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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 11月
938/1001

カリカリかしっとりか

 いきなり寒くなり、


「今は冬だ!」


 と、宣言されているような気候に突然なりました。


「いや、そんないきなり言われても!」


 と、思わず反論してしまいそうです。何を着ればいいかも混乱するし。


 ですが、すっとばされて冬が来て、秋があろうがなかろうが、とりあえずこの季節にはこの季節、秋のおいしいものがまだまだある! ということで、やっぱり食べ物の話題です。


「大学いも」


 ありますよね、さつまいもに蜜をかけた食べ物が。その食べ物についてちょっとばかり論争となりました。


「大学いも、カリカリがいいかしっとりがいいか」


 そう意見が分かれたんです。


 相手は、


「あのしっとりした蜜がかかっているのがいいんじゃないか」


 と言いますが、私は、


「いや、カリカリの飴みたいなのがかかっているのがいい」


 と、譲る気はありません。


 で、調べてみたら、そもそも「しっとり」と「カリカリ」は別の料理かもという話になってきました。


「大学いも」


 は、


「しっとりした蜜がかかっているさつまいものお菓子」


 で、


「カリカリの飴みたいのがかかっている」


 のは、


「中華ポテト」


 と言われている別物、との記述がありました。


 ですが、


「ああ、やっぱりそうか」


 と、思った部分もあります。

 

 というのがですね、私の中の一番古いそういうの、さつまいもに甘いのがかかったやつの記憶が、ある中華料理の中で食べたものだったからです。幼稚園の頃、親戚の結婚式に出た料理が中華料理のコースで、その中で食べた「カリカリのおいもさん」がすごくおいしくて、それのことだったんです。


 ですが、成長するに従って「大学いも」というお菓子を目にして、買って食べてみると、どれもしっとりふにゃっとしていて、私の記憶にあるあのカリカリのと出会えない。


 それから父親も、


「今頃あのカリカリしたやつないなあ」


 と、同じくしっとりしたのを食べてがっかりしていたんです。父親は元町に懇意にしている中華料理屋さんがあり、多分そこで食べてたんじゃないかなと思います。家族も何回か連れて行ってもらい、すごくおいしい中華料理を食べた記憶があります。


 自分で作ったこともあるんですが、家で作るとやっぱりしっとりになってしまってたので、それで作らなくなったように思います。


 つまり、スーパーなんかで売ってるのは「大学いも」だから、あれは「しっとりした蜜」がかかってるのが正解なんですね。


 中華料理を食べに行く機会が近年はあまりなかったもので、それで確認することがありませんでした。チェーン店には行ってたけど、そこでも注文したことないんじゃないかなあ。


 ということで、今度チェーンでもなんでも行ってみたら、カリカリかしっとりかを確認してみたいと思います。近所には餃子一日何万個のチェーン店しかないもので、いつ行くことになるかは分かりませんが。


 みなさんは「しっとり大学いも」と「カリカリ中華ポテト」のどちらがお好み?

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