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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  9月
9/1001

夏至に冬瓜は食べない・その1

 今日は夏至、一年で昼が一番長く夜が一番短い日です。


「そういえば、夏至に何か食べるってなかったよね」


 と、昨日、ふと、思いました。


 日本の行事の色々なことは食べ物と結びついていることが多いです。

 例えば、「丑の日」は「うなぎ」、夏至の逆の「湯治」は「カボチャ」、もうすぐ来る「半夏生」は「タコ」、「そうそうこの日はこれ食べよう」というのが実に多いです。


 でも夏至は聞いたことないな、そう思って調べてみたら、


「夏至には冬瓜を食べましょう」


 というのが出てきてびっくりしました。


 そうだったの!?

 びっくりしながらさらに調べたら、どうやら違うようですね。ネットで言われているがそういうのはない、というのが正解のようです。

 おそらく、「冬至にカボチャだから夏至には冬瓜」と誰かが言い出したんでしょうね、言われてみると本当っぽいし。


 「冬瓜」は夏に作っても冬まで日持ちするから冬の瓜と書くのだ、と以前聞いたことがあります。今回調べたところにもそう書いてあったので、おそらく語源の一つではあるのでしょう。


 そして、「夏至に冬瓜は理屈にはあっている」との一文がありました。

 夏に体を冷やすのにウリ科の植物はいい、水分をたくさんとることで体を冷やし、熱中症を防ぐ効果があるだろう、とのことでした。なるほど。


 じゃあ、もしかしたらこれからはいつからか「夏至には冬瓜」が定番になるかも知れませんね。「丑の日のうなぎ」も平賀源内が考えて今は定着していますし。


 そしてさらに思い出しましたが、ずっとずっと前に何かの漫画で、


「日本は仏教の国なのに花祭り(お釈迦様のお誕生日)が定着しないのは食べ物とコラボしてないから、甘茶だけでは弱い」


 というのを読み、笑ってしまったことがありました。


 確かに、キリスト教徒は少ないのに、クリスマスケーキやチキンと結びついたクリスマスは強いです。

 

 さあ、この先、何か甘茶以外の食べ物を開拓し花祭りがメジャーになるのが早いのか、それとも夏至に冬瓜の方が早いのか?

 どうも冬瓜に分がありそうに思いました。


 がんばれ花祭り!

2023年6月21日(水)夏至の日に「その2」を書いたことから「その1」となりました。

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