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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
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オリンピックの裏側で

 といっても、決してオリンピックの裏話とか、そういう話ではありませんので、前もって「違うよ」とだけ言っておきますね。


 前回、


「どこのチャンネルにしてもオリンピックやー!」


 と思ったと書いたんですが、そんな中でもいつもの番組をやっているチャンネルもいくつかありました。そのうちの一つがケーブルテレビでやっていた「テレビショッピング」です。


 ケーブルテレビではサブチャンネルを合わせて4つの番組をやっていることがあります。NHKの普通のとEテレの、それぞれにサブがあるという感じですか。チャンネルは4つあっても同じのを2つやってることも多いですが、片一方では定番の番組を何回も放送し、そのサブでショッピングチャンネル、もう一つの番組でやっぱりテレビショッピングですが、もう一つのとは違う商品を宣伝してる、なんてこともあります。


 そのどれを見たかちょっと覚えてないんですが、


「え、こんな朝早く(6時台でした)からこんな物を宣伝してるのか」


 と、ちょっと驚いたものがありました。


「宝石」


 私がチャンネルを合わせた時には、


「この◯◯がこのお値段で!」

 

 と、40万円ほどの宝石のペンダントトップを宣伝してました。


「朝6時からテレビショッピングで40万のジュエリー買うってどんな人だ」


 最初はそう思いました。


 宝石ってなんというか、単に宝石の価値だけじゃなく、例えば買ったお店とかのステータスも関係するような気がしたんです。これがせめて1万円ぐらいのならまだ分からないんではないんですが、数十万円もする宝石を、


「あらお安いわね、ピッポッパッ」


 と、電話かけるなりサイトでクリックするなりして買うって、


「どんだけお金余った人なの」


 と思ってしまう。


 ところが、驚いたのはこれだけではありませんでした。


「今度はこれ、一点物です」


 と、次にご紹介していただけた宝石様、なんと、


「400万円ざまあす」


 と、前のよりもっと大きくてダイヤモンドなんかで飾ってもらったのがどーんと出てきた!


「えっと、桁数間違えてないよな」


 思わずゼロを数えました。ですが間違えてない400万円です。正確には399万9998円みたいな端数ですがほぼ400万なのでこれでいきます。先に出した40万円のもこんな感じでした。


「冗談じゃないよな」


 そう思ってみたいたら、次には、


「700万円」


 と出た途端に、


「SOLD OUT」


 の文字が!


「え、700万円の宝石が早朝のテレビショッピングでお買い上げされたの!?」


 びびりました、どんな人なんだ買った人と。


 そうしたらさらに驚くことが!


「一点ものの100キャラット超えでございます」


 とうとう、


「一千万円」


 のお品が!


 本当にさっきの700万円のは普通に売れたんだろうか?


「もしかして大道芸のバナナ売りみたいにサクラが買ったんでないの?」


 と思ったりもします。もしもそうだったら何かの問題になりそうですが、買った人が分からないのでなんとも言えません。


 それから、


「もしかしたら何十万円、何百万円のって見てる人の感覚を狂わせるために出してるとかない?」


 ということも思いました。


 1万円のなら分からないでもないとさっき書きましたが、それでもやっぱり「1万円か、いいなと思うけど」と考えてる人が、何百万、一千万を見た後だったら、なんとなく安いと思ってしまって買ってしまうかも知れない。


「催眠商法」


 狭い部屋などに人を押し込めて、次々と商品を出していったら、どんどん安い気がしてきて、


「買ってもいいな」


 という気分になって高額商品を買ってしまうというあれです。


 決して押し売りしてるわけじゃないけど、そんな風になる人がいてもおかしくないよなあと思ってました。


 しかし、本当にテレビショッピングでそんなお高いの買う人いるんだろうか。これがまだ旅行とか電化製品ならそんな風に思わなかった気がしますが、宝石というだけで胡散臭い気持ちになってしまうのも不思議です。おそらく、宝石って本当の価値とかあまり分からないからかな?


 でもやっぱり、もしも買うならテレビショッピングではなく、信用できる有名店などで買いたいと思ってしまいます。買う予定も資金も何もないですけどね。

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