが、一葉さんの方がなんかべっぴんぽいし若い」


 し、千円札は、


「やっぱりどう見ても柴三郎一番偉そうな顔してる、わし一万円って言ってるように見えてくる。夏目漱石と野口英世はどっちがどっちか区別つかなくなるモブ感がなんとなく千円札っぽい」


 という感じで、旧紙幣に軍配を上げてしまいます。


 慣れてきたと言っても、やっぱりまだまだ慣れてないってことでしょうね。段々と慣れたら柴三郎も千円っぽく見えてくるんだろうか。


 と、ここまで書いてもう一人思い出した……


「ついつい忘れてしまってごめんね稲造!」


 そう、前の前の五千円札は新渡戸稲造だったんですが、なーんか影薄いんですよ。お札に地球儀描いてあったなぐらいしか浮かばない。何した人だったか出てこなかったので調べて、


「『武士道』を書いた教育者」


 と書いてあるのを見て、そういやそんなこと聞いたような気がするなあとおぼろに思ったような感じです。他の人についてはどんな人か聞かれたら何か一つぐらいは言えるんですが、少なくとも私からは稲造については何も出てこなかったです、ごめんなさい。


 でも多分、栄一も大河でやってくれてなかったら稲造と同じだった気がします。それを思うとやっぱり一万円札は柴三郎の方がよかったんじゃないのかなあ、と、まだそんなことを考えています。

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