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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  9月
876/1001

懐かしのマーガレットコミックス

 先日「ベルサイユのばら展」に行った時、


「え、エピソードなんて続刊が出てるのか、知らなかった、買わねば!」


 と思って早速ネットで注文をしましたんですが、本日、その本が4冊全部到着いたしました。


「さ、早速読むぞ!」


 なんぞとはいたしません。


「まずはカバーかけるぞ!」


 から始まります。


 そしてカバーをかけたら、


「じっくり読もう」


 なんぞいたしません。


「たたたたたー」


 と、あっという間に読んでしまいます。読むの早いんです、わたくし。大体コミックスだったら、士郎正宗とかみたいによっぽど山程の書き込みがあるとか特殊なのでなかったら、15分以内には読み終わります。今回のはマンガ以外にも色々と書き込みがあるタイプでしたが、早く読みたいので、そのへんはさーっと読み飛ばしてやっぱり15分ほどで読んでしまいました。それが4冊分なので1時間かかりません。


 読んだ感想は、


「作者による二次創作みたいな話だな」


 でした。


 ベルサイユのばら本編と外伝合わせて10巻分、その前後のエピソード、たとえばアンドレの子供時代、オスカルんちに来る前のエピソードとか、メインの登場人物のその他、そして面白かったのはオスカルの両親のラブラブ話なんかが詰まってます。真っ当な外伝だけじゃなく、オカルティックな話や、そのものずばり、某有名オカルトかなあ、それとコラボの話なんかもあって、結構楽しく読めました。


 なるほどな感じです。自分が「黒のシャンタル」なんてやたらと長い話を書いてるから余計そう思うのかも知れませんが、本編以外にもあんなことやこんなこと書きたいなあてなこと、なんぼでも出てくるんですよね。作者の池田理代子先生に私なんぞが「なるほど」なんて言うのは不遜なことと分かってはいるんですが、なんとなく書きたくなった気持ちが分からないではないな、と思ったという次第です。


 内容としてはそういう感じなんですが、それ以外に私が感動したことがありました。


「マーガレットコミックスのままだ!」


 子どもの頃に何冊も手に取ったマーガレットコミックス、それと全く同じデザインで11巻から14巻も作ってくれてる、そのことがすごくうれしかったです。


 子どもの頃って本はいつでもどこでも欲しい物が手に入るものだと思ってました。ですが、成長するに従ってそうではないと知ることになります。売れる本はいわゆる「重版」がかかりますし、増刷はされなくても古本屋で懐かしい本を手に取る機会も多いです。気がつけばなくなってる本も多いです。というか、よっぽど人気のあるのじゃなかったら消えていくと思った方がいいかも知れない。特に、電子書籍が一般的になった今の時代では、人気のある本も「見つけた時に買っておかないとなくなる」とまで言われています。


 それに、この間の「ベルばら展」でも売ってましたが、その後に「完全版」とか「復刻版」とか色々にバージョンを変えて色んな形で出版されることも多いので、内容的には読めるけど、あの時の気持ちは戻れないような形でしか手に入らないことも多い。


 だけどこのエピソード版はそうじゃなくて、


「昔のままのマーガレットコミックスで出してくれてる」

 

 そこがとってもうれしかったんです。


 しかも、元々の本編の1巻から10巻まで、その形で復刻出版されてる! その心配りがなんともかんともうれしかったです。

 

 昔持ってたコミックス、もういいかなと思って手放してしまったもの、今では電子書籍で懐かしく読めることもありますし、文庫版や上に書いた立派な本になって出てくることもありますが、あの大きさ、あの懐かしいデザインの本を手に取れたこと、そのことに内容プラスで感動した出来事でした。


 集英社さん、ありがとう!

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