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小椋夏己の千話一話物語  作者: 小椋夏己
2024年  7月
818/1001

今は昔の電話帳

「東西NTTがタウンページの廃止を決めた」


 そういや確かにもうお役御免なんだろうなあ。オンライン版の「iタウンページ」は残るそうですので、電話番号を調べたい時はそっちを見ることになるんでしょうが、私は使ったことはないです。


 思えば昔の「電話帳」は昔はもっと分厚かった。でも今はそのへんのカタログよりペラペラですもんね、なくなってもしょうがない。個人名ではなく店舗や法人の電話番号が掲載されていた「ハローページ」は「2021年10月以降に各地域で発行した最終版で終了」ということらしいんですが、そういやなかったのかな、いや、あったかな、どっちなんだい? という感じに印象にも残ってないぐらいです。


 家にしか電話がなかった時代には必需品だったかも知れませんが、一人一台の時代になり、さらに個人情報がどうたらという時代になって、電話帳に載せない人も増えてきて、そりゃペラペラになってもしょうがないか。


 うちでも大変重宝していました、本来の用途以外にも。


「プリントゴッコ」


 覚えていらっしゃる方も使ってらっしゃった方もたくさんいらっしゃると思います。我が家でも年に一回だけ大活躍していました。

 

 説明は不要かなと思いますが、もしかしたらもう知らない方もいらっしゃるかも知れませんので、ちょっとだけ簡単に説明を。


 昔、家で簡単に印刷できるそういう道具があったんです。作った原稿を電球2つで「ピカッ!」として版を作り、そこにインクを乗せてぺったんぺったんと印刷ができたました。主に年賀状を作る時に使うというか、それ以外に使ってる人は少なかったのではないか思います。大きさもハガキにジャストサイズでした。他の大きさのもあって、本とかポスターを作る人は使っていたようですが、普通の家庭では、まずはがきサイズ以外は必要なかろう。


 プリントゴッコで印刷したら、乾かさないといけないんですが、その時に電話帳にはさんでました。なので用事が終わった後の電話帳には、あっちこっちに年賀状の絵が残ってる。毎年新しい電話帳が届くので、前の年のをプリントゴッコ用に使ってたなあ。


 今はプリントゴッコどころか年賀状という文化すら風前の灯、ますます電話帳も不要になるばかり。うちも届いててもビニールをはがすこともせずそのまま置きっぱなしですから。というか、もしもなくなってても気がつかないだろうと思います。


 今ではおそらくほとんどがそのまま処分されることになってるだろうから、電話帳という文化自体が断捨離されてしまうのは、SDGsの観点からも仕方がないことだと思います。

 それでも、何かあった時には時々役に立つこともあったので、なくなると聞いたらやっぱりちょっとだけさびしいかも。


「タウンページ」の始まりは、1890年に発行された「電話加入者人名表」だそうで、約130年の間がんばってくれてたんですね。お疲れ様でした。

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