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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  8月
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エコーの話

 昨日は病院で検査をしたんですが、それはエコー検査でした。


 私は3回ほど胆石発作を起こしていて、そのうち2回は救急車で運ばれています。そのぐらい、もんのすごーく痛いんですよ、胆石発作。

 

 1回目は夜中に痛くなったけど、


「朝になったら病院に行こう」


 と3時間ほど我慢してて、6時頃に、


「病院が開くまでまだ3時間、この倍も我慢するなんて無理」

 

 と、救急車に連絡。


 2回目はおそらく胆石発作だなと思ったんですが、前回行った時に我慢してたと言ったらお説教されました。


「そういう激しい痛みの時は他の原因、例えば大動脈解離とか命に関わる可能性があるからすぐに来てください」


 そう言われたので、すぐに救急車を呼んで病院へ。そしたら今度はこう言われました。


「大動脈解離とかの痛みは本当に瞬間のように来るから、そうやってじわっと来たのは違いますね」


 って、素人にそんな区別つかないっての。


 そして3回目は週末に調理せずにご飯に食べようとお惣菜を買って冷蔵庫に入れてたんですが、朝ご飯の支度をするのにそのあぶらっぽいにおいがムッと来たら、そこからなんかきゅっときてじわっときて、


「いでー!」


 ということになりました。


 こりゃ胆石発作だなと思ったんですが、今までの2回も行ったら、


「はい、痛み止め、飲んで治まったら帰ってくださいね」


 と、帰されただけだったので、もらった痛み止め飲んで治まるまで我慢しました。  


 痛みはそうして行ってしまったら治まるんですが、その後が結構大変。熱が出てへろへろになって数日寝込みました。


 半年ごとにそんなことを繰り返したので、それで、本当は手術で取ってしまった方がいいと言われてるんですが、他に色々ありまして、総合的には、


「この先出ないなら手術はしない方がいいのでは」


 ということになり、様子を見てます。一応、石が溶けるという薬ももらって飲んでるんですが、その薬を飲むようになってから発作は出てません。このまま石が溶けてくれれば問題ないんですが、あまり溶けてしまうということもないみたい。で、エコー検査です。


 エコーって検査自体は楽だと思ってましたが、今回はちょっと大変でした。何が大変だったかと言うと、


「息止め」


 です。


 女性の穏やかないい検査技師さんだったんですが、


「息を吸って、はい止めて」

  

 が、なんか独特だったんです。


「大きく」


 いきなりそう言われてなんのこっちゃ? だったんですが、これまでにも腹部エコーの検査を受けたこともあるので、


「あ、息だな」


 と思って大きく息を吸ったら正解だったみたい。


 そんで、


「はい、吐いて」


 と言われたら「ふうー」っと息を吐き、また「大きく」と言われたら息を吸うの繰り返し。


 なんですが、この、


「吐いて」


 をなんでか言ってくれない。


「まだかなまだかな、まだ吸ったままでいるのかな」


 そう思いながら息を吸ったまま止めて我慢してたら、


「はい、大きく」


 って、今大きいですがな! え、吐くタイミングどこにあった? 吐いてって言ってもらってないよね? と、急いではあっと吐いて吸って我慢してたら、


「はい、大きく」


 って、またか!


 時々は、


「はい、吐いて」


 を言ってくれるんですが、そんな感じを繰り返されるので、どこでどう息をすりゃいいんだとかなりこらえて息止めをすることになりました。


 幸いにも石はあるけど状態が変わってないということで、引き続き様子見です。中に一つと、入口近くに本当に小さいのがあって、それが胆のうの出口にすぽっとはまってしまうことがあり、そうなったら発作が起きるのでしょうとのことです。はまらなければ石があってもなんてこたあない。うちの母親が胆石で入院してるんですが、その後は発作が一度も出なくて手術をせずに終わってます。


 それから、こうしてお腹のあっちこっちをエコーで見てもらった時に、他の病気とかがあったら発見してもらえる可能性もあるので、それもあって先生に何かなかったか聞いてみたら、特に異常はなかったとのこと、よかった。

 これもうちの母親ですが、エコーで検査してもらってて、他の部位に異常があるのを見つけてもらい、内視鏡手術で早期に取ってもらって事なきを得たので、そういうこともなかったってことだな。

 もちろん、本格的に色々検査はするべきなんでしょうが、とりあえずそうやって見て目につく異常部位はないということで一安心。


 このまま痛くならなければいいな。この他にも「悪化したら手術」の部位がありますが、手術せずに一生を終える予定なんです、私。家族全員手術経験者ですが、私はやらない予定ですから。

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