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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  9月
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イノシシ注意

 予定では明日、お彼岸の入りの日にお墓の掃除に行くつもりだったんですが、仕事の都合で今日行くことになりました。一日早いけどまあいいだろう。


 産直スーパーに寄ってお墓の花とお仏壇の花、それからお供えするお菓子を買ってからお墓へ。ちょっと雲がかかったりして、そこまで暑すぎなかったのでちょっとだけ楽でした。いや、暑いのは暑かったですけどね。


 うちのお墓を掃除してお参りし、伯母さんのお墓にもお参り。そして実家に来てお仏壇にお花を入れてお菓子をお供えして本日の仏事は終了です。お彼岸は明日からだから、またちょっと何かみなさんが好きそうなお菓子やご飯でもお彼岸の間にあらためてお供えしようと思います。


 ところで、今日、墓苑に行った時に、初めて見た看板にびっくりしました。


「イノシシに注意」


 かわいらしいイノシシの絵と共に、そんな看板がかかってました。


「ええっ、お盆に行った時はそんなものなかったけど!」


 びっくりしました。なかったと思う、絶対とは言えないけど9割以上はなかったはず。

 

 どうしてかと言いますと、お盆にはその看板があったすぐ前のお店でお花と線香を買ったからです。車の乗り降りをしたすぐ前だから、そんなのがあったら気がついてるはず。


 ってことは、お盆から今までの間にイノシシが出たのか? この時期に? この暑い時期に? 


 イノシシが出るのっていつぐらいなのか調べてみたら、繁殖期前の10月から12月が多いらしい。はっきりいつとは覚えてなかったけど、なんとなくイメージで秋っぽい感じはしてました。クマみたいに冬眠もしないけど、やっぱり秋になって食べるものが減ってきた時期に出る、そんな感じがしてたからです。食べ物が多くなる春に子どもを産むために冬に繁殖期なんだというのは、今回調べて初めて知りましたが。


 もっと六甲山に近い方によく出るけど、うちの方では出たという話を聞いたことはありません。今まで、友人の弟の高校に逃げ出した牛が来たとかっていうのは聞いたけど、イノシシはこのあたりでは聞いたことないのになあ。


 がんばれば歩いてでも行けるぐらいの距離の墓苑にイノシシが出た、これはちょっとばかりびっくりです。いや、がんばって歩きはしませんが、年に何回かは確実に行く場所ですから。


「イノシシが出たらどうしたらいいんだ」


 調べてみました。


 まずこんな意見がありました。


「イノシシは臆病なので何もしなければあちらから逃げるから何もしなくていい」


 ええっ、そうなのか! つまり見かけても無視しろってことね。


「ゆっくりと交代し物陰とかに隠れましょう」


 これはそうかなと思ってました。「ナチュラルディスタンス」といって、自然界の動物と会ったらそうするのがいいとは読んだことがありましたので。でもいざ見つけたら、静かにそういうことできるかなあ。とりあえず無視してそっと下がって隠れろということだなと覚えておきます。


「決して威嚇したり追い払ったりしない」


 かえって興奮させて攻撃してくるらしいから、うん、これはしない。というかできない。


 ということで、もしも出会ったら「私は石」と自分に言い聞かせようと思います。


 できれば出会いたくないなあ。

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