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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  8月
853/1001

今年のクワガタはお目々つき

挿絵(By みてみん)


 今年もやってまいりました、


「クワガタパン」


 の季節が。


 今ではあっちこっちで見かける「クワガタパン」ですが、おそらく私が行くお気に入りのパン屋さんがその元祖じゃないかと思います。というのがですね、もう何年も前になりますが、これが話題になった最初のSNSがこのパン屋さんの別の支店の話題だったからです。


 そのSNSがバズった年、私もこのパン屋さんのうちの近くの支店に行き、実物を見て、


「なんじゃこりゃリアルでキモい!」


 そう思いながら買って帰って食べてました。そのぐらいリアルだったんですよ初代は。


 最初に話題になった時、やっぱりSNSの反応も「キモい」とか「リアルで怖い」だったんですが、そういうキワモノが当たったのか、その後はあちらこちらで見かけるようになりました。クワガタだけじゃなくカブトムシを作ってるお店もありましたね。そして今ではなんだか普通のパン扱いになってしまった気がします。


 調べてみたら今でも一番最初にバズったつぶやきを見つけることができましたが、2014年です。ということはもう10年も前なのか。うーむ、こんなに定番になるとは思わなかったなあ。


 ということで、私も今年も買ったんですが、今年のクワガタはなんだかいつもと趣が違いました。


「なんで目玉があるんだ」


 今まではただただ黒光りしているだけだったクワガタパンに、白目と黒目の丸いのがくっついて、なんだかキャラみたいになってしまってる。


「うーん、なんだか違う」


 思わずそう思いました。


 だって、クワガタパンは本物っぽくってキモいからこそ味があると私は思っていたからです。


 でも飼いました、じゃなくて、買いました。だって期間限定で、夏の風物詩だもの。


 食べる時に縦割りにしてみたら、上にはナッツ入りのチョコクリーム、下の方がカスタードクリーム。これもなんだか内臓っぽくって生々しいんですよね。でもおいしい。


 とてもおいしいパン屋さんで、同じ菓子パンを買ってもやっぱりここのはおいしいなとあらためて思いました。


 ただこのお店、毎月のように新しいパンを出して、それがとてもとんでもない新作だったりすることもあるもので、一回だけ見てもう二度と出てこないパンも多いんです。その中でこうして生き残ってきてるんですから、やっぱりクワガタパンは永遠に不滅なのです。

※ちなみに昨年のクワガタはお目々なしの通常バージョンでした。

 妙にリアルなので虫が苦手な方はお気をつけください。


https://ncode.syosetu.com/n5848ha/345

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