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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
824/1001

結構です!

 今日は12時半からの「ちゅらさん」の再放送に間に合ったので、テレビを見ながらお昼ご飯を食べました。もちろんその後の「虎に翼」も今日3回目の放送を見ました。


 民放からNHKにチャンネルを変えたら、ずっと左上に「熱中症警戒」と出て、各地の気温が表示されるんですが、やっぱりめちゃくちゃ暑いんですね。まだ梅雨も明けてないのに。こんな日はできるだけ外に出ないが吉でしょう。


 そんなことを思いながらドラマを見ていたんですが、今後重要人物になっていく岡田将生さん演じる判事がなんともまた個性的なんです。独特の物の言い回しでちょっと笑ってしまいます。それをまたうまく自分のものにしている岡田さんもすごい。


 今は主人公の虎子が新潟に転勤し、娘と2人で色々大変です。そしたらたまたま岡田さん演じる星判事も新潟に転勤で来ていて、生活は落ち着いたかと聞いてくれるんですが、


「みなさん親切ですし」


 という虎子に星判事はなんとなく含みをもたせながら、


「親切、ですか」

 

 と意味ありげ。


 そうなんです。なんというか田舎の悪いところとも言いますか、


「持ちつ持たれつ」

 

 そんな言葉を使って親切にしながら、


「こっちの言いたいこと分かるよね?」


 と、有力者に有利な判決を出してほしい、などとすり寄ってくる。


 星判事はそういうのが分かってるから、


「自分から壁を作って」


 虎子が「親切」だと思っていることを、


「結構です」


 と、にべもなくはねつけます。


 地元の弁護士「太郎・次郎兄弟」はなんとか星君を取り込みたいけどうまくいかない。そこに赴任してきた虎子が知り合いだと知って、なんやかんやとすり寄ってくるけど、


「結構です」


 の一言で全く受け付けてくれない。


 面白いなと思って見ると同時に、


「この結構ですってのなんかあったよな」


 と、記憶をたどっていて思い出しました。


 私は今は大きなゲームはやってないんですが、ちょこちょことスマホに入っているアプリでは遊んでます。長くても数分あれば1つ終わるようなそういうやつです。その中に海外のアプリも何本かあったんですが、日本語に翻訳してるのがなんとなく変なんですよね。そしてそのうちのいくつかに、同じような日本語があったのを思い出したんです。


 小さいゲームなので早かったら1分でクリアできたりする。そしてクリアすると、


「結構です!」


 と、出てくる。


 おそらく、


「オッケー!」


 ぐらいの意味なんじゃないかと思うんですが、何しろ1本が短いゲームなので、やってるとそれこそきりがないぐらい、


「結構です!」


 と言われるもので、思わず笑ってしまってました。


 星判事はこのゲームには負けるでしょうが、この地に来てきっと何十回も言ってるんだろうなと思うと、やっぱり笑ってしまわずにはおられませんでした。

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