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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
827/1001

初高級食パン

 昨日のお昼前に妹から連絡がありました。


「いるなら午後から行こうかと思う」


 いると言ったらやってきました。


「これ、今度こそ持ってこなかったら一生恨まれそうだったから」


 と言って持ってきてくれたのが、


「高級食パン」


 と呼ばれる例のパンです。


 いつだったか話題に出た時にまだ食べたことないと話したら、


「今度来る時に買ってきてあげるよ」


 と言ったまま、ずっと忘れられてたんですよ。


 特に「絶対買ってきてね!」と言ったわけじゃないんです。私もどこかに行ったら買おうかなぐらいだったんですが、最近はその系統のパン屋さんがどんどん閉店していて、うちの近くにもなくなってしまったので、前に来た時にそういうことが話題になったわけです。


 それをなんとも人聞きの悪いことを言いながら、その本家のお店と、もう一軒日本の自然的名前のお店のを買ってきて、半分ずつくれました。おおきに!


「焼くより生の方がおいしいかも。でも私はいつものパン屋さんのやつの方が好き」


 と言ってたので、生で食べてみることにしました。


 なるほど、こういう感じか。生で食パン食べてるって感じだけど、そこまで大感動するような感じではない気がする。いや、買ってきてもらっててこういうこと言うのはなんですが。

 

 そもそもいつも買ってるパン屋さんのパンがおいしいんです。そこの食パンもハードトーストも生で食べてもおいしい。妹がいつものやつの方が好きというのも分かります。


 実は「生食パン」として売られているのは他のお店ので一回だけ食べたことがあるんです。父親も食べてそれほどでもないなと言ってたんですが、それは言ってみれば本家のじゃない。それで本家のも一度食べてみないと評価できないなという話になりました。


 確かにおいしいけど、多分一番売れてるだろう大手パン屋さんのダブルでやわらかいってやつの高級版って感じだなと思いました。耳までおいしいというやつ。でも私は耳が硬いのが好きだからなあ。耳がいやって子どもは喜ぶのかも知れない。

 それから歯が悪いお年寄り。よくお正月になったら「お餅を詰めないように」と注意喚起されますが、パンを喉に詰める事故の方が実は多いのです。そりゃ年間通して食べてる回数も量も違いますから当然かなと思いますが。

 そういう方がパンをおいしく食べるのにはいいかも知れない。たしかに柔らかくて優しいパンです。


 それから、また不思議なことがありまして、その時に妹が同じくそのお店で「生ドーナツ」というのも買ってきてくれました。これもこの間話題に出てたんですよね。柔らかくてドーナツというより、パンみたいでしたがこれはおいしかった! 柔らかい生地に私はチョコのを食べたんですが、とろっとしたチョコが入ってすごくおいしかったです。


 それで、何が不思議かと言いますと、一昨日の夜でしたか、


「ドーナツ食べたい!」


 と、SNSでつぶやいてたんですが、それは妹がいないグループなんですよ。それなのにドーナツ買ってきてくれた。前の肉と「水無月」に続いて3回目。偶然にしてもすごい!


 これは妹のテレパシーがすごいのか、それともそこに伝わるぐらいの私の食い意地がすごいのか、どっちだろうと思っています。

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