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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2022年 12月
91/1001

続・サンタさんいるの?

 前回は、


「サンタさんって信じてました?」


 と質問してみたところ、やはり信じていた方、いなかった方、両方の声を耳にすることができました。


 それで今度は、


「信じている人ってどういうきっかけで信じたのかなあ」


 と、ふと、気になってきました。


 今の日本では自然に「サンタさん」とか「クリスマス」って目にして耳に入って生活になじんでいるから、信じる子がいて信じない子がいて、それで普通だと思いますが、その「違い」ってどこでどう分かれるのかなあ。なんだかすごく不思議です。


 ずっと前になりますが、当時の友人から聞いた話があります。


 ある芸能人夫婦に息子ができました。その息子に物心がつく頃になって、


「良い子にしてたらサンタさんが来てくれるよ」


 と、よく聞くこの言葉を言って息子を寝かしつけました。


 その後、夫婦で庭にトナカイらしき足跡をつけたり、テーブルの上にサンタさんを歓迎したようにお酒だったかコーヒーだったか忘れましたが、それを飲んだ後みたいにグラスだかカップだかを置いたり、サンタさんが実際に来たように演出をしておくんだそうです。

 それを朝起きて見た息子は、ちゃんとサンタさん来てくれたんだな、と喜んでプレゼントを受け取ります。


「素敵な話だと思わない?」


 と、その友人が言うので、聞いたその時は夢のある話だなと思ったんですが、後でつらつら考えて、


「そうまでしてサンタさんの存在を信じさせる意味あるのかな」


 とも思いました。


 いい話だとは思います、それは本当に。

 親が子どもに夢を与えてあげるって、それはそれでいいんじゃないかなと。


 ただ、


「それいいね、うちでもやろう!」


 と、安直に真似するのは、どうなんだろう、とも思います。


 自然に信じたり信じなかったりはいいんですが、親がそうして「サンタさんはいる」と信じさせるようにしたとして、後でどうするつもりなのかな、とちょっと気になります。

 単に大人が「子どもにこうしてあげた」「思い出作り」って言いたいだけになってしまわないか、と。


 サンタさんがいると信じている子がいたとして、いつか自然に「子どもの時に思っているようなサンタさんはいない」と知る日が来ると思います。その時にどうしてあげるか、までが親のテーマじゃないでしょうか。

 もしも、そういう演出までして信じさせた親御さんは、その時までを責任持ってちゃんとしてあげてほしいですね。どうしたらいいのか、その方法はその家族によって違うでしょうが。


 そうじゃない子どもさんの場合も、サンタさんいるいないに関わらず、どうやって何を伝えるか、どうすれば一番自然に受け止めてくれるかは大事です。サンタさん問題って案外深い問題かも知れません。

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