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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年 10月
909/1001

毎日洗濯

 今は洗濯物が少ないし、できればまとめて数日分洗いたいんですが、この夏はあまりに暑くて暑くていっぱい汗をかくもので、帰ったら脱ぎ捨てた服は全部その日のうちに洗いたい、ということで、泣く泣くのように毎日洗濯するようになってました。

 あれだけ暑くなかったら、数日分まとめてでいいと思うけど、汗を拭いたタオルとか嫌じゃないですか、そのままって。服だって干しておくのもなんとなく嫌。


 父がいた時からそこまで量が減ってるというわけじゃないと思うんですが、当時はやっぱり清潔にしておかないといけないと、絶対毎日洗濯していました。タオルも布巾も全部取り替えて、父がずっときれいな状態でいられるように気を遣ってたんですよね。年寄りって弱いから、そうしないとどこかで感染症でももらったら、命取りになると思っていたので、かなり気遣ってたと思います。


 それが、父がいなくなったら、


「多少いいかな」


 と、あまり使ってないのは、


「今度でいいか」


 ということで、そんなことしてたらかなり洗濯量が減ってしまった感じです。


 寒い時は服も毎日着替えなくてもいいし、週に2回か3回の洗濯にしてましたが、やっぱり夏は無理。どうしても洗濯したい!


 ということで、帰ってお風呂に入って、上がったらバスタオルまで全部まとめた少ない量のモードで洗います。大体45分ぐらいしたら洗い上がるんですが、時々途中で止まってしまい、そういう時は早く洗えるモードでもう一度洗わないといけない。そういう時以外はお風呂から上がって1時間ほどしたら洗濯干して、夜から朝までの間にすっかり乾いてくれるので、すごくいい感じです。


 ただ、毎日そんな風に洗濯してたら、


「仕事するのに汚れるしこれでいいや」


 と、なんだか毎日同じ服を着るようになってしまいがち。


 毎日洗濯してるんですが、人が見たら、


「あの人毎日同じ服着て、不潔」

 

 と、見られないかが気になったりも。


 自分が思うほど、そんなにずっと誰かが見てるということではないと思うので、同じ服着てても気がつかれないとは思うんですが、やっぱり時々気になってました。


 と言いながら、夜洗って干したTシャツを着てしまう日々……


 いいんだ、自分さえ分かってればそれでいい。


 それから、同じ色のライブTシャツを時々こっそり着てるんですが、それも誰も気がついてないだろうなあ。色が一緒だと人のTシャツなんて、そんなにじっくり見ませんもんね。


 ですが、いつか、どこかで、誰かが、


「それ、もしかしてライブの」

  

 と、言ってくれないかなと思いながら、時々混ぜているのです。

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