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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
821/1001

守る時代

 大統領選挙のさなか、アメリカで元大統領暗殺未遂という大変な事件が起こりました。

 

 結果的に標的になったトランプ氏はいかにも「アメリカのヒーロー」というシーンを見せつけて、


「ああ、この人は持ってる人だな」


 と思うしかありません。良い悪いではなく、そういう人ってのはいるもんです。


 そしてこういう事件が起きると思い出すのが、日本でも二年前にあったあの事件のこと。ほぼ同じような状況でも結果は全然違う。そして一番思ったのは、守ってる方たちが違ったなあということです。

 日本のあの事件の時、後で色々と情報が流れてくると「え、なんで?」と思うことのなんて多かったことか。もしもアメリカぐらいきちんとしていたら、あの方は今もお元気だったかも知れない、そう思うぐらいでした。


 もちろん、そういう人を守るお仕事をなさっている方も同じ人間です。もしも流れ弾にあたったら自分もケガをしたり命を落とす可能性もある。でもそういう仕事なんですよね、プロなんですよね、それにしてはちょっとと思ってしまった。


 元大統領や総理大臣ではないですが、私もそういう場面に出会って「ちょっとなあ」と思ったことがあります。これはこのシリーズの中でも「守るお仕事」というタイトルでちらっと書きました。駅前商店街にご当地アイドルを見に行ったらお国の偉い方がいらっしゃってたんですが、その警備が「え?」と思うレベルだったということです。出来事自体は何年も前ですが、書いたのは調べたら昨年の5月18日でした。


 こういう事件があると、どうしてもその時のことを思い出すんです。そのぐらい甘そうに見えました。


 もしも二年前の事件がなかったら、そう見えても本当はちゃんとしてるんだろうと思っていたと思いますが、そうじゃなかったですから。その後は現役の総理大臣が狙われる事件もありました。あれだって、そんな物を持ってる人をどうしてあんなに近くまで入れてしまったのか。たまたま不発だったからよかったけど、あれが爆発していたら、どのぐらいの犠牲が出ていたことか。


 色々と技術が発達し、今回の犯人は135メートル向こうからそんなことをしてきたんですから、なかなかそういうことまで阻止するのは難しい時代になっていると思いますが、日本の場合、それ以前のような気がして仕方がありません。


 今度のことであらためて、性善説だけでは成り立たない時代に入っているのだと考えた方がいいと思います。


 何かがあってから「まさかそんなことが起こるとは思わなかった」では遅いです。何かが起こらないために必要なことを、もう一度考え直してみないといけない時代になった、それを覚えておいた方がいいと思います。

「守るお仕事」のリンクは以下になります。


https://ncode.syosetu.com/n5848ha/128

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