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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年 12月
92/1001

続・続・サンタさんいるの?

 前回の「続・サンタさんいるの?」にちょっとばかり補足をしようと思います。


 私の拙い文章で、なかなか全部を伝え切れなかったようで、少し足したくなりました。

 決まった条件の中で「これ」と決めたことを書き切れなかったかも、もしかしたら勘違いさせてしまうかも、と、ふと、思えてきたからです。


 子どもが「サンタさんがいる」と思う過程で、もしもそれがなかったら信じなかったかも知れないほどの、少し過剰とも思えるぐらいの演出をして「いる」と思わせたのなら、その後、その子が「そういうサンタさんはいない」と知った時のフォローまでをコースにしてくださいね、ということだったんです。


 その子が成長の過程で自然に事実を知ったり、親がやってくれていることだと理解しているということも多いと思いますが、何かのはずみで事実を知ってしまった時に、


「じゃあ、あのトナカイの足跡は? サンタさんが飲んだコーヒーは?」


 と、思った時にどう受け止めるかはその子によると思います。


「もう、うちの親はほんとに」


 と、笑って済ませて、


「でも楽しかったよ」


 となる場合は問題がないと思います。


 ですが、


「うちにはこんなことがあってサンタさん来てたもん、僕、見たもん」

 

 と言ったことで嘘つき扱いされたり、それがいじめにつながる、なんてこともあると思います。


 実際、ちょっとそういう話を聞いたことがありました。その時に、友人が話してくれたエピソード、いいなと思っていたエピソードも下手をすると罪深いな、と思ったのを思い出したからです。


 私も自分に子どもがいたら、そういうことやってあげたいなあ、と思う気持ちはあります。

 ですが、その「自分がやってあげたい」だけでやる前に、ちょっとだけ、その後のことも考えてほしいな、ということなんです。


 私みたいに気楽な、割りと小さい頃から「サンタさんは大人がやってる」とか、「そういう伝説があるんだな」と受け止めるタイプの子どもには、親がサンタさんの扮装をしてくれて「本当はお父さんでしょ」と同じレベルで「クリスマスのお楽しみ」になると思うんですが、本当に純粋に「サンタさんが来てくれたんだ」と、信じ込ませることまでやると、ちょっと行き過ぎだなあという話です。


 「悪いことするとなまはげが来るぞ~」


 これは日本の中で長い間に作り上げられた文化であり伝統ですが、クリスマスってまだまだ新参の行事だと思うんですよね。日本では特に宗教的地盤もありませんし。

 それだけに、聞いたことそのままやっちゃうまえに一度考えてね、ということでした。


 なんやかんや言いましたが、結論としては、みなさま、良いクリスマスを!


 です!

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